片栗を巡る文化■
清水をくみにあつまる乙女たちの笑い声と
その乙女たちを象徴するように
咲いている片栗、
そんな華やいだ情景が目に浮かんでくるようです。
堅香子(かたかご)は万葉がなで正しく漢字で
表すと「片鹿子」ではないか
と、ナチュラリストの足田揮一さんはいっておられます。
これは、片栗の葉が花を付けるもの以外は一枚(片栗)で、
しかも鹿の背のような斑点模様が付いているからでしょう。
各地の方言でも片子、片子百合、片花など片という字が多くつけられます。
一方中国では、その根の形からこの花のことを
「猪牙花」といい、ヨーロッパ
、この花と同じ仲間の花をDogs Tooth Violet つまり犬の歯スミレと言う風に呼んでいます。
このように、片栗の名は日本では葉から、
ヨーロッパではりん茎からつけられます。
このことは、古くから日本では葉が、
中国ではりん茎が利用<されていたことをうかがわせます。
かたくりは美しさを観賞するだけではなく、
自然との付き合いの歴史に目を向けたとき、
別の面から自然の美しさや
偉大さに触れることが出来るのではないでしょうか。