気づきノート、その81
「究極の有機農法」を実践しているハバナの現状をレポートしてください。
お答えいたします。
それは「200万都市が有機野菜で自給できるわけ」【都市農業大国キューバ・リポート】築地書館吉田太郎著の中で詳細に報告されています。実に400ページを越える驚愕の実態が生々しく報告されているのです。
 キューバは世界でも循環型社会構築の最高峰に位する国だった!


ご承知のように,コロンブスをリーダーとする100名規模の探検隊は新大陸を発見しました。

1492年10月27日日没前のことだったという。3隻の帆船が海上の彼方に浮かぶ小高い山をみて、探検隊は「人間がかって見たこともないほどに美しい!生い茂るヤシの木々。百花繚乱と咲き乱れる美しい花々や飛び交う名前も知らぬ小鳥たち!」と驚嘆したという。

こうして黄金の国、ジバングを探し求めて最初に発見されたのがキューバだったのです。そしてこの国の行方はどうなっていったのでしょうか。パラダイスの要因を併せ持つこの島国は人間の開発という行為で急速に栄えていきます。


そして1959年、そのキューバでカストロ政権の大革命がおき、国民の生活スタイルは一変することになる。理想的な社会主義福祉王国の建設を目指したキューバはその後、70年に満たないうちに飛び抜けた高度福祉国家を築き上げていた。

しかし保育園から大学まで無料の教育費や完全なる医療費無償制などは、大国ソ連共産圏との極めて有利な貿易関係から成り立つ牙城でもあったのである。世界でも最先端を誇る近代的な高度農業生産の展開がなされていて大型農機具による大規模な灌漑設備技術、化学肥料から化学農薬など、そのほとんどがソ連からの輸入に依存しているものであった。近代的化学農法を駆使してきた農村は99パーセント電化が進み、そのほとんどが化石燃料による火力発電からのものであった。


しかし1989年のベルリンの壁崩壊とともに、アメリカは1961年から引き続くキューバへの経済封鎖をより一層加速する。

こうした中でも最も深刻で大打撃をうけたのは食糧難という決定的な問題であった。食糧、石油、医薬品などが途絶する中で、キューバが選択したものは「環境と調和した循環型社会」への大転換への道であったのだ。


そしてもう一つの驚愕すべきキューバリポートが存在する。
それは「有機農業が国を変えた」【小さなキューバの大きな実験】コモンズ発行  吉田太郎著
   著者:都庁農水部農業振興課勤務 吉田太郎氏の驚嘆すべきレポート!

近代農業からの転換。 流通改革。 自給の国づくり・・ 
今後の日本農業の有力なモデルが初めて詳細に描かれている日本国民必読の書籍!


都市を耕すキューバ市民の声:

「私は1991年から農業を始めました。私の父がやっていた畑を引き継いだのです。私はそれまで微生物学者でしたがソ連崩壊で食糧が入ってこなくなったことも理由にあります。農業が好きだったということもあるでしょう。とにかく大変な事態で、多くの国民が突然にお腹をすかす状況におちいりました。油もないので卵焼きが作れず、ゆで卵にすると1個ずつ食べたいと子どもに泣かれました。この都市空間地は、石灰岩がむき出しになっていて大変にやせていたので耕して畑にするまでには随分と苦労しました。国から遊休地を借りた家の前の畑には今ではインゲン、シュンギク、大根、バジル、ラデッシュ、ネギ、レタスなど沢山の種類の有機野菜が育っています。土地は心を込めれば必ずその期待に応えてくれます。学ぶことは幾らでもあるのです。だからむしろ経済危機に今では感謝しているんです。」




220万都市民が有機野菜で自給できるわけ:

ここキューバでは野菜をつくった経験の全くない素人が、ベテランでも困難といわれる有機野菜を作り始めたということだ。あの革命の頃、今の日本と同様な近代農業が全盛で、家庭菜園が禁止されていた当時とは事情が一変したのである。そしてすべてが有機農業でミミズを使って堆肥を作ったり、微生物利用や天然農薬を研究したりした結果が現れている。多数の国民が自分の作った野菜をおいしく思ったり、健康的で病気にもかからず、金持ちにはなれなくても豊かに暮らせる術を知ったという点でとても素晴らしい。


1996年からカストロ政権は食べ物や水の安全性を守るため、ハバナのみならず全都市内で化学的な農薬や肥料を取り止めている。

そしていまや、すべての菜園者は昆虫学者になった。生物種が多様で生態系が平衡状態に保たれるまでになったことで、害虫はコントロールできる域にまで到達したのだ。

こうしたことが実現できたのは多くのNPOや政府主導による土壌保全や自然生態
系を活かした病害虫の総合防除、バイオ農薬を活用する施策による点が大きい。

大都市で有機が自給できるという、その仕組みとはいかなるものだろう。


気付きノート:その82
ハバナって、それ、何ですか?
お答えいたしますです。
ハバナという名前の大都市では、完璧なる有機野菜の流通をはじめとする循環型経済社会の構築が出来上がりつつあるということを申し上げたいのです。
つまり、有機農業で自給できる循環型社会の構築はハバナのような人口が220万都市であっても実現は可能なのです!。

気づきノート:その83
ハバナと言う大都市を持つ小国キューバで有機農業という循環型社会が形成された訳は何でしょう?
回答:
「有機農業が国を変えた」の著者、吉田氏はこの著書の中で次のように記述されている。
その背景にはキューバの技術的背景がある。病害虫が発生しやすい気候風土におかれながら最先端の栽培技術とバイテク技術、在来農法とを組み合わせて実践農法を開発したことにある。ミミズを利用した堆肥づくり、アゾトバクターやリゾビウム、菌根菌を用いた微生物肥料の開発、天敵を活用した害虫の総合防除、各種のカビや天然植物からの抽出エキスからなるバイオ農薬類、残飯を再利用する資源循環型システムの構築・・・。
在来からの伝統的な自然農法に最先端の生物的技術の応用・・・これらが見事に開花した表れであった。

気づきノート:その84
究極の有機農法を求めてきましたが、究極の有機農法とはどのようなものなのでしょう?
回答:
現行の有機表示法にこだわらない生産者が自信を持てる農法。
不思議な生き物(ミミズなど)たちと共生できる生きた土壌で生産する農法。
アゾトバクター、VA菌根菌、EM菌といった微生物群を積極的に利用促進する農法。
天敵の力や相性の良い作物同士を植えてアレロパシーを利用した昔からの農法。
ニームやクララといった植物除虫エキスを利用した農法。
ミミズを利用して有用な堆肥を積極的に導入する農法。
野菜残渣や食品残渣などをミミズで堆肥化し、耐病性・耐菌性、殺虫性を図る農法。
牛や豚、鶏、ウサギ、ヤギといった有畜農業を導入することで資源循環を図る農法。
炭粉やFFC資材といった土壌圏を健育化する材料を積極的に導入する農法。
風が流れ、音が響き、鳥の声が聞こえる環境での農法。
肥料木や緑肥作物を導入して輪作や混作のできる農法。
土地の習性に合った品種を栽培する農法。

気づきノート:その85
大自然農法では自然の節理を最大限に生かす農法と思われますが、古くから地方にだけ残されている伝統的野菜とか特産野菜の価値をどのように評価されますか?
解答:
一つの考え方に自然世界といえども農薬様の物質を含んでいる可能性があると思われます。今の法律では遺伝子組換えには安全審査が義務付けされていますが種苗登録や伝統野菜などに安全審査の義務付けはありません。その意味では特産野菜、伝統野菜だから安心であるとは言えないはずです。でもこういった長年、古くから伝わってきている地域の野菜には、食してきているからこそ安全なことが証明されるとも言えそうです。

気づきノート:その86
雑草の役割りとは?
解答:
都はるみの歌詞の中に「雑魚とよばれる魚はいない 雑草と呼ばれる草はない」というのがあります。雑草たちは色々な生き物を育む空間を形成してくれています。冬期の畑をご覧下さい。黒っぽい色を呈している畑はこんもりと盛り上がっています。その畑には雑草が育っています。雑草たちの営みが表面の大切な土を保持してくれています。白っぽい色の畑は表面の土が突風にあおられて吹き飛んでしまいます。この畑は有機質が欠けていて、乾燥傾向に移行するため生き物の生命活動が感じられません。

気づきノート:その87
有機農業大国であるキューバの現在の姿を教えて下さい。
お答え:
12年前、キューバは経済や物資的に孤立していましたが、カストロ国家評議会議長はスペシャルピリオド(特別な期間)を宣言し、国民に耐え忍ぶよう呼びかけました。
この時、モイセス・ショー・ウオン将軍の発想は都会の空き地を開墾し、野菜を作ろうというものでしたが、キューバの人は野菜を食べるという習慣がなかったのでした。
農園の特長はオルガノポニコという大きな囲いにあります。高さが30センチ、幅は120センチで長さは40メートルほどもある大きな囲いで、言わば大きなプランターみたいなものです。これなら瓦礫の山にでも可能だし、雨で大切な土が流れ去るということもありません。そして何よりも作業が容易な構造になっています。
肥料をゼロから考えるため有機肥料を開発し、アカミミズを稼動させました。古代インデオの知恵に学び、ミミズを大きな樹の陰で育てるのですが、かなり大規模な様子が伺えます。
年に7回も害虫の孵化がやってくる気候なので、バイオ農薬や天敵も開発され、実用化されています。
バチルス菌というアオカビの一種を増殖させ、水で稀釈させてから野菜に噴霧します。これらは広い範囲の病気や害虫たちに効果を発現します。最大の害虫は主力生産であるサトウキビに寄生して樹液を吸うズイムシで、このためヤドリバエが農園に放たれています。天敵のヤドリバエは5キロ四方を飛び回りますが、ズイムシに寄生して蛹になり、成虫になります。ズイムシはヤドリバエの成長のために利用されながら死んでいくのです。600匹の成虫バエが13ヘクタールもの広大なサトウキビ畑を守ります。
また、一つの畑に2種の野菜を混植する農法も確立しています。
こうしてハバナは緑に囲まれた有機農業大国へと変身していったのです。

気づきノート:その88
日本で開発されている農薬にはどんなものがありますか?
お答え:
岐阜県生物産業技術研究所のグループが「微生物農薬」を開発したということです。平成15年の6月です。
大食漢で、しかも化学農薬にもびくともしないあのヨトウ虫だけを駆除できるのだそうです。これまで大豆やサトイモなど多くの野菜類を食い荒らすハスモンヨトウに効果があり、他の昆虫とか人体への影響は見られないという優れもののようです。ただ、まだ特許申請中の段階ということが残念ですね。この微生物農薬は特殊なウイルスを合わせたもので、現在、一般的に広く使用されている化学合成農薬でも駆除することは困難な4齢脱皮のハスモンヨトウに対してでも効果が発揮できるようである。土壌汚染や生態系への悪影響が少なく、害虫に対しても対抗性がつきにくいという、こうした農薬は大歓迎である。

追伸
しかししかし、こと農薬っていうと十二分に注意するというか、留意するというか、ま、とにかく話を聞いてください。
アグリクールっていう商品名の農薬。いやごめんなさい。アグリクールという農植物保護液。
タキイの商品カタログに従ってご紹介します。私も使いました。効き目もバッチリでした。
タキイが自信を持っておすすめします。
環境汚染の面から化学農薬の使用が疑問視されている昨今、アグリクールは自生植物クララを主原料に作られた「人と環境にやさしい」商品として注目されています。アグリクールは有機認定機関からも有機資材(日本農林規格)としての認定をいただいており、野菜類に限らず、果樹・草花・庭木・ハーブなど幅広く安心してご使用いただけます。化学農薬に頼らない栽培を目指した減化学農薬栽培にて適するアグリクールです。
害虫を衰弱させ、防除!   無農薬だから人や自然にやさしい!
水で薄める害虫忌避液  500cc 4,750円

ところが、最近どこの店頭でこの商品を探しても見当たらないのです。
すごい人気なんだ、人気沸騰で店頭に並んでも、すぐ完売か。って思っていたら
ななな何と、
新聞ですごい記事を発見しました。
アグリクールはなんでも中国で生産されていて、農薬が混ぜ込んであるってことが発覚!!

だめだ、こりやああ。                               平成19年記。