自然観察会「ふわふわ〜む」行動記録集
第24回夏休み合併号 2001年8月8日


この活動は三重環境県民会議の後援を得て、環境創造活動助成金を受けています。
今回は「やまゆり会」と「ふわふわ〜む」などの団体の特別編です。
早朝の8時から遠くは四日市や飯南町などからも参加があり、総勢51名の参加がありました。

やまゆり会の本質とは?ゴミゼロ運動の啓蒙
さすが今は夏休み期間に入っているということで、みんなタモやバケツなんかを持ってきているぞ。
「やる気まんまん!」なのがまる見えなんだよな。写真の右側のものは始まる前で、注意事項やセンス・オブ・ワンダーの話をしているんだけど大人たちは勝手に「立ち話」をしていたよな。
「してはいけないこと」の話の時に、私語ばっかりでは大人は恥ずかしいよねえ。
「レジ袋NO運動」のことも多分、気づいていないんだろな。
環境について考える「レジ袋NO運動」の本質は資源循環型社会の構築、真の意味での生産者製造責任法の構築などでしょう。土に帰る生ゴミは自家処理の方法(ミミズコンポスト)を最優先に考えたり、ゴミの出し方についても大型コンテナの中に投入するシステムの導入が必要でしょうね。
このシステムならビニールのレジ袋も無用の長物になるのでしょうけどねえ。
さて、さっき、「おはようございます」と挨拶したけど、「おはよう」と「こんにちは」の違いはなんだろうね。
ヤマユリは漢字で書けば、山百合って書くだろ。なぜだろう?
地下には球根を含め、3段構造になっていて、これで崖のような地形でも育っていけるように自分で工夫をしているのさ。球根を一つ一つ分けていくと全部で108個の鱗片になるだろ。これがヤマユリの繁殖戦略なんだ。
イノシシから大切な球根を掘り出されても、そのうちの2〜3片でも残っていれば再生することも出来るんだよ。
鱗片に根が生えてきて、その根が地面の中に引き込んでいくのさ。3種類の根っこにはそれぞれの役割があるんだな。もっと秘密があるよ。それは色々なたくさんのお友達を呼び寄せる知恵だよ。
香りの変移は朝の6時には69という数値なんだけど、お昼には75になり、夜の8時になると130ほどにも強烈な香りを出すのさ。これはスズメガというガを呼び寄せて、種をつくりたいからなのだよ。
昼にもおどろくべき秘密を持っていて、それはユリの中で最大級の大きさの「かひ」の中に隠されているよ。
そうか!もうわかったよね。そうだ、甘い蜜を持っているってことだな。砂糖よりも甘い蜜やすぐにくっついて離れない花粉の力を持っているんだな。アゲハチョウが飛んできてくれるのさ。そして種を作ってくれるのだったね。
でも、ここでよ〜く考えてよね。例えばミツバチさんたちならどうだろう?
ユリはメシベの位置が高いので小さな昆虫では受粉が出来ず、そのために赤い斑点を用意しているんだ。
この斑点を目印にアゲハたちはやって来るのであって、甘い香りだけではユリのある場所を探すことはできないのさ。
だからサトイモの害虫と嫌われているスズメガ(ハスモンヨトウの幼虫)だって、大切な役割を自然界では荷なっているんだよね。
さっきも話したように「雑草」の気持ちってわかっただろ?
雑草って意味は「色々な草たち」という意味なんだから、みんなそれぞれの特長を持ってるね。
みんな違っていて、それがいいんだよね。だから土に帰っていった時でも、土を複雑なものにしてくれているんだよな。畑では連作障害なんかや病原菌なんかも押さえてくれているんだよな。
雑草や虫さんたちって、とっても大切なんだよね。
                                                                

昨日、アスト津にて「川を語る夕べ」という河川文化デスカバーフォーラムが催されました。
伊勢新聞社・全国地方新聞社連合会の主催によるもので、私たちにとって川の存在の意味を考える、とても素晴らしい内容のものでした。
パネラーの皆さんは三重には68種もの魚族が存在する全国でも素晴らしい地形なんだから、失われつつある魚を復活させる最も有効な手段をみんなで探していこうと呼びかけました。
放流した魚さんが繁殖し続けていけるような環境改善が出来なければ、私たちに未来は来ないのですね。

さて、お待たせしましたが、いよいよ「おさかなとり」の始まりです。
いま、みみずおじさんが言ったようなことに注意しながら川(現在では三面コンクリート水路ですが)に入りましょう。さっきも境内で話したように水は「穢れを清める浄水」なんだよな。環境のシンボルでもある「土」に次いで大切なものなんだ。だから水に触るという体験が大切なんだよ。そうしないと水が汚れるように変化してきても気づかないかも知れないからね。触ることによって気づくということに意味があるんだね。
ところで昨日、久しぶりに大雨が降りましたが、皆さんはどのように推測していますか?
昨日までの下調べでは確かに「大きな魚釣り」は可能でしたが、今日はどうなるでしょうねえ。
この会では所謂「やらせ」は行わないこととしています。そこで今から現場に行きますが、自分の考えで判断をしてくださいね。

(実は大洪水のため、枡池の中での魚釣りは不可能状態になっていることを7時の下調査で確認してあったのです・・・。)
それにしても覇気のない子供が多いなあ。それは大人にも見られるけど、どうなってんだろ?

8月の自然観察会は「ザリガニ釣り」「メダカ・オタマジャクシ捕り」「みみず捕り競争」

のはずが、突然のハプニング(これが自然!これがセンス・オブ・ワンダー!)で

「ザリガニ・さかな・みみず捕り」となりました。


これはすごいや。コイに手長えびもいるし!


気づきノート
・小さなコンクリート水路の中にでも、たくさんのおさかなさんがいたので、おどろきました。
・しまいにはバケツがおさかなさんやザリガニさんたちでいっぱいになってきたのにはおどろきました。
・そのおさかなさんをぼくはかわいいので、家でかってみたくなりました。
・アメリカザリガニを釣ろうと思っていたんだけど、大水がすごかったのでビックリしました。
・こんなに大水が出ているなんて、ちっとも知らなかったです。反省しました。
・メダカは水路にはいませんでした。それでミミズおじさんが用意してくれてあったものを皆でいただきました。
・オタマジャクシは後ろ足が生えてきているものもいました。
・今日、タモで掬ってくれたものにはテナガエビ、タモロコ、コイ、ゲンゴロウブナ、はぜの仲間(ヌマチチブ?)な どでした。ぼくはあまりタモを使ったことがなかったので、今度は練習してきます。
・わたしはみているばかりで何もすることができませんでした。お父さんも見ているだけで・・・・。

 そうなんだよな。川の中に入って水にさわってみるってことができないからなあ。
     それに学校からも「良い子は川に近づかない」って言われているからなあ。
     みみずおじさんなら「良い子はひとりで川に入らない」って言うんだけどなあ。

1997年2月、環境庁は絶滅危惧U類にメダカをリストアップしました。
私たちの最もなじみ深い存在であるメダカが危ないと「自然破壊の進行」を警告したのです。
しかしその実態を知っている人は少ないのではないでしょうか?
昨年度、三重県下で一斉にメダカの生息分布調査がなされました。私も近隣でのメダカ探しをしてみたのですが、中々見つけることは出来なかったのです。田畑で作業をされている方々に尋ねると「メダカ?かね。その辺にいるはずやわ」という決り文句だけがかえってきて「まさか、あのメダカが・・・・」の危惧は現実の問題となってしまった感がしています。
嬉野町には中原駅の下流の団地水路に存在を確認しました。数多くあるため池には存在していません。
今日のメダカやドジョウ、ゲンゴロウブナは志摩スペイン村に生存しているお魚さんたちです。
このようにメダカは汽水域や海跡湖などにかろうじて生き残っています。
伊勢の大湊には広域下水処理場の建設が進められています。
この地では貴重なメダカやダルマガエル、トノサマガエル、ヒヌマイトトンボなどが確認されていて、生息空間に配慮した「生きものたち」にやさしい施設作りが進められているのですね。
勢和村にも休耕田を利用した「めだか池」の整備が進められています。
私たちもメダカだけではなく、あらゆる生き物たちがお互いに助け合って生きていける空間の整備とはどのようなものなのかをこれから考えていくことにいたしましょう。


今回のセンス・オブ・ワンダー
(画像にカーソルを)

     その幼虫の姿はこれだ!      みみずおじさんのプランターに咲くスミレを食べて

 このチョウの姿ははたして? ただ今、今回の参加者により追跡観察中です。

みんな、ぼくたちやわたしたちといっしょに「こどもエコクラブ」にはいろうよ!

続けるセンス・オブ・ワンダーの大切さ

エコクラブ入会申込み書(小中学生は環境省から学習帖が配布されます)
所属の学校名 年令と学年  名  前 自主研究したいことなど
(注)JEC登録は、みみずおじさんが一括して役場環境課に提出します。
   また「こどもエコクラブ」のみならず「保護者エコクラブ」の結成も目指します。ご加入をお待ちしています。
「こどもエコクラブ」自由研究(案)
・ミミズのフンを利用したヤマユリやササユリの増殖研究
・水路の魚調査から嬉野町周辺のさかな生存繁殖調査などの研究
・カンナの全品種(20種類)を育て、その特長を研究
・ビオトープからの環境学習など

「保護者エコクラブ」自由研究(案)
・究極の野菜の育て方の実践と研究
・分析キットを使用した身の回りの環境解析など


郷土のメダカやヤマユリ、ササユリなどを再生させよう!
ただ今、全国からスタッフを募集中です!
分野は問いません。エコクラブの相談役になっていただきたいのです。


次回からは第2日曜日開催に戻って、9月9日10時からとなります。参加費無料。
集合場所:嬉野町図書館前南正面玄関に集合。徒歩で約5分程度の会場に移動をします。
内容:それは参加した皆さんに決めてもらいましょう
それでは次回に再びお会いいたしましょう。                            
                                                                                        
問合せ先は(財)日本自然保護協会会員:自然観察指導員三重連絡会所属
                       こどもエコクラブ応援団員登録
                       ミミズコンポスト振興会会員登録
自然観察会「ふわふわ〜む」代表  脇葉 進

 
特別追記寄稿(今回のSence of wonder)
(8月11日の追跡観察から)

自然農園横の桝にアユの死体が その上の集水枡に20匹のアユがいた! 自然農園の道路前に天然アユがいたとは!
私たちは身近な生き物たちの存在に気づいているでしょうか?

小さな水路にも幾多の魚族が生存しています。右の画像に「みみずおじさんの自然農園」が見えます。
その道路前の水路に20数匹もの天然アユを見つけました。8月11日のことです。
この辺りの水路にはタモロコやムツ、ハヤなどの魚たちを数多く見つけることができます。
ホタルの生存に欠かせないカワニナもたくさんいます。そして渓流が生息環境のはずのサワガニもかなりの数で見つけることができます。中央の画像のバケツの奥にサワガニ、そしてアユを数匹タモですくいました。
この魚たちはどこからやってきたのでしょう?
8月7日の夕立豪雨により用水路の上流(雲出川の支川の中村川)から流れ下ってきたのでしょうか?
それとも水路の増水に伴い下流域(三渡川)から遡上してきたのでしょうか?
圃場整備がなされていなかった40年前に、この辺りには大きなハゼやセイゴといった海の魚たちが遡上してきていました。やはり下流から上ってきたのでしょうか?
いずれにしてもこの魚たちに明日はありません。その訳は水路への導水が止められてしまうからです。
水田の稲が黄金色に染まり始めるのも、時間の問題ですが、そうすると近日中にも水路は干上がってしまうはずでしょう。私たちにできることは何なのか、皆さんとご一緒に考えていきましょう。

特別追記寄稿(今回のSence of wonder)
8月12日には流水がなく、魚は1匹もいなくなっていました。
集水桝の底が欠けていて、わずかな溜まり水が流れている部分にヌマチチブが生き残っていました。

特別追記寄稿(今回のセンス・オブ・ワンダー)
8月17日の近鉄線と町道交点にある集水桝にて、ナマズの子どもがいました。
この桝の中にはたくさんの魚たちが集まってきています。ここで初めてメダカの群れを発見しました。

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