TOPICS : 危 険 な 海 藻

■青や緑に変色する海藻

褐藻類 ウルシグサ目 ウルシグサ科の海藻は、細胞内に硫酸を持っている。
ウルシグサ
ケウルシグサ
タバコグサ など。
これらの藻類は、死ぬと硫酸が流れ出し、緑色や青色に変色する。
詳細は、 たばこぐさ に。

コモングサ(褐藻類 アミジグサ目 アミジグサ科)も、死ぬと緑色に変色する。
コモングサが硫酸を含むかどうかは未確認。



■紙に黒い染みをつくる海藻

図鑑を見ていると「押し花標本にすると、台紙を黒く変色させる」との記述が時折見られる。
これは、海藻の中に含まれる??という成分が流れ出し、紙を変色させるためらしい。

ジガミグザ(褐藻類 アミジグサ目 アミジグサ科)




■石灰分を含む海藻

石灰分(炭酸カルシウム)を含む海藻がある。

図鑑には、「乾燥標本にすると白色になる」等の記載があるのがそれ。 石灰分の量は、海藻の種類によりさまざまだが、どちらにせよ食用には適しない。

オキナウチワ(褐藻類 アミジグサ目 アミジグサ科)
コナウミウチワ(褐藻類 アミジグサ目 アミジグサ科)

エゾシコロ(紅藻類 カクレイト目 サンゴモ科)
オニガワライシモ(紅藻類 カクレイト目 サンゴモ科)
カサキノコイシモ(紅藻類 カクレイト目 サンゴモ科)
カニノテ(紅藻類 カクレイト目 サンゴモ科)
キブリモサヅキ(紅藻類 カクレイト目 サンゴモ科)
ピリヒバ(紅藻類 カクレイト目 サンゴモ科)
フサカニノテ(紅藻類 カクレイト目 サンゴモ科)
ヘリトリカニノテ(紅藻類 カクレイト目 サンゴモ科)
ガラガラ(紅藻類 ウミゾウメン目 ガラガラ科)
ソデガラミ(紅藻類 ウミゾウメン目 ガラガラ科)
ヒメガラガラ(紅藻類 ウミゾウメン目 ガラガラ科)
ヨゴレコナハダ(紅藻類 ウミゾウメン目 ベニモズク科)




■蛍光色を出す海藻

生体では海中で蛍光色を発する海藻がある。
これは、海藻中に??が含まれるためと思われる。

コモンアミジ(褐藻類 アミジグサ目 アミジグサ科) :?
シワハヤズ(褐藻類 アミジグサ目 アミジグサ科) :青白色

シキンノリ(紅藻類 スギノリ目 スギノリ科) :青白色
カイノリ(紅藻類 スギノリ目 スギノリ科) :青白色
スギノリ(紅藻類 スギノリ目 スギノリ科) :青白色
ムラサキコケイバラ(紅藻類 スギノリ目 イバラノリ科) :紫紅色
ユカリ(紅藻類 スギノリ目 ユカリ科) :紫色
ヒラワツナギソウ(紅藻類 ダルス目 ワツナギソウ科) :青白色
ウスバワツナギソウ(紅藻類 ダルス目 ワツナギソウ科) :青白色
アヤニシキ(紅藻類 イギス目 コノハノリ科) :青紫色




■虫くだしに使う海藻

マクリ(紅藻類 イギス目 フジマツモ科)
別名 カイジンソウ(海人草)。
生後間もない初乳以前の赤ちゃんに、これを吸わせて胎毒を下す、という習慣が
1000年以上前からあったので有名。
「まくり」は胎毒を下す薬の一般的 な呼称ともなった。

海人草のもうひとつの作用は駆虫作用。
江戸時代からアヤギヌ(鷓鴣菜)とともに虫下しとして多用された。
共に主成分はカイニン酸で、ヨモギからつくられる虫下しサントニンとあわせて、
カイニン酸サントニンとして用いられる。
海藻(マクリ・アヤギヌ・マコンブ・テングサ)

ハナヤナギ(紅藻類 イギス目 フジマツモ科)
強力な駆虫剤となるドウモイ酸を含む。
太平洋沿岸南部以南の分布で、関東には自生しない。




■フグの卵が産み付けられた海藻

フグが卵を生みつけた海藻を食べたため、死亡した例がある(はず)。
フグの毒(テトロドトキシン)については、 魚介類の毒 に記載があります。