管内の保護林



三ツ岩林木遺伝資源保存林

 飫肥林業は400年の歴史を持っていますが、三ツ岩林木遺伝資源保存林は昭和16年に飫肥スギの成長経過を知るため、学術参考保護林(平成元年から林木遺伝資源保存林)に指定され、現在では唯一残された飫肥林業の古い年代の造林地です。


1.位置
 宮崎県南那珂郡北郷町大字北河内三ツ岩国有林91あ林小班 
(JR九州日南線北郷駅から約9km、飫肥駅から約18km)

2.沿革
 この保存林は、明治11年の山床直挿しの造林地といわれています。飫肥藩時代の約50haに及ぶ猟場の一部であって、身の丈(約2m)ほどのススキが繁っていたところに地拵えを行わず、そのススキを踏みつけ、北河内付近の造林木から採穂して直挿しをしたものと推定されています。















 その後、枯れたものも多く3〜4回補植を行って、1ha当たり1,500本くらいの造林地となったものとみられています。
 保育手入れとしては、特に下刈りは行わず、年一回カヤの踏みつけを行った程度で枝打ちは全く行わず、いわゆる飫肥スギ型の保育につとめたものです。したがって、うっ閉するまでに30年以上を要し、大正元年(林齢35年)に第1回の間伐を実施し、その後大正9年までに4回の間伐を繰り返して今日に至っています。
3.面積
5.07ha
4.林齢
125年生(平成14年現在)
5.地位等
標高:330m
地勢:南東に面し、傾斜平均約15度
地質:第3期層、基岩は砂岩、頁岩より成る
土壌:植質土壌で深さ1〜1.5m
6.気象
年平均気温:18℃(油津測候所による)  
年間降水量:2,600mm
7.現況(平成14年3月調査)
総成立本数: 1,184 本  (1ha当たり 234 本)
胸高直径 : 28〜122 cm  (平均 76 cm)
樹 高 : 17〜37 m  (平均 31 m )
総蓄積 : 7,504 m3  (1ha当たり 1,480 m3)
1本当たり材積: 0.55〜15.64 m3  (平均 6.34 m3)
年平均成長量: 平成5年〜平成13年の実績で、1ha当たり0.36m3
8.品種別内訳
品種 本数 1本当たり材積(m 3) 総材積(m 3)
アカ 821 5.87 4,819
トサグロ 227 8.14 1,848
クロ 69 4.04 278
アラカワ 38 8.80 334
エダナガ 18 6.94 125
カラツキ 4 8.04 32
ハアラ 4 8.91 36
ヒキ 3 10.54 32
1,184 6.34 7,504




大矢取林木遺伝資源保存林



 大矢取遺伝資源保存林は、徳川時代に自然に生えた木を地元の人た ちが育てたものと推定されており、大正7年(1918年)に保護林に指定さ れています。



















保存林内にあるクスの巨木
胸高直径:168cm
樹  高:34m
樹  齢:350年生







滝山植物群落保護林





滝山植物群落保護林は、アラカシ、シイ類などの樹齢130年の天然林で植物学上貴重な森林と
して保護されています。
































日南流域水源かん養モデル林


 林野庁では、国有林の管理経営の基本を公益的機能の発揮においています。このモデル林は、スギ人工林の中にある広葉樹を活用しながら複層林に誘導し、水源かん養機能を一層増大させるための取組を地域の方々にわかりやすく理解していただくために設定しました。

1.所在地
 宮崎県日南市大字酒谷甲


2.面積
10.25 ha

 




















3.施業履歴等
@ スギ単層林の部分は昭和24年度に植栽し、広葉樹の部分は同時期に天然更新され現在に至っています。    
A 日南市の水源林として、水源かん養機能の増大を図るため長伐期の複層林施業を実施することとし、スギ単層林の部分に更新準備として、予備伐(間伐)を平成10年度に実行しています。
B 今後の施業方針については、スギ単層林の部分は60年生を目安に更新伐を再度実施し、必要に応じて広葉樹を樹間に植栽する予定です。
















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