地球環境再生植林フォーラム'99 実施概要  
 
趣 旨 (募集要項に使用)
人類がもたらした地球の危機はそのまま放置したならばいずれ我々の子孫にその被害を直接体験せることとなります。母のように育ててくれた地球。その地球から様々な恩恵を受けてきたことを忘れ、今日まで我が儘を通してきた人類。そして今、母なる地球を苦しませる結果を招いてしまいました。迷惑をかけてきたことに気付き、これからは恩返しをする人類に成長することこそ我々に課せられた責務と考えます。
 この地球の生態系のバランスを壊し、一部の種のみに適した大地にしてしまった今日までの歴史を修正し、本来の姿に戻すこと。そのためには豊かな生態系、生命あふれる大地に甦らせることが基本となってきます。
 そこで植林作業等を通じ、汗を共通語として心を通わせる「地球環境再生植林フォーラム」を計画いたしました。皆様に、「永遠の地球づくり」の一翼を担っていただきたく希望しています。そして、日本の人もタイ国の人も同じ地球という屋根の下では皆な家族だという現実を、心の底から味わっていただきたいと思います。皆様の奮ってのご参加をお待ちしております。
 
フォーラム実施経緯              
 
《チェンライ県(静岡県)コース》
 
 ベトナム戦争が終結した1975年、タイ国東北部スリン県に日本の農業技術員が赴任。農村開発協力プロジェクトがスタートした。しかしそこは年間降雨量500mmに満たない乾燥地帯。苦難の末、見事な農作物が収穫されるに至った。そして根幹となる自然環境を蘇らせようと、1980年より植林事業を開始。当初住民から「1本も育たない」といわれた大地に木々が育ち始めた。以後日本人ボランティアとともに毎年植林を重ね、240haの森が出来上がった。
 また、1992年、タイ国北部ランプーン県に農林業センターを開設。93年には78名が参加し同県で植林フォーラムを開催。村人と共に「地域の森」づくりに汗を流した。その活動がタイ国北部に広がり、各地で学校を中心とした森づくり運動が活発に行われることとなった。96年、チェンライ県にて静岡県の人を中心とした46名が参加してフォーラムを実施。行政、学校、村民、子供達、そして日本人が心一つにしての植林が行われ大変盛り上がった。そして97年には、核となって活動したチェンライ県の校長先生一行15名が山梨、静岡県を訪問。植林の意義を理解するととともに日本人の人情にふれ感動し帰国している。そして本年、再度チェンライ県を訪問して植林フォーラムを実施する。日本を訪問した校長先生を始め村人、子供達が我々の訪問を心待ちにしていた。
 タイ国の人たちは仏教の信仰あつく、感謝の気持ちを合唱して表してくれる。長年の植林活動を通じた交流により益々日本人に信頼を寄せている。その人たちと共に行動、植林フォーラムを実施した。
 
《チャンタブリ県(山梨県)コース》            
 
 タイ国東北部スリン県での実績や活動をタイ王国王妃が高く評価、またタイ国最大の女性組織ガールガイド協会も全面的な支援体制を敷いてくれた。
 1992年、タイ国北部ランプーン県に農林業研修センターを開設。93年には山梨県からも16名が参加し植林フォーラムを開催。村人と共に「地域の森」づくりに汗を流した。日本人が帰った後も管理作業や補植などの作業を通じ心一つになっている村の状況が、タイ国北部で話題となり、チェンライ県の各地で学校を中心とした森づくり運動が活発に行われることとなった。そして97年には、核となって活動する学校の校長先生一行15名が山梨、静岡県を訪問。植林の意義を深く理解し帰国、現在他の地域にも活動を広めている。
 昨年、スリン県、チェンライ県、ランプーン県等での実績をもとに、バンコクを中心とした人達とともに、タイ国東部海岸地域のチャンタブリ県で「国王在位50周年記念」「地球環境再生植林フォーラム'98」としてマングローブ植林が実施された。3日間ともに汗を流しあい、最後の日には参加者全員が互いに抱き合い、涙で別れを惜しむ等、感動的なフォーラムが行われた。
3年計画の2年目の本年、再びこの地を訪れた。
 
実施機関 
  主催団体
   ・国際ロータリー第2620地区(1999〜2000 ガバナー 勝山國太郎)
                     (1998〜1999 ガバナー 大石 隆久)
       担当委員会      社会奉仕委員会  (竹内 祥三 委員長) 
       直接担当委員会   環境保全小委員会  (平井 国夫 委員長)
 
    ・財団法人 オイスカ 静岡県支部(チェンライ県コース)  (会長 井上光一)
   ・財団法人 オイスカ 山梨県支局(チャンタブリ県コース)(会長 岩波政雄)
    所  管   財団法人 オイスカ          (会長 中野良子)
 現地実施機関、協力機関
    ・オイスカタイ農林業センター      (所長代行 高原謙二)
      チェンライ県、メースウアイ郡、チェンライ県・メースウアイ郡教育委員会
      チェンライロータリークラブ、チェンライ県営林署、
    ・オイスカバンコク支局          (事務局長 見原アイサ)
      チャンタブリ県、チャンタブリロータリークラブ、チャンタブリ営林署
 
実施概要
 【タイ国チェンライ県(静岡県)コース】
 
 1,実施期間    平成11年8月6日(金)〜8月11日(水) 5泊6日
 2,開催地     タイ国チェンライ県メースウアイ郡
 3,参加者構成   35名
    内訳
 ・ロータリアン7
 ・学生7
     ・男性25、女性10
     ・静岡県31、愛知県2、埼玉県1大阪府1、
     ・70歳代1、60歳代8、50歳代8、40歳代5、30歳代4、20歳代5、10歳代4
 
 4,事業
植林活動
@ランカー小学校(08/07午前) その後の写真報告
  学校裏約1kmに、植林地を設け、多くの子供達、  村人と共に植林を行う。
ランカー小学校
  樹種タイ名 本数
1 チーク 500
2 キレークバーン 1000
3 マコックバーン 300
4 アカシアマンギューム 200
5 チョンコー 200
6 サダオ 300
7 サタバン 800
8 ヨーバン 100
9 タマリンドウ 100
10 ジャックフルーツ 100
     
合計   3600
 
Aパーテュンガム小学校(08/07午後) 
  96年植林地の草刈り作業を行う。村人が草  刈り道具を持ち集まってくれていた。豪雨の  為、約1時間で作業を終えた。
 
Bホイマッケン小学校(08/09午前) その後の写真報告
  少数民族の学校。裏山の急斜面で植林を行った。
ホイマッケン小学校
  樹種タイ名 本数
1 サタバン 2000
2 ノンツリー 1000
3 マコックバーン 500
4 キレークバーン 1500
5 サダオ 300
6 チョンコー 200
7 オプチョイ 200
8 マカー 300
     
合計   6000
 
 
Cメーラオ村(08/10午前) その後の写真報告
  開始時より雨となる。だんだんひどくなり、一部村民と子供達は途中で引き上げたが、一部
  村民と最後まで一緒に植林活動を行う。
メーラオ村
  樹種タイ名 本数
1 チーク 2000
2 キレークバーン 2500
3 サタバン 2500
4 サダオ 200
5 マコックバーン 200
6 ペーカー 100
7 マカームポム 100
     
合計   7600
 
 
植林樹種解説

 植林樹種           学名              俗名            科
 チーク    Tectona grandis Linn. f.  チーク(teak)   クマツヅラ

 分布  インド、ミャンマー、タイ、ラオスに分布
 性状  樹高は20m前後であるが、湿性の土地においては40mにも達する。胸高直径は30m程度     の高木で60〜80cmになり、なかには100cm以上のものもある。葉は大きく卵形で30〜
     75cm、幅15〜40cmになる。6月〜7月に小さな花がつき、10月〜1月に結実する。
 用途   高級家具、キャビネット、建築では壁板、内装、床板など高級装飾用、彫刻、テーブル     板など高級品として世界に広く用いられている。種子からの抽出液は目薬、粉末にした     材は頭痛用膏薬、内服すればマラリア、腹痛、皮膚炎、発熱などに効く。

 植林樹種           学名          俗名          科
 サダオ       A.indica A.  インドセンダン   センダン

 分布  インド原産、熱帯アジア、東アフリカ、ジャマイカ
 性状  材暗赤色、堅硬緻密、マホガニーに似る。比重0.8、耐久性、抗蟻性大。
 用途  家具、建築、車両、船舶、内装用。樹皮・種子薬用、葉は潰瘍薬、街路樹

 植林樹種              学名            俗名         科
 アカシアマンギウム Acacia mangium  マンギウムアカシア  マメ

 分布  インドネシア、オーストラリア北部
 性状  常緑の高木で樹高3〜10mに達する。3月には黄色い花を枝の先端につける
 用途  庭園樹、公園樹、街路樹、切り花に利用される。

 植林樹種            学名               俗名            科
  タマリンド  Tamarindus Indica Linn.  タマリンド(Tamarind)  マメ

 分布  熱帯アフリカ、インドに分布
 性状  樹高は12〜25mに達する。4〜5月には房状の花をつける。豆果は長さが10〜15cmで
     内側の皮は甘く、酸と糖分のほかビタミンB類が多く含まれている。乾燥には極めて
     強いが、初期の生育が遅い。
 用途  未熟果を生食するほか、塩漬けのちカレーとともに食べる。種子は食用になる。
     材は堅く、有用材として利用できる。また、街路樹としても利用する。
 

 タイ名

      英名

    和名

  科

   用途

キレークバーン

Cassia ssiamea

タガヤサン

 マメ科

食用、園芸

サタバン

Devil Tree

 

 

園芸、木材

 

Makok Ban

 

 

食用、園芸

 

Paaka

 

 

  食用

マカームポン

Malacca Tree

ユカン

 トウダイグサ科

  食用

チョンコー

Purple orchid tree

ムラサキソシンカ

 マメ科

園芸、食用

 

Jack Fruit

 

 

食用(果樹)

 

Copper pod

 

 

  木材

 

Yoban

 

 

  食用

 

Makam Pon

 

 

  食用


 

Maka
 


 


 

  木材
 
 
図書館建設 建設前、完成後の写真報告
 国際ロータリー第2620地区と磐田ロータリークラブの資金協力、オイスカタイ農林業センター、チェンライロータリークラブ実施協力により、メースウアイ郡「ホイヒヤ小学校」に図書館を建設寄贈した。
 契約書調印: 1999年11月23日
 着 工:         11月25日
 完成式:     2000年2月15日
 資金使用用途:建物建設費(電気配線、扇風機取り付け代含む)、本棚、机、一部本代