「だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法」(2001)池谷裕二 ライオン社
読了2003.7
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エビングハウスの学習曲線を導入に記憶のふたつの種類、
大脳における記憶のメカニズムをとおして記憶法を解説している。
高校生対象。でもきっと高校生が読んでも「それはそれでわかったけど、じゃあどうすればいいのさ?」と思うだろう。
あまり具体的な勉強法は載っていず、別の著作を参照しろということか。
具体的なアドバイスとしては、
「復習は2ヶ月に4回がベスト」
「6時間以上の睡眠が鉄則」
「毎日こつこつ少しずつが能率的」
という記述とともにその根拠が示されており、納得できるが、
それをすること自体が難しいことばかりである。
つまり、この本は
勉強をする癖がついていて勉強をしているんだけど成績が上がらない、
勉強のやり方がまずい生徒向け
といえる。
そもそもこうした小難しそうに見える本はそうしたまじめな生徒しか読まないだろうな。
個人的におもしろいと思ったところは、著者がいう「方法記憶」が記憶の根底にあり、
それに基づいた記憶をすると忘れにくい、応用が利くという話。
方法記憶とは一般的に「手続き的記憶」とか「潜在記憶」とかいわれているもののことで、
たとえば車の運転の仕方を覚えると飛行機の運転も比較的楽に覚えられるように(本当か?)、
外国語として英語をマスターするとフランス語もマスターしやすくなるように、
言葉で表すことはできない記憶のことである。
勉強も丸暗記をするのではなくこうしたおおもとを元にすると忘れず覚えやすいという。
650円で安い本だと思ったが、100ページ足らずの薄さ、文字の大きさ、
絵や図もそれほどおもしろくなかったから、適正価格は500円といったところか。