| 【育種の試み】 |
お待たせしました!待ちに待った(?)2000年交配の2000年の孫です。白花でアミ目のある個体(S12と命名)をself(自家受粉)し、その後代を調査しました。写真は残してありませんが(すみません・・・。)かなりの「ばらつき」がありました。「ばらつき」とは色幅のことです。すなわち・・・白色でも濃淡があったり、アミ目の入る位置や色が違ったりと一定ではない、ということです。
そんな子供(以下F1・・・雑種第1代)の中から数株選抜し、次代の交配親(以下両親)としました。選抜したのは次の3個体です。
1株目・・・元の親(S12)と同じようなもの。
すなわち花冠は白色、アズキ色のアミ目、黄色いノド部。S12−2と命名。
2株目・・・花冠が少し青みがかったもの。S12−4と命名。
3株目・・・元の親(S12)とはかけ離れた花冠色彩。レモンイエロー。
花冠は白色、ノド部がレモンイエローになっている。S12−6と命名。
上記の3株を使いそれぞれ交配をし、後代について調査しました。交配の組合せは次の通りです。
【S12ー6×S12−4】 【S12−2×S12−4】 【S12−2×S12−6】の3組合せで行いました。
2000年 5月27日にプラグトレイに各組み合わせで80粒づつ播種し、本葉2枚になったら順次2.5号ポリポットへ鉢上げして行きました。最終的に4.5号MK鉢に1本植えとし、開花後調査を行いました。
下の写真をご覧ください。これが各組み合わせの後代(F2)です。左から順に【S12ー6×S12−4】 【S12−2×S12−4】 【S12−2×S12−6です。一見、あまり変化はないように思いますがよくご覧ください。【S12ー6×S12−4】は母親にレモンイエローを使ったため、後代にはそれが表れています。画像ではっきり確認できるのはこれぐらいですね。
補足説明を加えると、それ以外(残りの組合せ)も両親の色をそれぞれ受け継ぎ、後代に表れていました。一方、アミ目の方は不規則な表れ方で花冠全体に放射線状に走っているものや、一部分方向にしか走っていないものがあります。黄色いノド部も濃淡があります。
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これが【S12−2×S12−6】のアップです。。よくご覧ください。アミ目の入り方に違いがあるのが確認できると思います。アズキ色の条斑がハッキリと放射線状に四方に走っているもの、薄くてハッキリしないものなど、各個体によりばらつきがあります。
今回の育種は【白花・スポット(アミ目)なし】を目標に交配をしたわけですが、アミ目が優性である以上、これはどうすることも出来ません。偶然にアミ目がないものが出てきてくれると嬉しいのですが・・・。
ただし、これら画像から分かるようにアミ目が薄いものがあります。また花冠全体にまで及んでいないものもあります。今回はこういった【アミ目の分かりにくいもの】を基準に各組み合わせの中から数個体を選抜しました。次回はこれらを親にした交配を重ね、いつの日かアミ目のない純白のSalpiglossisを作ってみたいと思います。さて・・・F20(雑種第20代)ぐらいまで行けばいいのでしょうかねぇ・・・。
最後に・・・・

これは・・・育種とは関係ないのですが・・・私が今、調査をしている【閉鎖花】といわれているものです。左の大きな花が通常の花(以下、【開放花】)その周りの小さいものが【閉鎖花】です。これよりもっと小さいものもあります。中には「がく」の間に埋もれて花冠が完全に開かないものもあります。
【閉鎖花】は一般的に「自家受粉」が行われます。それは柱頭と葯の位置関係によるのですが・・・・おっと!・・・これ以上はまだお話できません!!現在調査中!乞うご期待!!!
以上。おしまい。
(2000.7月アップ)
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