(上級編)
ビオトープ学習教材用
以下の解説文をよく読んで、誤った記述のものを見つけてください。 周期的法則性があります。
| 1.環境問題は近代的な物質文明が引き起こした問題であるから生活レベルを40年前の昔に戻すのが良い。 → 末尾に正誤の詳細な解説があります。 2.ビオトープは生物資源の存在場所のみならず、ランドシャフト(情景)としての位置づけも重視できる。 3.ビオトープは個人でも取り組める環境保護対策のひとつである。 4.「池はビオトープである。」と言えるが、「ビオトープとは生き物の居る池である。」とは言えない。 5.植栽をしたり、肥料を与えることはビオトープの理想的な取り扱い方のひとつである。 6.ビオトープとは「生物の生息する空間」だけでは不十分であり、生物学的な空間を不連続性で区切った景観単位であるとも定義できる。 7.自然再生推進法は地域住民も多様な主体のメンバーとして公共事業に参加でき、自然環境を再生(復元と創設)し、維持管理するものである。 8.ビオトープとして再生しても、移出による周囲への悪影響には留意する必要がある。 9.自然に学ぶ教育プログラムは確立されていないが、自然を知ることは環境教育の基本と言える。 10.ホタルがいなかった場所を整備して、人工増殖や給餌により「ホタル園」が完成してもビオトープとは言い難い。 11.ビオトープは人工の産物であり、偶然に成立したものは価値が少ない。 12.環境アセスメントにおいて、その方法などを決める手続きをスコーピングという。 13.生物界には食べ物や生活空間が同じ近縁種では種間競争により、一方が他方を駆逐する現象が見られ、これをガウゼの法則と呼ばれる。 14.寒い地方に住む生き物は体の凹凸を少なくして体温を奪われにくいようにする仕組みが見られ、これはアレンの法則と呼ばれる。 15.大規模な道路を建設する場合でも、ミテイゲーション(緩和措置)を実施することで人為的に自然を取り戻すことが可能となる。 16.ベルクマンの法則とは、「寒い地方の動物ほど体が大きくなる。」ことをいう。 17.グロージャーの法則とは「寒い地方に行くほど体色が薄くなる。」ことをいう。 18.「生物はサイズが大きくなるように進化する。」これはコープの法則と呼ばれる。 19.個体数が少なくても、その種が生態系に及ぼす影響が大きい種のことをキーストーン種と呼ばれる。組み石の安定を保つアーチ橋のクサビ形石はキーストーンと呼ばれ、橋全体から見れば小さな部品に過ぎないが、これが外れると石の橋全体が崩壊することから重要視される。たとえばラッコは大量のウニを消費するが、ラッコがいなくなればウニ個体群が大きくなり、海藻類が過剰に採食され、海底の藻場は裸地化してしまう。その結果、他の多くの生き物が生息できなくなってしまう。キーストーン種は食物連鎖の上位捕食者であることが多い。 20.個体群を維持するために、一定の条件下の広い生息地が必要な種のことを、傘のように覆うことの意からアンブレラ種と呼ばれている。地域の生態ピラミッドの最高位に位置するツキノワグマ、ヒグマ、オオタカ、イヌワシなど大型肉食哺乳類や猛禽類がアンブレラ種となることが多い。 このアンブレラ種が生育できる環境を保全するためには、その傘下にある他の種の生育をも保全することが大切で、生物の多様性が保たれることになると考えられる。しかし、キーストーン種との違いはアンブレラ種が失われても、その生態系には大きな影響が及ぶとは限らない点である。 21.自然再生の効果をあげるには川床をコンクリートで固めたりしながら自然による撹乱を起こさないようにするのが良い。 22.地球上の全動植物たちは、陸地面積の5パーセント程度の土地に生息していると言われている。 23.生物多様性の見方には生物の多様性、種の多様性、種内の多様性の三つが上げられる。 24.本州と北海道との間にある津軽海峡を東西に横切る生物地理学的の境界線はブラキストン線と呼ばれている。 25.自然界の物質や生物のバランス等のメカニズムは解明が進んでいるから、ビオトープの質や形を決定することも容易に可能になってきている。 26.あらかじめ設定しておいたサンセスルート上を歩くことで、一定の範囲内に存在する鳥類を姿や鳴き声により識別し、種別個体数を計測する手法をラインセンサス法と言う。鳥のさえずり等の活発な好天時の日の出から三時間程度までが調査時間として望ましい。 27.ウオーレス線とは、インドネシア国にある二つの動物地理区を分ける境界線のことを言う。 28.屋久島、種子島と奄美諸島の間にあるトカラ海峡を東西に横切る生物学上の境界線を渡瀬線という。 29.世界遺産の登録にはバッファゾーン(緩衝地帯)の設定が必要とされている。 30.生物とはエネルギーの形を変えることができ、自己保存の能力を持ち、そして自己増殖をすることができるものと定義できる。 31.生物多様性の捉え方は、色々な生物が目視で確認できるということである。 32.生態系とは、無機的環境と生物群集が相互に機能し合いながら全体として統一的なまとまりをつくり上げているので、生物をとりまく環境とともに生物をまるごと捉えようとする全体論である。 33.二つ以上の異質な生態系の間に見られる接点には、より多くの生物が見られる。これはエコトーン(推移帯)と呼ばれ重要視されている。 34.植物が放出している化学物質には同種や異種の植物の生育を抑制する作用が見られ、アレロパシー(他感作用)と呼ばれている。 35.希少生物は重要であるが、身近な自然に見られている普通種の存在はそれほど重要でもない。 36.ある環境が、他の環境と接している周縁部分(ヘッジ)は外部からの影響を受けやすく、物理的・生理的な変化が生じることがある。これはエッジ効果と呼ばれる。 37.鹿が見られる地域ではマニュアル化されている「萌芽更新」は適さない手法となることも考えに入れておく必要がある。 38.小さな点のようなビオトープであっても、たくさん存在することで連続した面として生活できる生物種もいるので軽視できない存在となる。 39.日本の国土の7割は森林であり、そのうちの4割は杉やヒノキを中心とした人工針葉樹であるが、緑を量的に評価するだけでなく、樹種を対象とした質的な評価も重要である。 40.ビオトープの形態は、その場所と周辺の潜在力、気象条件、人の歴史や文化等によって形成されるものであるから同じ形態のものは二つと存在しない。 41.建物の地下で、稲や野菜を栽培することも植物を育てているのであるからビオトープだと言える。 42.18世紀に創設された世界最大の植物園、キューガーデンズは植物乱獲のものであったが、今では周辺への生物の供給源としても機能をはたしてきている。 43.郷土には存在しないバラを混植することも、それが地域の植物群と混在する状態まで育てば立派なビオトープと成り得る。 44.新薬開発舞台は、森林から今や海中へと移行しており、海の遺伝子レベルは高い。 45.生態系ピラミッドの底辺が小さいと高次の捕食者を養えきれないので、保全する地域面積が大きいほど生態系は貧しくなる。 46.人為的関与をせずに自然の遷移に任せることを保存と言う。 47.人為的に関与しながら自然の状態を維持することを保全と言う。 48.競争関係にある生物として杉とケヤキ、イワナとヤマメ等があげられる。 49.相利関係にある生物として植物と根粒菌、十字花植物とミツバチ等があげられる。 50.絶滅の程度が高い順に列記すると絶滅、野生絶滅、絶滅危惧TA類、絶滅危惧TB類、絶滅危惧TT類、そして準絶滅危惧の順となる。 51.移入植物は造成地など生態系バランスの崩れた撹乱地で猛威をふるい、自然が残っている安定した場所で増殖する。 52.植樹祭は長年かけて形成されてきた生態系を伐採破壊したうえで植樹がされており、自然の破壊行為とも言える。 53.花いっぱい運動は外来種の導入が多く、野原を見栄えで飾ることは景観上において不自然となる。 54.錦鯉を放流すると、その貪欲さから水生昆虫類や他の稚魚などが食されてしまうのでザリガニやブラックバス等とともに池への放流は避けたほうが良い。 55.生態系を「生き物と環境との密接なつながりのこと」と定義することができる。 56.生態系を「生き物のみならず地域の無機的環境と、そこに生活する生物が形成する一つの系」と定義づけすることができる。 57.生態系を「生き物と外的環境とが一定のシステム(系)を形成している体系である」と定義することができる。 58.土壌は微生物たちの生活場所であり、1g中に数百万から数十億の微生物が存在している。 59.1万8千年前にシベリアに生存していたユカキル(マンモス)の腸から、柳の枝やイネ科、ヨモギなどが出てきて、当時の気象は降雪がなかったようである。 60.マンモスが絶滅した原因には急激な温暖化による湿った気象で降雪が起こるようになり、アメリカ大陸へ移動後の人の関与(マンモスの骨にクロビス石器が刺さっている)が主因であろうと考えられている。 61.砂丘のように野生生物がほとんどいない場所はビオトープとは言えない。 62.生態的指標種とし砂礫地のイカルチドリ、ハンノキ林のミドリシジミがあげられる。 63.キーストーン種として北米太平洋のラッコ、里野のニホンアカガエルがあげられる。 64.象徴種として雑木林のオオムラサキがあげられる。 65.ビオトープとは野生生物が再度生息・生育できるように人為的に造成された場所を言う。 66.ミチゲーションの優先順位は回避、最小化、修正、軽減、代償の順となる。 67.自然作用は人知を超えた部分があるので、モニタリングは基本である。 68.トンボ類は池等の水面輝光線を感じ取ったり、飛翔力があるので誘引は容易と言える。 69.学校ビオトープのもっとも重要な要素に仮想現実の矯正としての直接体験があげられる。 70.環境影響評価法で第2種事業とは大規模事業に準ずる規模で、評価を行うかどうかを個別に判断(スクリーニング)するものをいう。 71.付近に石材が見当たらない環境で、畑と雑木林との境界に石積みを設置するエコアップ施設は好ましい例である。 72.自然環境保全法で指定される地域が少ない理由として、自然公園法や森林法の保安林との重複指定ができないので対象になる地域が限定されてくることがあげられる。 73.鳥獣の保護および狩猟の適正化に関する法律では、狩猟対象種がリストアップされている。 74.1997年の河川法の改正で、従来の治水と利水の目的に加えて、潤いやアメニテイへの配慮をするため「河川環境の整備と保全」が加えられた。 75.森林法には原生林の保護が入っている。 76.ハンノキ属やヤマモモ属の植物と共生する放線菌は空中窒素を固定する能力を持ち、植物に窒素を供給できる。 77.キーストーン種とは、群集における生物間相互作用と生物多様性の要をなしている種のことで、キツツキ類はその代表的な例である。 78.炭素は生態系内を循環していると言えるが、エネルギーは生態系の中を一方向に流れているだけであり、循環はしていない。 79.生態系の総生産量は、生産者の総生産量に等しく、生態系の純生産量は、総生産量から総呼吸量を差し引いた値となる。 80.絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約をワシントン条約という。 81.日本は野生生物の保護に熱心な環境保護先進大国であると世界から賞賛されている。 82.日本は国民の一人当たりの野生生物輸入件数が世界第一位であり、野生生物の消費大国だと言える。 83.天然記念物とは、文化財保護法によって定められている動物、植物、地質鉱物、または地域のことである。 84.屋久島、南硫黄島、大井川源流部、十勝川源流部、遠音別岳は原生自然環境保全地域である。 85.熊野古道は自然環境保全地域に指定されている。 86.自然公園法で定められた特別保護地域内では、落ち葉の採取行為についても規制されている。 87.生態系保護地域の形状は有害なエッジ効果を最小とするような円形の形状に近いほど好ましいと言える。 88.ダケカンバや白樺は先駆植生の陽樹である。 89.日本には北は亜寒帯(シラビソ)から冷温帯(ブナ)、中間温帯(コナラ)、暖温帯(スダジイ)、亜熱帯(アコウ)までの気候が存在する。 90.日本は国土の67パーセントが森林で覆われており、そのうち41パーセントが人工林である。 91.薪炭林(しんたんりん)とは、山火事が発生した林のことである。 92.生態的地位(ニッチ)には生理的適地と生態的適地とがある。 93.火山噴火後の一次遷移の流れはコケ → 一年生草本 → 多年生草本 → 陽性樹 → 陰性樹となっていく。 94.暖温帯の地域では、皆伐後の二次遷移の流れは草本 → 陽性樹 → 陰性樹 → 照葉樹となっていく。 95.ダケカンバは幹が直で、樹皮は白いがシラカバは幹がねじれ、樹皮は赤褐色である。 96.ウラジロガシの葉は、長細く、アラカシの葉は「粗樫」で、幅があり枝葉が粗大である。 97.森林の機能として国土保全、水源涵養、保健休養、生物種の保存などがあげられる。 98.造林種(スギ、ヒノキ)は生理的適地では広葉樹と比較すると劣勢になり、生態的適地での優占種となるので育林初期には下草刈りなどの管理が欠かせない。 99.緊急的に患者を診断する際には、意識の有無から脈拍、呼吸、顔色と体温の測定を観察することが大切である。 100.顔が赤く、皮膚が乾いており、脈が激しい症状の場合には熱射病の可能性が高いので全身を冷やすのが良い。 101.スズメバチの巣の近くでは、明るい色の長袖、長ズボンを着装し、香りの強いものを身に付け、警戒役のハチを刺激してやるのが良い。 102.雷の被害を避けるには、高木や高い岩場、水辺付近には近寄らないようにして窪みに身を伏せるのが良い。 103.国土の開発に関する総合的基本的な計画は、国土総合開発法により、農村・森林・河川・浅海域の自然環境の保全と再生、それらを有機的に結ぶエコロジカルネットワークの形成のための施策を促進することが位置づけられている。 104.緩衝地帯としての要件を満たす土地、伝統的・文化的に優れた特色を有する地区、景観が優れている地区、動植物の生息、生育地として保全する必要のある地区は都市計画区域内の緑地であれば、現状のまま保全することができる。 105.公的な緑地(樹の有無を問わず)の管理は土地所有者が行う。 106.平成13年度の法改正により、土地所有者と地方公共団体等が緑地管理の協定を締結することにより、土地所有者に代わり、地方公共団体等が管理を行うことができる「管理協定制度」が創設された。 107.緑地保全地区の管理協定において緑地の管理主体となる緑地管理機構の対象には特定非営利活動法人(NPO法人)を位置づけられることが可能となっている。 108.緑地の機能には生態系維持や都市防災機能の他、景観形成、精神的充足、健康増進(休養・レクリエーション・散策など)の各機能がある。 109.公的な緑地地区には環境教育としての学習機能もある。 110.都市公園以外でも公園緑地に準じる機能を持つ公共施設緑地として港湾緑地等がある。 111.電動ポンプによって池の水を循環させるビオトープは飼育とは言え、メダカを飼って増やしているのだから自然の復元である。 112.点在した緑地のエコシステム(生態系)を活性化させるには「つなぐこと」「近づけること」「連結すること」「丸い形に近づけること」「バッファゾーン(緩衝帯)を設けること」である。 113.生態的な架け橋、エコブリッジにはリスやクマのためのオーバーブリッジや、カエルのためのアンダーパスなどがある。 114.道路の建設でビオトープやエコロジカル・コリドーを分断すると生息地の縮小と孤立を招き、その結果、ロードキルが起こりやすくなり、年間では約2万頭もの哺乳類が犠牲になっている。 115.五感は人間の感覚であるから、五感を使ったモニタリングへの利用は意味がない。 116.ビオトープは自然のままに任せるのが良いというのではなく、計画や管理に誤りがないかモニタリングをしながら定期的に見直しを図っていくことも重要である。 117.種まきや挿し木、株分け等の人工増殖により種を増殖し、フィールドへ移植をする方法は、遺伝子を偏らせることにもなるので最後の手段に用いる増殖法と考えるべきである。 118.自然というものは何かの変化が起こると平衡状態を保とうとしてビオトープ内での化学変化や生物移動等の補完作用が起きるものである。 119.多様な条件が備わったビオトープとは、地形などの自然条件が多様で複雑な形態(モルフォルジー)を有するものであり、環境変動や病気、害虫にも抵抗力が強いものである。 120.ビオトープの中で害虫が発生した場合には、科学農薬のみならず自然農薬の利用も避け、手取りにより害虫除去をするのが良い。 121.ビオトープ内では自然農薬など特定農薬類を散布するのが良い。 122.里山は放置され、自然のまま遷移が進むと、徐々に陽樹類が枯れて、陰樹へと入れ替わっていくものである。 123.クモやヘビなどは不快な生き物と呼ばれたりすることがあるが、生態系の中で重要な役割を果たしているのであるから駆除してしまうのではなく、人間側がうまくつきあうようにするのが良い。 124.潜在自然植生とは、人手を加えなくなって自然状態に戻った植生であるが、土地そのもののポテンシャルが変化しているから原植生とは異なったものになる。 125.二次遷移よりも一次遷移の方が、生物学的な遺産があるのでその分だけ早く植生変化が進行する。 126.火山噴火後などは一次遷移の例である。 127.三重県で先駆樹種の代表的なものには、アカメガシワ、ヌルデ、クサギがあげられる。 128.極相に達するとその群落は、その植種を自己再生産することができ、そこには群落が存続できる機構が成立する。 129.一般に遷移が進行すると生産性は小さくなり、多様性は高くなる。 130.一般に遷移が進むと、撹乱に対する抵抗力は増加するが撹乱後の回復力は低下する。 131.一般に低木とは3m以上の木をいう。 132.アレロパシー(多感作用)の化学物質には、アルカロイド、テルペン類、フェノール類がある。 133.永続的シードバンクとなるのは、先駆植物や耕地雑草と呼ばれている撹乱依存種である。 144.生物多様性の4つの階層とは、遺伝子、種、生態系、景観の4つをいう。 145.生物多様性の階層には、生態系の階層は含まれない。 146.バイオームとは寒帯・温帯などの気候帯に対応させた生態系の区分を言う。 147.土壌生態系は分解者を中心に成り立っているといえる。 148.土壌中に害虫の大発生が見られないのは、天敵の存在が大きい。 149.自然界では表土付近に豊富な動植物有機物が供給されている。その有機物は微生物等の分解により、無機質栄養素へと変換され、利用率が高まるから施肥がなくても植物は順調に成長することができる。 150.土壌中の余剰の無機質栄養素は、微生物により保持されているから溶脱流されることも少なく、絶えず遺骸からの提供により植物に供給されている。 151.地球の空気成分のうち、二酸化炭素は最近、0.3%から0.4%に上昇している。 152.生態系の公益的機能としては、気象緩和、大気・水の浄化、清浄水の循環、土壌の保全、生物多様性保全、保健文化機能などがあげられる。 153.生態系の生産源は太陽光線であると言える。 154.地球の空気成分は窒素79%、酸素21%、二酸化炭素0.04%である。 155.地球の空気成分は酸素が80%と炭酸ガスが20%程度である。 156.植物は光エネルギーで光合成を行い、水と二酸化炭素から炭水化物と酸素を作ることができる。 157.一次消費者である植食動物を食べる動物(カエルなど)は、二次消費者と呼ばれる。 158.一次消費者の総生産量への影響は、陸上では5〜10%であるが、海洋では三分の二に達することがある。 159.生物間相互作用は競争関係(イワナとヤマメ)、敵対関係(カエルとヘビ)、相利関係(マメ科植物と根粒バクテリア)の三つに大分類できる。 160.生態的適地は実現ニッチとも呼ばれている。 161.生物多様性は問題のあることも考えられる。 162.ハビタットとは社会的には「国連人間居住計画」を指すが、生物学では「生物の個体群の生息場所」をいい、単に位置的場所としてではなく、生活環境として把握される。 163.ビオトープは人工の産物であるが、偶然に成立したものも価値がある。 164.大規模な道路を建設する場合でも、ミテイゲーション(緩和措置)を実施することで、ある程度は自然を取り戻すことが可能となるが完全ではない。 165.ビオトープとは、池のことである。数字の1桁が1と5の場合は不正解の解説です。 166.自然再生の効果をあげるには生きている素材を利用したり、自然による撹乱も計画視野に入れておくのが良い。 167.自然界の物質や生物のバランス等のメカニズムは完全な解明は困難であるから、ビオトープの質や形を決定することは容易なことではない。 168.生物多様性の捉え方は、目視で確認できないものも含めて考えなければならない。 169.希少生物の存在は重要であるが、身近な自然に見られている普通種の存在も同様に重要と考えるべきである。 170.建物の地下で、稲や野菜を栽培することは、植物を育てている太陽を伴わない人工育成であって、ビオトープだとは言わない。 171.教室内で、ヒメダカを飼育していることもビオトープである。 172.生態系ピラミッドの底辺が大きいと、それだけ高次の捕食者を養え、保全する地域面積が大きいほど生態系は豊かになる。 173.移入植物は造成地など生態系バランスの崩れた撹乱地で猛威をふるい、自然が残っている安定した場所では繁殖力は弱い 174.砂丘のように野生生物がほとんどいない場所であっても、ビオトープの一つと言える。 175.ビオトープは、人がつくり上げた自然であると言える。 176.ビオトープとは、野生生物が再度生息・生育できるように人為的に造成された場合の他、自然界での生物活動も含め、包括している。 177.付近に石材が見当たらない環境で、畑と雑木林との境界に石積みを設置するエコアップ施設は自然状態とは言えず、人工的であり好ましいとは言えない。 178.森林法には原生林の保護が入っていない。 179.熊野古道は複合遺産であるが、自然環境保全地域には指定されていない。 180.シラカバは幹が直で、樹皮は白いが、ダケカンバは幹がねじれ、樹皮は赤褐色である。 181.ビオトープは、ハビタットとエコトープとの中間的性質を持つ空間分類であり、生き物が持続的に生息・生育できない最小空間単位であると言える。 182.スズメバチの巣の近くでは、黒い色の衣服や香りの強いものを身に付けることを避け、何よりも警戒音や液を出す警戒役のハチを刺激することを避けなければならない。 183.電動ポンプによって池の水を循環させるメダカ池は飼育であって、自然の復元とは言えない。 184.五感は人間の感覚であり、五感を使ったモニタリングへの利用も効率的である。 185.ビオトープとは、人の考えと自然の力との合作であると定義できる。 186.ビオトープ内では自然農薬など特定農薬類であっても、使用を避けるべきである。 188.一次遷移よりも二次遷移の方が、生物学的な遺産があるのでその分だけ早く植生変化が進行する。 189.地球の空気成分のうち、二酸化炭素は最近、0.03%から0.04%に上昇している。 190.フィオトープ(植物)とズートープ(動物)とをあわせた最小生物的環境をビオトープという。 191.ランドスケープには人間の生活、文化、歴史といったものは含まれない。 192.生物的環境条件であるビオトープと非生物的環境条件であるゲオトープ=「モホトープ(地形)「ヘドトープ(土壌)」「ヒドロトープ(水文)」「クリマトープ(気象)」とが組み合わさって生物群集の生息域が形成され、生態系を単位とする最小の単位空間である「エコトープ」が形成される。 193.エコトープはビオトープとゲオトープとを組み合わせた生態系を単位とする空域領域であり、空間的広がりはビオトープより広くなる。 194.複数のエコトープが結合していくことでエコシステム(生態系)が形成される。 195.環境関連の法令は様々なものが存在しており、それら法令は分野別に単体で定められ独立してまとめられている。 196.自然公園法は昭和32年に制定され、風景地の保護と利用の増進を図ることで国民の保健、休養・教化に資することを目的としている。 197.自然環境保全法は昭和47年に制定され、自然環境保全地域等3種の地域を指定することで優れた環境を有する地域を保全するものである。 198.絶滅の恐れのある野生動植物の種(しゅ)の保存に関する法律は平成4年に制定され、捕獲・譲渡の規制や生息地保護区の指定、保護増殖事業を実施するものである。 199.鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律は平成14年に制定され、国設及び都道府県設鳥獣保護区の設定により、適切な狩猟秩序の維持を図るものである。 200.平成4年のブラジル・リオデジャネイロで地球サミット「環境と開発に関する国連会議」が開かれ、世界各国の代表から(1)リオ宣言(2)気候変動核組み条約(3)生物多様性条約(4)森林原則声明(5)アジェンダ21の主要文書に署名された。 201.地球サミットは環境に対する行動原理を明らかにしたものではない。 202.平成5年に環境基本法が制定され、公害分野の法律(昭和42年)と自然保護分野の法律(昭和47年)を一つの法体系に統合された。 203.平成6年に制定された環境基本計画の特徴としては循環社会、共生、参加、国際的取り組みの4つがあげられる。 204.自然公園特別保護地区へ徒歩やカヌー等を利用した過剰な立ち入りによって植生の衰退や野生生物への影響など問題点が指摘されている。 205.自然公園特別地域では動物の捕獲も禁止されている。 206.鳥獣保護地区の中で特別保護地区が占める面積は7%に過ぎず、特別保護地区の指定であっても生息地の保護に重大な支障を及ぼす恐れのある場合を除いては環境大臣、都道府県知事は開発許可申請を拒否することができないとされている。 207.鳥獣保護法は農林水産業にかかわる被害を防止するための法律であるから、殺傷対象としている鳥類29種、獣類18種の中には天然記念物や絶滅危惧種に指定されているものも含まれており、別の分野の法律の文化財保護法の内容とは整合性が図られていない。 208.絶滅種にはオキナワオオコウモリ、エゾオオカミ、ミヤコショウビン、ハシブトゴイ、ニホンオオカミがあげられ、絶滅危惧TA類にはミヤコタナゴ、ツシマヤマネコ、アベサンショウウオ、コウノトリがあげられる。 209.絶滅危惧TB類にはタイマイが、準絶滅危惧種にはヤマネ、オオサンショウウオ、絶滅危惧U類にはオオワシなどがあげられる。 210.PCBやダイオキシンといった有機塩素系化合物は、水に溶けにくく、分解されにくいため、生物体内に蓄積されやすい。 211.藻類は流れて移っていくので、藻場の回復は容易である。 212.種子の分布速度は非常に遅く、地球温暖化による気候帯の変動に対応できない。 213.プラスチックなどは微生物に分解されないので、一度海洋に流れ出ると半永久的に存在し続ける。 214.「ロジステックモデル」で用いられる「環境収容力」とは「その生息環境で個体群が維持できる最大の個体群サイズ」のことである。 215.巣箱を作ってやることは、鳥の営巣場所を提供することであるから、鳥類の保護を考える活動でもっとも重要なことである。 216.自然度とは、自然らしさの程度を人間の介入の度合いを指標に評価したものであり、一般的には地表を覆う植物に注目した「植生自然度」が用いられる。 217.日本の国土の7割が中山間地域であり、森林面積の8割を担っている。 218.絶滅危惧種が集中している生息地の5割は里地里山である。 219.森林認証制度(本部はメキシコ)は、企業ではなく森林を認証するものである。 220.二次林は積極的に人為を介入しながら維持していく地域と、自然の遷移に委ねていく地域の二つを考えていくことも必要である。 221.カクレウオとフジナマコとは代表的な相利共生と言える。 222.酸性雨により土壌が酸性化すると、土壌中のカルシウムなどが溶脱するので、植物が土壌から吸収する栄養量が減少する恐れがある。 223.オゾン層の破壊は紫外線の増加を招き、生態系に悪影響を与える。 224.干潟を形成する砂泥は河川から供給されるが、それが波浪によって沖に流されずに、潮の干満の潮位差が大きい伊勢湾や瀬戸内海、東京湾の地域に限定して形成される。 225.森林認証制度は、独立した森林管理協議会(FSC)が木材生産の合理化、適正販売価格などの生産・流通・加工工程の管理認証をするものであり、企業を認証するものである。 226.生物多様性は、生命誕生から40億年の生物進化が生み出したものであり、人類の生存基盤である生態系が健全に維持されるうえで重要な役割を果たしている。 227.生態系を構成する種(しゅ)が絶滅することによって、その生態系がどのように変化していくのかを予測することは困難である。 228.異種の個体や個体群が行動的、生理的に密接な関係を保ちながら一緒に生活している現象を共生という。 229.新鮮な有機物は分解が進んでいないからC/N比が高く、このため窒素の無機化が起こらなくなる。この状態を窒素飢餓という。健康な表土ではC/N比は10〜15である。 230.エネルギーは生態系の中を一方向に流れ、循環はしない。 231.生物絶滅の可能性をコンピューターシュミレーションにより推定する技術は開発されていない。 232.地球上の全生物種数は175万種で、そのうち昆虫類は最多の95万種を占めている。 233.落葉広葉樹二次林は、氷河期の温帯林起源の動植物を温存するなど、極相にある動植物の数よりも多い。 234.ミレニアム生態系アセスメントとは、地球の生態系変化をコンピューターによる予測を含めた国連による研究計画を言う。 235.過去50年間における生態系の変化はおきていない。 236.過去50年間の生態系の衰退は、前例のない規模であり、これは急速な消費拡大によることが大きい。 237.過去に消費された化学肥料の半分以上は、この20年間に使われている。 238.人が色々な便益を得た分だけ、生態系の質が低下したと言える。 239.今後の50年間に生態系はさらに悪化する可能性が高く、国連ミレニアム生態系アセスメントが「2050年に環境破壊により人類生存不能」と警告している。 240.1950年からの40年間で森林や草地の14%が失われ、サンゴ礁の4分の1が消滅した。湿地帯はこの100年間で半減し、世界中の河川の半分以上が深刻な汚染と水不足に悩んでいる。 241.自然に起きる絶滅の速さの1000倍以上で生物種が絶滅していない。 242.アメリカは世界最大のエネルギー消費国家であり、世界の温室効果ガスの4分の1を出し、京都議定書からも離脱している。 243.各国のCO2排出量はアメリカ、中国、ロシア、日本、インド、ドイツ、イギリス、カナダ、韓国、イタリアの順である。 244.各国の一人当たりのCO2排出量はアメリカ、カナダ、ロシア、ドイツ、イギリス、日本、ポーランド、韓国、イタリア、フランス、メキシコ、中国、インドの順である。 245.浮葉植物にはガガブタ、ヒシ、ヒツジグサ、トチカガミがあり、植物全体が水中に沈む。 246.七大公害とは、大気汚濁、土壌汚染、水質汚濁、振動、騒音、悪臭、地盤沈下をいう。 247.生活排水とは「し尿」「生活雑排水」をいう。 248.有機物とは生命体が作りだす炭素を含む化合物の総称である。 249.生物的風化とは「微生物によって分解された有機物質は、多くの金属類と結合する機能を持つ腐食物質や有機酸を生成し、鉱物を分解する。その過程でフルボ酸が生まれ、このフルボ酸が鉄イオンと結合してフルボ酸鉄となる。」と説明できる。山で生成されたフルボ酸鉄が豊かな海を育てている。 250.干潟の役割は「森林から河川を通じて栄養素が運ばれるため、河口を中心とした海域では多くのプランクトンが増殖する。プランクトンは死後、砂泥に沈降するがバクテリアやゴカイ類がこれらをエサとして増殖する。すると、これらをエサとする小魚、多種類の生物が生育してくる。次にその生き物を食べる渡り鳥がフンをすると、土壌生態活動によりフンは分解され、チッソやリンとなり、再び植物性プランクトンを増やすように再利用されていく。干潟は物質循環と浄化機能を併せ持っている。」と説明できる。 続編は「ビオトープについて学ぶ」 |
| ヒントのおまけ1:1番目は人の努力で獲得してきた豊かさと同時に安全性、快適性まで失ってしまうので誤りです。 ヒントのおまけ2:85番目は世界遺産条約(世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約)に基づくもので世界遺産リストの複合遺産に登載されているものです。このように「ある規則性」を持ちながら誤りがあります。注意 ヒントのおまけ3:赤い字で書かれている番号には誤りがあります。さて、その規則性とは? |
| 問題1の解説 平成6年(12年に改定)に環境基本計画が策定され、循環・共生・国際的取り組み・参加という4つの長期目標が掲げられました。人類は、地球環境の大きな恵みに支えられて健康で文化的な生活を送ることができます。しかし、近年では、この人類存続の基盤である地球環境が損なわれる恐れがあることが世界共通の認識になっていて、これまでの物質的な豊かさの追求に重きを置き、大量生産、大量消費、大量廃棄型の社会経済や生活様式は問い直されるべきです。 こうした認識に立って、わが国の環境、そして地球環境を健全な状態に保全し、将来の世代に引き継ぐことは、私たち世代が行うべき責務であり、人類共通の課題でもあるのです。 従って、この社会を環境への負荷の少ない持続的発展が可能となる社会構造に変換して行くことが大切になりますが、これまでの歴史上で人類の科学的発展によって獲得した利便性、快適性、衛生性、効率性、健康保健性等までも放棄するものとはなりえず、生活スタイルを40年前に戻すことは、これまでの歴史的知見を否定することになります。 今、必要とされていることは「持続的な発展」への構造改革であり、世界共通の取り組み方針となっています。 |
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