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安らぎを求めて

「消費は美徳。使い捨て」と言われる時代に私達は生きてきました。より多く消費することが豊かさの証明であり、使い捨てが当たり前の時代には、「物で栄えて、心で滅びる」 とは夢にも思わなかったものです。物が豊かになれば心だって豊かになるとも思っていたかもしれません。

 経済が右肩上がりの頃、企業は残業の毎日が続きました。残業する人が良い人で、しない人は脱落者の烙印すら押されかねない雰囲気でした。
 
 その結果、家庭には父親不在、潜在的母子家庭が多くなり、家庭は知らない間に崩壊していました。消費の考え方であろう。大量生産は大量消費を前提とするシステムですからたくさん作り続けても問題なく売れ続けることが前提なんです。

 さて、このシステムでは、とにかく次々と新製品を市場に送り出す。定期的にモデルチェンジを発表する。古いものを持っていると遅れているような気になる。部品保存年数を数年ぐらいに設定して、修繕するより新品を買わねばならぬようにしむける。実はこうして日本人はそんな消費生活に浸ってしまいました。

 その結果どうなったか。新製品が出るたびに、また、モデルチェンジが発表されるたびに、廃棄物や、粗大ゴミが大量に出ることになる。だいたいそれらは土に帰らないから、自然は汚染されっ放し。

 また、大量生産のためには莫大なエネルギー資源(化石燃料)や水資源を必要とする。当然有限なるかけがえのない資源の枯渇を招き、石油の価格に一喜一憂し、水不足で節水を余儀なくされることになる。それは人間の勝手なつごうであり、自業自得だとしても、さらに深刻なのは温暖化など地球全体のリズムを狂わせる結果を招いてしまったことです。


後の家庭崩壊の大きな端緒となることに誰も気づいていなかったのであった。