「決定版 体脂肪を燃やすスポーツトレーニング」(2002)藤原裕司 宝島新書
読了2003.7
マフェトン理論の解説書。
マフェトン理論とは、ヒトの身体の二種類の筋肉の違いとその効率的な鍛え方を説いたもの。
エアロビック筋:いわゆる「遅筋」「有酸素運動ではたらく筋肉」。
この筋肉のエネルギー源は脂肪である。
アネロビック筋:いわゆる「速筋」「無酸素運動ではたらく筋肉」。
この筋肉のエネルギー源は血中の糖である。
マフェトン先生がいうには、エアロビック筋は薪のようなもの、アネロビック筋はマッチのようなもので、
マッチはすぐに火がつくがすぐに燃え尽きてしまう。
瞬発的なエネルギーにはなりえても持続的に発火していることはできない。
それに対して薪は火がつきにくいが一度火がつくとじわじわと燃え続ける。
身体に蓄えられた薪に火をどうつけて燃やすかを心拍数との関係からとらえ、
激しい運動はマッチに火をつけて急激に血糖値を下げ、バテてしまうだけだと説く。
この理論はなかなかおもしろかった。
確かに、気張って運動すると筋肉がつくが脂肪は減らない。
ちょっと前に流行った「アブトロニック」などのEMS、電気刺激で腹筋ほかの筋肉を鍛えるという器具も
確かに腹の筋肉は強くはなるが脂肪は減らない。
脂肪の下の筋肉が太くなっていくという感じだった(体験談:買っちゃいました)。
具体的には、ある値以上の心拍数で運動をすると血中の糖がエネルギーに回されるようになるため、
その値以上にならないようにセーブしながら運動をする必要がある。
その値とは、個人差があるがだいたい180拍−(自分の年齢)だとか。
たとえば30歳のヒトは180 - 30 = 150拍。自分の場合は154ぐらい。
これは持続可能な、それほどきつくない運動量。
ジョギング、サイクリングぐらい。
ちなみにこの本を読んで心拍計を買い、フィットネスクラブで週2回ほどジョギング・水泳をしています。
心拍数が154を上回りすぎないように注意しながら1時間ほどジョギングすると
へばらず次の日に疲れが残らずいい感じ。
また、最近話題になっているGI値の元となる考え方もマフェトン理論で紹介されている。
この理論では、血糖値の乱高下が脂肪燃焼の障害になっていると考え、低血糖になる食事を推奨している。
とにかく砂糖はすぐ血流に流れて血糖値をあがるためよくないんだとか。