研究発表 ネットで 
東部中 科学部自然課 反響励みに奮闘
 「このホームページ(HP)を手がかりに湯ノ丸山と池ノ平湿原に行きました。マタタビが見られなかったのですが、どこにあるのですか」。小県郡東部町立東部中学校のクラブ・科学部自然課が今年3月に開設したHPに群馬県の人から届いたメールだ。学校近くのケヤキ林などで行った観察・研究や、全国の中学生が夏休みの研究結果を競う理科展の発表内容などを掲載したところ、アクセス件数は半年で3000件を超え、メールも20通ほどとどいた。部員たちはネット上の反響を励みに慣れないパソコンと格闘している。HPは研究結果を発表する場として、顧問の関谷圭史教諭(44)が提案した。自然課は科学部のなかに3つある課のうちの一つ。昨年度までは一けただった部員も18人と大幅に増えた。関谷教諭はこれもHP効果の一つと見ている。もっとも、以前は関谷教諭の自家用車で気軽に観察に行けたが、今は部員が増えたため班ごとに分けて連れて行かなくてはならない。月曜日の午後四時。授業を終えた生徒たちが部室である理科室に集まりはじめる。平日は時間がないので近くのケヤキ林などに出向き、土曜日の放課後には遠出して池ノ平の高山植物を観察したりする。つぼみ が膨らんだ、花が咲いた、木の葉の色が変わった。白地図に 観察結果を書き込む。知らない植物を見つけたら図鑑などで調べる。そんな成果をパソコンの得意な生徒が中心となって入力し、HPはひと月に数回更新する。実はその作業が大変だ。例えば、今年の理科展の出展作品は「植物の開花時期と標高の関係」。標高を縦軸に開花時期を横軸にしてサクラなどの開花時期をまとめる。春に咲く花はグラフが右上がりだが、秋咲く花は逆になる。以前までは模造紙に手で書いたが、今は表計算ソフトやワープロソフトを使って書かなくてはならない。やっとできあがっても、まもなくデータ更新だ。実際ののところ、植物の位置を示す図をワープロソフトでつくるには二人がかかりきりで一週間かかる。でも、パソコンで入力すればきれいなグラフができるし、そのままHPにも掲載できる。「一つひとつ打ち込んだデータがグラフになると、やっていて良かったと思います」と部長の長岡宏樹君(14)は話す。パソコンは県内の小中学校690校すべてに配備されており、そのうち約四分の一にあたる159校がHPをもっている。東部中自然課のアドレスは http://www.geocities.co.jp/NatureLand/2876/ まで。 (1999年9月8日 朝日新聞長野県版掲載)



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