オイスカ静岡・山梨ネグロス植林交流団 参加報


94年10月9日〜10月14日の間、フィリピン国ネグロス島へ行ってまいりました。簡単ですがそのご報告をいたします。


1、経緯 

1988年、オイスカ静岡県支部の皆様のご支援により『オイスカネグロス研修センター』を建設いたしました。そして1989年にマングローブ植林等、特に力を注いだ地域であります。

しかし1990年5月「水野文雄氏誘拐事件」が勃発し現地側が混乱する等、ご心配をおかけしましたが関係者の努力で立ち直り、一層の充実がなされています。今回渡辺重美所長より「その後の成果を是非見てほしい」との要望もあり視察してきました。

2、参加者
戸塚宏団長以下7名

3、状況報告

まわりに植えた木々が大きく成長し、森に囲まれたセンターとなっている。以前と変らぬ悠々たる雰囲気。研修生達が温かく迎えてくれた。蔬菜・米・養豚・養鶏・自然農法・養苗・農村青年育成など、多岐にわたった農村振興モデルセンターとなっている。

デイケアーセンター・子供の森・マングローブ植林プロジェクト・養蚕プロジェクト出張授業等を対外的に行っている。

農村婦人の手助けの為、同島を中心に16校の簡易保育園を建設、世話をしている。

ネグロス島、パナイ島、ボホール島、レイテ島等の小中高校で計73校実施

滅多に都会の人は行かない農村の学校でも実施している。また、当初はじめた学校で は学校林だけでなく学校農園をつくり、世話をすることを毎朝の日課にしており、生 き生きと子供達が水やり・除草・整枝を行っていて、「学校の教育方針」にも取上げ られた『子供の森計画』の新たな効果に感心する。

バゴの海岸のマングローブは以前植えた苗の一部は流されたものの、新たに又補植し なおし、現在では50m幅、約2kmの見事なマングローブ帯が出来ており、海岸線を 保護していました。また、サガイの島のプロジェクトでも、以前植えた苗が2m程に 成長し、それ以外に島民が自主的に植林。島の回りがマングローブで覆われ、見事に 侵蝕を防いでいました。

バコロード市東約30kmのモーシア地区。かつてここで水野氏が地元民に養蚕産業を 勧め、桑の幼苗を育てている最中に事件に巻き込まれた。その当時はまだ理解を得る のに苦労したが、今では桑畑が100haに広がっている。ただ農民たちは貧しく、蚕 の小屋は自分の家より良いものを建てなければならない(委託する日本は合格基準が 厳しい)という矛盾点が出てきているようだ。

かつて、静岡県支部が援助して建設したセンターを、苦難を乗り越え、見事に運営している渡辺重美所長に敬意を表します。支部内会員の皆様にも、感激を受け止めていただきたく感じております。