マ コ ン ブ

■和名(別名) マコンブ

■学名と分類 Laminaria japonica Areschoug 褐藻類 コンブ目 コンブ科

■英名 Kelp

■生活域 低潮線から漸深帯の岩の上。

■色 生:黒褐色 加熱時:緑色 乾燥品:黒色

■分布
北海道南部、津軽海峡沿岸、太平洋南部。
コンブ科の海藻は15種あるが、関東で自生しているのはマコンブのみ。
(養殖している場合はこの限りではないが、神奈川では養殖しているのはマコンブのみとのこと。)

■特色
葉は長さも幅も大きく、長さ2-7m、幅20-30cmになる。
葉の基部は円形で、比較的広い中帯部を持つ。
根は太い繊維状で、全体が円錐形になる。

■よく似た海藻
カジキマコンブ、ナガコンブ、ミツイシコンブ、ネコアシコンブ、スジメ、チガイソ
などが似ているが、関東には自生していない。
これらの写真は、 北の海藻図鑑 で見られる。

■この傷はなに?

 葉に空いている丸い穴は、ウニが食害したもの。

 直径1mmほどの透明なカプセル状のものが、葉状体に埋め込まれたようになっている。
 葉状体の縁の方ほど多いことが多い。
 何かの卵?

 葉状体の部分に直径1−2mmの黒い斑点が多数出る。
 黒い斑点は、加熱後にはひときわ目立つ。  病気か?



■食べ方&利用法

 ワカメ・コンブを使った料理
 すき昆布の炒め物、すきコンブの天ぷら、すきコンブとひき肉のからみ揚げ、
 サンマ・野菜・コンブ巻 、引きコンブと野菜の佃煮、コンブの佃煮、コンブと大根のサラダ、
 すきコンブといかの酢の物、

 コンブの食文化と利用加工
 「コンブ食の類型分類」として地域による調理法の特徴。

■加工法

 ワカメ・コンブを使った料理。以下に一部を抜粋する。

  ■湯通し刻みコンブ
  新鮮なコンブを90℃以上の熱湯でボイルし、これを冷却して刻んだ製品(塩蔵と凍結品がある)

  ■すきコンブ
  湯通し刻みコンブと同じ方法で加工し、一定の枠に入れて乾燥したもの

  ■湯通し塩蔵コンブ
  加工方法は同じであるが、塩蔵したもの

  ■湯通し干しコンブ
  若いコンブを90℃以上の熱湯でボイルし、冷却後、乾燥したもの

その他、
  ■トロロコンブ(黒ととろ、白板コンブ、白とろろ)
  ■オボロコンブ(黒おぼろ、白おぼろ)
  ■青板コンブ
  ■刻みコンブ
  ■菓子コンブ(松葉昆布、求肥昆布)
  ■昆布巻
  ■佃煮
  ■塩昆布
  ■昆布飴
  ■粉末昆布

■成分

コンブの成分は概ね炭水化物70%、蛋白質10%、脂肪2%、その他の灰分等。
蛋白質の大部分はバラバラのアミノ酸で、その多くを占めるグルタミン酸がコンブ特有の旨味の主成分である。

褐藻類のコンブやワカメ、メカブなどにはフコイダンやアルギン酸ナトリウム、
紅藻類のノリにはポルフィラン、ツノマタにはカラゲナンなどのヌルヌル成分が含まれている。

 F−フコイダン
 コンブに含まれる多糖類の一種「F−フコイダン」が生体内で肝細胞増殖因子(HGF)の産生を誘導することを発見(1999年7月15日)

 U−フコイダン
 コンブエキス入り飲料発売を発表  宝酒造 がん細胞消滅に「効果」(1996.10.04)
 がん細胞の自殺誘導
 海藻に含まれる多糖類が癌の抑制に効果的
 ガン細胞を自滅させる昆布のフコイダン

 グルタミン酸

 アルギン酸
 体内への塩分の取り込みを抑える
 昆布のアルギン酸が成人病・便秘・大腸がんを防ぐ 〜日本の長寿食コンブの秘密〜

 ラミニン(アミノ酸の一種)
 血圧を下げる

 ヨウ素
 肌に潤いを与え、貧血を予防する。
 コンブからヨウ素を取り出す実験も紹介されています。結構簡単そう。

 マグネシウム
 目標摂取量は大人で一日300ミリグラム。
 マグネシウムが不足すると、物忘れ、上まぶたのけいれん、うつ状態、こむら返り、不整脈、高血圧、偏頭痛などが生じると言われる。



■ライフサイクル(海藻の一年)

 コンブ養殖
 マコンブの胞子体(葉状体)は2年の寿命を持つ点で異なっている。
 2年目および1年目の体の葉部に子嚢はんが形成され、放出された遊走子は、
 冬〜早春に胞子体として発芽し、2〜6月によく伸長するが、
 夏の高水温期から末枯れが進んで短くなっていく。

 この1年目の体は厚味がなく、「水コンブ」と呼ばれて商品価値がほとんどない。
 冬には再び成長を始めるが、残存した1年目の葉部との間にくびれができて、
 ひょうたん型を呈する。
 早春のこの状態のものを「もち上げこんぶ」「突き出しこんぶ」と呼ぶ。

 その後良く成長・肥厚して、夏には充実した葉体になる。
 末枯れでやや短くなっていても、「葉入りのよい」コンブが獲れ、
 かつ乾燥に適した7、8月が収穫期となる。

 養殖には天然産同様年かける方法のほか、
 1年で2年ものに匹敵するコンブを作る促成栽培も行われている。

 コンブのライフサイクル

■養殖と生産量

 コンブ養殖生産統計 採苗、養成法



■歴史
 コンブの食文化と利用加工に、コンブ利用と歴史。

■LINK

 KOMOのこんぶページ
 海藻会社の社員の方が作成しているホームページ。
 さすがプロ!の迫力の情報量。

  ■昆布の名称遍歴
  ■昆布の産地・名称
  ■コンブの天然物・養殖物
  ■コンブロード
  ■海藻の栄養化学的特徴
  ■コンブのライフサイクル
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  ■だし昆布再利用術
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  ■コンブの祖先
  ■とろろ・おぼろの語源
  ■昆布の新機能

 株式会社 漁師の手作り
 コンブホームページ

 こだわりの昆布 次郎長屋
 使い道別のおすすめ昆布。
 「私の昆布は何コンブ?」のページでは、色、幅、形、出し汁などの情報から、コンブの種類を判定してくれる。

 素敵な宇宙船 地球号 「魚を育てる海の医者 昆布」
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 KOMBU WEB

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 昆布まめ知識、昆布料理あれこれ

 出雲の乾物屋