みんなでつくる   究極の有機野菜

以下はプチヴェールの栽培を介して、自然の営みを垣間見た数年間の泣き笑い物語であります。


日本で栽培される最も優秀な野菜の中にプチヴェールがあります。でもこの野菜は一般には知られていないでしょう。それもそのはず、つい最近に「最も美味しく」て、「最も栄養価」がある野菜を目指し、開発された新しい野菜だからです。この
P e t i t  v e r t はフランス語で「小さな緑」という意味だそうです。栄養価が高い「メキャベツ」と、これまた優れた栄養を持つ「ケール」との特殊な交配技術で誕生した新野菜は、いわば
世界初の「非結球性の芽キャベツ」というわけです。

栄養価が抜群に高い!  

これまで栄養価という点で最も優れた野菜はブロッコリーでした。でも今回、ご紹介する新野菜は、そのブロッコリーよりも格段に美味しさと栄養価の点において優っています。
ビタミンCやカルシウム、カロチンは最高の含有量を誇っていたブロッコリーを越えた含有量です。鉄分もこれまで最高だったホウレンソウを抜いて一番の含有量だということです。

詳細に成分分析表を見ると分かるように、ビタミンCやカルシウム、鉄分、カロチンの含有量が特に高く、栄養価全体のバランスも非常に優れていると思われます。
プチヴェールの外葉から採った栄養価を他の野菜(同じ100グラム)と比較した結果は
カロチンが日本カボチャの約6倍、カルシウムは牛乳の約3.5倍、ビタミンCはイチゴの約2.1倍だそうですからスゴイですよね。
(株)増田採種場パンフより抜粋

そして嬉しいことに甘味と野菜自体が持っている独特のこくがあって、実に美味しいということなのです。糖度の数値が11〜13度もあるということがそれらを証明しているのでしょう。

プチヴェール レシピ

さらにさらに、プチヴェールのすごい点は料理が簡単で、利用範囲が広いってことのようです。熱湯で3〜4分程度の時間ゆがくだけで和食、洋食、中華料理さらにはフランス料理にと、どんな料理にも合うのだそうです。それでは作る前に料理の講習です。
以下はプチヴェール販売会社、増田採種場ホームページに掲載からの抜粋です。

プチヴェールのゴマあえ

プチヴェールを100g、すりごまを大さじ2杯、砂糖を大さじ1杯、しょうゆを大さじ1杯それぞれ用意します。さて、それでは作り方です。まず材料がそろったところでプチベールは縦に4つ切りにして3分ほど塩ゆでします。あとは材料全部を混ぜ合わせるだけで出来上がりです。超簡単な絶品料理をぜひ召し上がってください。

プチヴェールのクリーム煮

材料はプチヴェールを10個、ハクサイを100g、ネギを14本、ホタテ貝を4個、牛乳を1〜2カップ、固形スープを〜2カップ、かたくり粉を少々用意します。

さて、それでは作り方です。まず材料がそろったところでプチベールは4つ切りにして、3分ほど塩ゆでします。ハクサイは2センチ幅、ネギはみじん切りにします。ホタテはかたくり粉をまぶしてから油で炒め、別容器に移しておきます。次にハクサイとネギを油でさっと炒め、牛乳1カップと固形スープを加えて中火で3〜4分煮詰めます。仕上げにホタテ貝と牛乳1〜2カップを加えて塩コショウ少々で味を調えます。最後にかたくり粉大さじ1杯を水大さじ2杯でといて、とろみを作れば出来上がりです。

プチヴェールを栽培して気づいたこと
平成14年
8月09日:注文をしていたプチヴェール苗が増田採種場から配達される。夕方、配達された苗を開けてみると10cmほどに育てられたポット苗が36本入っている。丁寧に包装されているので箱を開け、確認するだけとして、管理は明日にする。

8月11日:配達されてからの管理として、畑に定植するまでの間はポット苗のまま、庭先で水をかける程度とした。しかし、このところの猛暑と降雨がないことなどで、植え付ける予定の畑は極乾燥状態であることからポット苗を一回り大きな鉢に移植することにした。休日農園での定植は、あまりにも危険が多すぎるからである。

8月13日:待ちに待った待望の雨である。実に2ヶ月半ぶりだ。昼過ぎに夕立があり、ある程度のまとまった降雨となった。

8月14日:今日も夕立があった。

8月15日:降雨の合い間に有機ボカシ肥を埋め込む。昔の諺はよく言ったもので、まさに「夕立3日(ゆうだちみっか)」である。いよいよポットから畑に植え込むことにした。増田採種場から届いている栽培法を参考にすると、次のようになる。

『プチヴェールは成育旺盛で大きく伸びる野菜なので畝幅を80〜90センチに、株間は70〜75センチ程度を参考にしてください。苗を植える前に有機の元肥を全体に散布して排水のよいところに植えてください。植付けから15〜20日ぐらいで1回目の追肥をして覆土します。苗が30センチほどに伸びてきたら(10月頃)2回目の追肥をして土をかけてください。1アール(100u)当たりの施肥は成分でチッソ3.5キロ、リン2.8キロ、カリ3.5キロを目安にしてください。丈が50センチ程に成長したころ、幹の地際から異常に伸びてくる脇芽が見られたら、早めにかきとってください。定植をして3ヶ月ほど経過するころから、葉の付け根部分に見られた小さな芽が育って、3〜5センチ位になると収穫することができます。一つの株から50〜80個を収穫することができます。もちろん葉自体もジュースなどにして利用することができます。このジュースはβカロチンを多く含む青汁ジュースで、特に1月から2月の寒さを迎える時期には甘味も出てきて飲みやすくなります。最終段階では3月から4月の時期には花芽が上部に出ますが、これも美味しく料理することができます。』(以上は要点のみ)

8月18日:定植してから3日経っただけなのに、数本の株に異常な現象が見られた。どうやら萎縮病のような感じに思われるが、よく現場の状況を観察してみると一つの畝に集中した突出した現象である。数本の苗が突然に萎縮した理由は、ヨトウ虫でもなければ水不足の原因でもなく、連作障害に起因する病状のものではないだろうか?前作にアブラナ科の野菜を作付けていて、自家採種のために6月下旬まで作付けを続けていた影響もあるのでは?と思われるのでメモをしておくことにする。そこで植物を活性化するというHB-101の1000倍稀釈液を噴霧してみる。HB-101は杉、ヒノキ、松、オオバコからの天然抽出液で、飲んでも大丈夫という話題の活力液なのだ。散布するとヒノキの香りがする。

8月25日:数日前から虫の食害が見られるようになった。頂芽で新芽の部分が食害されると、とたんに成長が鈍ってしまうので大問題なのだ。手で見つけた虫を除外するが、そのような作業ではとても追いつかない状況に迫られてきた。被害の分布を観察して分かったことは、やはり連作の影響とめぼしをつけた「一つの畝」だけに集中している。何と!葉を裏返しながらアオムシをさがしていると、サナギになる用意をしているものまで見つかる有り様!
モンシロチョウの
幼虫の先を見る姿勢に、ただただ頭が下がる思いだ。そこで天然成分クララから抽出された新しいタイプの害虫対抗薬の「アグリクール」を散布することにした。
このアグリクールは自生植物
(クララ)からつくられた農植物保護液で、害虫を衰弱させるものだ。従来からの「害虫を殺すための殺虫剤」ではなく、「活動力をなくすための忌避剤」というわけなのだ。説明文にも薬の文字は書かれていない。散布中の臭いまで「クララ」の苦い味がする。この害虫対策型資材は欧米でも話題沸騰で、他に薬木のニームからの精製の製品も出回ってきている。このニームの木を利用する手法は有機農法の最先端国家、キューバにおいて盛んに利用されている。スリップス・アブラムシ・ハダニなど200種以上の害虫に忌避効果が確認されていて主成分のアザデラクチンが害虫を餓死させ、ホルモン体系を撹乱させて変態ができないように作用するのだ。

9月07日:1週間の後、プチヴェールのその後の様子を観察する。虫がいなくなっていた。プチヴェールの成長は相変わらず旺盛で、20センチほどの丈になっていて、葉の付け根部分には早くも芽が出てきている。

9月15日:株元にボカシ肥料を施した。同時に早朝に農植物保護液(※注:農薬という文字は説明書にも一切書かれていない)の1000倍稀釈液を噴霧した。成長は旺盛だ。幼苗期に頂芽を食害された苗は一斉に脇芽を大きく伸ばし始めてきた。頂芽を摘心されたためにエチレン物質を出して脇芽の促進を図っている現象が一目で理解できる。この幼苗期に頂芽を食害された苗からの収穫量は他の健全な苗に比べて、どのように推移していくのか興味があるので、今後も追跡調査をしていきたいと思っている。

9月21日:成長の早期、新芽が食害にあった株は脇芽の発育が早い。どうやら新芽を摘心されると脇の芽が刺激されるようで、思いのほか早く収穫することとなった。食害された3株分から12芽のプチヴェールを、早くも初収穫することになった。初メニューはプチヴェールのゴマ和えだ。試食の結果は甘くて食べやすい。特に芯の部分が適度の食感と甘味があるのが特長だ。くせのない香りなので、これは誰でも好きになれることを保証できる。

9月27日:今日も20芽ほどを収穫する。肥料の程度やPH調整などは大丈夫なのか?
施肥の程度を簡単にチェックする試薬に肥料分析器の「みどりくん」というものがある。
この簡易キッドはPHと硝酸態チッソ、水溶性リン酸、水溶性カリの養分状態を現場で即座に知ることができる優れものだ。(03−3255−3238)

9月29日:有機石灰として話題の「しおさい」を20袋購入した。この商品は三重県がリサイクル商品に推奨していて、カキ殻を焼成粉末化したものだ。鳥羽開発公社が生産するこの商品は20k入りで480円と、値段も安価で提供してくれる。同時に完熟有機肥料(20k入り袋8:8:8)を2袋施肥した。本日の収穫はやはり早期に新芽を食害された株からの収穫で、30芽ほどを収穫した。食害を受けていない株からの脇芽は、収穫をするには早計の様子で、じっくりと成長している様子だ。この違いは何だろう?
正規に、このプチヴェールが本来の成長経過をたどっていったものであるなら、こんなに早くからの収穫はできないということなのでしょうか?
さて、手入れとしては、本葉の下部で黄色くなって衰退しているものは手で掻き取っておき、その後、アグリクールの1000倍稀釈液を散布しておいた。

10月1日:東海地方を台風21号が襲った。つい最近も三重の紀州で日雨量6000ミリを記録する豪雨に見舞われたところであるので心配したが、常に土が生きている環境づくりを目指してきているため、被害はゼロだ。土がフカフカな状態が保たれているためでもある。

10月12日:5回目の収穫をした。やはり、この早期の収穫は失敗の事例のようだ。
販売先の案内書によると12月から収穫の時期に入るようで、新芽を摘心された苗株などでは採実の時期が2ヶ月程も早まったようだ。しかし脇実の形状が案内の写真と違って間延びしており、正常な成育の形態とは異なるのではと思われる。アオムシ(モンシロチョウの幼虫)などの食害も、9月の中旬過ぎから全く心配が要らなくなってきている。苗を植え付ける8月中旬から9月の中旬までの1ヶ月だけ病害虫の対策をすれば充分なようにも思われるがどうだろう。

10月20日:第6回目の収穫をした。下部の本葉に食害の跡が見られるものがあり、そのような葉は黄色味を帯びたり、網目模様状になっていたりと光合成の働きは無理の様子だ。
これらの本葉をかきとってからアグリクールの1000倍稀釈液を噴霧した。

11月9日:第8回目の収穫だ。これまでの収穫の実は、本来の健全な成長過程とは異なり「食害作用によるホルモン作用」で異常成長での収穫であったため、本来の収穫としての総量は少なかったようだ。そしてこの時期になってまたまた害虫に出会ってしまった。
なんと丸々と太った2〜3センチほどになっているヨトウ虫が、日の光を求めて頂芽集面の葉に集まっていたのだ。全部で20匹ほどを手取りして、その多さに驚いてしまった。
でも、よくよく周りの食害程度を見回ってみたが、何らの害もなく、この時期の害は取るに足りないってことで、そう目くじらをたてるほどもなく、無罪放免ってところだろう。

11月17日:今日は第3日曜日(家庭の日)なので月例自然観察会を実施する日だ。
観察会の今日のテーマは「究極の野菜の見学」ということになっている。いつものように体験農場に集合の案内となっているが、3組の参加希望者から「都合がつかなくなって・・。」との連絡も入り、仲間内だけでの「収穫祭」に変更となった。
7月にジャガイモを収穫したのだが、その同じ畦に再度、秋採り用のジャガイモを植え付けたのだった。通常の栽培法で言えば「同じ場所には連作障害を考えて(ジャガイモなどのナス科のものは特に)連続して植えないのが常識」となるところだが、果たしてその結果は?
さて掘り起こしてみると、大きな大きなジャガイモがゴロゴロと掘り出されてきた。
やはりFFC活性水など地力作りのお蔭であり、大地を創造し続けているミミズさまのお蔭なのである。その他、ピーマンや大根、ハヤトウリ、そしてトマト、サトイモなどを収穫のうえ、いよいよプチヴェールの観察見学となった。前回の9日にヨトウ虫を手取りしたが、これは正確に言えば「ハスモンヨトウムシ」なのである。大きさは3センチほどで、そのすべてが薄茶色地に小さな黒い斑点模様がついている大害虫だ。今日の見学会で気づいた事も以前と同様に「虫の食害は、同じ株に集中して存在」しているということなのであった。36株中で2株だけに集中して見られたことが意味する事は何を意味しているのであろうか。そして気づいたことはハスモンヨトウの幼虫は「オカノリ」が好きだと言うことで、オカノリの頂芽に集中して見られた。

11月23日:12回目の収穫をした。以前よりも頂芽、本葉が成長してきている。育て方の案内のとおりプチヴェール本来の収穫時期を迎えたということであろう。しかし株によって本葉の展開の仕方や色の具合が異なってきていることに気づいた。葉の青いものや紫がかったものと微妙に異なっているのだ。そして収穫する部分の脇芽は、全体に急に成長してきた感じがする。そこで施肥をしてやることとした。もちろん魚粉や骨粉がたっぷりの有機ボカシ肥えである。ここに来て、病害虫類は見当たらなくなってきている。

12月07日:どの株にも収穫が可能となる状態のプチヴェールがビッシリと着果してきた。
今日はかなりの量を収穫することができた。ビニール袋に5袋分の収穫であり、まったく虫類による食害も見られない、完璧な有機健全野菜であると断言できる。

01月03日:あれからどれほどの収穫を重ねたことであろうか?
今日もたくさん収穫することができた。この野菜は他のホウレンソウやオータムポエム、ナバナなどの冬期に収穫する野菜たちと同様に、
霜が降りる頃から一段と芽の大きさが増し、甘味も増してきたように感じられる。

プチヴェールの頂芽 芽キャベツの頂芽と朝露の結晶 結晶の拡大
葉の上に霜や氷の塊が!

【豆知識】

一般市場の価格は1袋90グラム(10個平均)で200円前後ということで、1株あたりから80芽のプチヴェールが収穫されることから考えると、1株の苗から1,600円ほどの収入になる計算です。

3月02日:初期成育が悪いと、今の季節になっても良品のものは収穫が期待できない。今日もビニール袋に3つ分の収穫があった。隣りの畦の菜の花や大根には早くも花が咲き乱れていて、とてもいい香りが漂っている。ブロッコリーにも黄色の花が展開してきた。でもプチヴェールには何の気配もない。やはり種子はできないのか?

3月29日:この時期になってやっと花芽が出てくるようになってきた。
成育の良いものは、高さは70〜80センチほどになっていて、早いものでは頂点やひこばえに花芽が確認された。花芽が出てきた株は成育の悪いものである。
今日も驚くほどの収穫となったが、この花芽が用意されてきたということは収穫も終わりに近づいてきたのであろうか。

        

03月30日:まったくの思いつきで、さし芽による株の新規更新を考えた。

04月06日:さし芽には新しい根が出てきているので、この年間を通しての更新栽培法は可能性がないわけではなさそうである。試行栽培を続行することにする。種子が結実するかどうかについても、今後の楽しみの一つと言える。

04月09日:花芽は急速に伸び上がってきている。もう少しすれば一斉に開花するであろう。ブロッコリーよりも開花は遅く、メキャベツやケールの開花時期と同じ頃となりそうだ。今日も脇芽の収穫ができたが、そろそろ終わりの感じがする。


07月01日:種子を採種し、保管した。さし芽からの苗には花が咲いてしまった。さし芽からの苗の更新には無理があるようだ。



平成15年
8月24日:プチヴェールの苗48本を作付けする。


09月15日:自家採種したプチヴェールの苗を畑に定植することにした。増田採種場から宅配された苗と比較すると、葉のきざみ形状も少なく、かなり貧弱であるが興味本位で栽培を続けることにする。

11月 8日:増田採種場から宅配された「プチヴェール専用肥料」を施した。この肥料は動物質の材料を主体とした完全有機肥料で、アミノ酸類が豊富に含まれている。
昨年なら収穫をしているのだが、今年はもう少し先のようである。なぜだろう?

11月22日:プチヴェールの本年最初の収穫をした。この最初の収穫時期には昨年もそうであったが、地際部分に集中する芽は、すべて掻き取ってやるとスッキリとする。この地際に発生する芽は小さなものが多いし、大きくならないようだ。自家採取から育ったものにも芽が出てきたが、これはいかにも葉の量が少ない。もう少しだけ観察を続けてみることにする。

左をクリックすると、購入した苗から育ったプチヴェール芽と、自家採種から育った脇芽との違いが観察できます。必見情報!です。(笑)

12月24日:やっと本格的な収穫期を迎えてきたようだ。今年は昨年に比べて降雨も多かった。それと秋の暖かさは異常でさえあった。一般に植物の仲間は栄養成長と生殖成長とをホルモンバランスでパターン化していると言われているが、まさに今年のプチヴェールの初期が、その栄養成長の姿であったようだ。これらを人為的に操作して脇目の発達を促してやるコツがありそうだ。そのためには株元に近い本葉を掻きとって、成長が滞っている小さな脇目を取り除いてやるのが良さそうだ。

1月 4日:本格的な収穫時期をむかえた感がする。




平成16年
8月22日:プチヴェールの苗48本を作付けする。


松阪当地では、お盆過ぎの時期で、暑さも峠を越すような時期がやはりプチヴェール苗の定植には向いているようだ。今年もたくさんのおいしい野菜を収穫できました。感謝です。



平成17年
9月03日:プチヴェールの苗50本を作付けする。


定植の準備をしていて気づいたのだが、今年も昨年度のこぼれ種からあちらこちらにプチヴェールの幼苗が見られる。このうち5本を購入苗の畝に同時に植えて、生育の違いを見ることにした。
実生苗からのものは、やはり食用部分の脇芽の形状が小さいままで大きく育ってこないようだ。中には購入苗の生育形態に近いものもあるので興味を持ちながら、このまま収穫ができるようになるまで観察を続けて見ることにする。

平成17年12月08日:完全に虫こないし、虫いない。

今年は不思議だ。まったく虫がいない。もっとも虫さんが少しくらいいたとしても、何とも影響はないということも分かったのだけどもね。

今年もたくさんのおいしい野菜をありがとう。

プチヴェールの花畑の周りは春の香りでいっぱいである。ミツバチさんも楽しそう。

   プチヴェールの花畑は甘い香りで

   プチヴェールのみごとな花 平成18年5月1日撮影



平成18年
9月02日:今年もプチヴェールの苗50本を作付けする。


いつものことながら超簡単、ずぼらな定植である。草の中に自然のこぼれ種から芽生え、育ってきている野菜などを一気に剥ぎ取っていくだけ。つまり、とりあえず、プチベールを植えつける幅(約60センチほど)を想定して、その幅の列だけをカキとって行く・・・。
ただそれだけ。


平成18年11月12日:アオムシとヨトウ虫について

昨年はアオムシなどは見かけなかったが、今年はモンシロチョウの幼虫と茶色っぽいヨトウ虫と思われる虫が葉表で日光浴をしているのを見かけた。思いつきで「木酢入り有機肥料」を投与して様子を見ることにする。たっぷりと畝間に被せるように施し、後から耕転してやろう。

平成18年12月03日:今年、3回目のプチヴェール収穫をした。

今年の成育はすこぶる順調である。暖冬のせいだろか。そして1本も枯れなかった。これまで脇芽の膨らみが遅いようであったが、今日の時期になって本格的な量の収穫が得られるようになった感じ。これからが、いよいよ安定した収穫時期になるだろう。そして木酢効果が出たのか、寒さが増したためなのか、ヨトウ虫の姿は見られなくなった。しかし、モンシロチョウの幼虫には効果がないのか小さいアオムシもあいかわらず見られる。被害はないけどね。
新芽は、さっと湯がいてから、合わせミソでいただくと、あまみがひろがってとても美味しい。
そして今年は例のジュース搾り器を買ったので、大きな葉っぱを使って、ジュースにして飲んでみたが、とても使いかってがいい。洗いがらくちんだ。やはり高い買い物はそれだけの価値は十分にある。体中の細胞が動き出した感がする。

1月25日:今年、15回目のプチヴェール収穫をした。

今年のプチヴェールは芽の大きさが例年に比べて大きい。

2月15日:今年、26回目のプチヴェール収穫をした。

今年も昨年度のこぼれ種からあちらこちらにプチヴェールの幼苗が見られたので、このうち3本を購入苗の畝に同時に植えて、生育の違いを見ていたが、面白い発見があった。
自家採取の実生苗(と言っても放置栽培で、自然に生えてきていたんだけど)からのものの中から、プチヴェールのような形と大きさのものが育っていた。収穫して試食してみることを考え、持ち帰った。これは面白いぞ。増田種苗園さん、ゴメンね。

ということで、まずはその形状をごらんください。


もう一つのほうは


みなさんは、どちらが勝手に育ってきたものなのか、おわかりでしょうか?
ほとんど同じように見えますし、食してみましたが、お味のほうも区別がつけられないって感じました。栄養成分の違いなどについては、専門家ではありませんのでよくは分かりません。



平成19年
08月31日:今年もプチヴェールの苗を共同購入。


増田採種場から今年も元気な苗が届いた。総数112本を豊田地区公民館にて分配、これから各自それぞれの栽培技術で素晴らしい収穫が期待できそうである。

平成19年09月01日:今年もプチヴェールの苗40本作付けする。

あらかじめ石灰チッソを振りまき、軽く耕転しておいた畝に10cmほどに育ったプチヴェール苗を植えた。
サツマイモの収穫を終えた場所には自家採取から育てた苗を20本。
そして昨年度に続いての場所には購入の苗を20本。

平成19年09月06日:シンクイムシの恐怖

苗を定植してまだ1週間も経っていないのに、虫にやられている。あれほど元気だった葉っぱが垂れ下がっていたり、中央上部の新芽がしぼんでいたりしている。病ではなく、虫の仕業にちがいない。水分を失い、しおれて縮みあがっている葉っぱをそっと解きほぐして見ると、やはり青っぽい虫が入っていたり、黄土色をした虫が複数見られたりする。これらはヨトウムシの類であったり、シンクイムシなのであろう。
全体をみると自分で育てた苗や大型量販店で購入したキャベツや白菜の箇所が特に被害が多いようである。購入したプチヴェールは何とも被害がないが、なぜだろう?
ここは苗が育つ大切な時期であるので、オルトラン粒剤を買ってきて丁寧に投薬した。浸透移行性の農薬であることから、即効を期待して半分の量を土中に埋めて、葉の部分と特に新芽の部分にも散布し、ジョウロで散水しておいた。
オルトランの環境に対する影響は次のような解説がなされている。


環境に与える影響
 オルトランを使用した時に対象害虫以外の生物に及ぼす影響について考察できる研究資料は海外を含めると数多くある。中略。哺乳動物に低毒性と同様に鳥毒も弱い。また魚毒も極めて低く、わが国ではA類に指定されている。水棲動物のミジンコ類に対しても毒性は低い。しかし同じ昆虫類のミツバチやカイコには使用時の注意が必要である。天敵昆虫に対して殺虫力は示すが、長期間にわたる影響は認められていない。圃場で土壌に施用された時の残留性は低く、半減期は2〜3日である。またミミズに対する毒性も低い。

平成19年09月13日:シンクイムシの恐怖(続)

モンシロチョウの幼虫はほとんど見られないが、とにかくシンクイムシの被害が大きい。今までには見られなかった現象だ。オルトラン粒剤の農薬の効果がまったく見られず、やられ放題だ。ほぼ半数の苗に食害が顕著である。オルトランの使用法が間違えているのか、まだ日数的に早すぎて浸透の効果がでてきていないのか。オルトランでは効き目がないのか。
再度、使い残しのオルトラン粒剤を投与して様子を見ることにした。

平成19年09月22日:シンクイムシの恐怖(続々)

今年は害虫の被害が大きい。気温も高く、クモなどの天敵も少ないからだ。モンシロチョウの幼虫被害と言うより、ヨトウ虫の食害や、特にシンクイムシの被害が大きく、またまたやられ放題状態。シンクイの食害は新芽部分が目立つので、成長点の中心だけに今後の成長力全体に甚大な影響を及ぼすからである。農薬の効果を期待したが、虫に言わせれば「何のその」なのか。

奈良県の農業技術センターから下記のような警告が出されている恐ろしい虫!その名はメイガ!
シンクイムシにご用心
アブラナ科の野菜にはモンシロチョウ、コナガ、アブラムシなど、たくさんの害虫がつきますが、キャベツを植えたりダイコンの種まきをするこの季節に最も注意しなければいけないのは、通称「ダイコンシンクイムシ」と呼ばれているハイマダラノメイガという虫です。昔からいる害虫で、これまではあまり問題になっていなかったのですが、平成12年ごろから発生が多く、キャベツやダイコンなどの産地で大きな被害が出ました。今年も引き続き発生が多く、注意が必要です。
 今まであまり重視すべき害虫ではなかったこの虫を、なぜそんなに警戒しなくてはならないかというと、キャベツやダイコンの株がまだ小さいときに、幼虫が生長点付近の葉を加害し、いわゆる「芯止まり」の被害をもたらすからです。キャベツでは正常に生育できず、わき芽に小さな結球がいくつも出来てしまい商品価値がなくなります。ダイコンでも正常に生育できなくなり、ひどい時は枯れてしまいます。せっかくたくさん種をまいても、油断しているとほとんどこの虫にやられてしまい、全面まき直しを余儀なくされることもあります。他の害虫はある程度発生してからでも対策がとれますが、このダイコンシンクイムシでは、気が付いたときには手遅れであり、そのため、非常に警戒されている訳です。
 果樹や野菜でいわゆる「シンクイムシ」と呼ばれている害虫はたくさんいますが、全般にたちの悪い被害をもたらすものが多いのです。このような壊滅的被害をもたらす害虫には予防的な対策を講じる必要があります。ダイコンシンクイムシの場合は、コマツナなどの軟弱野菜や家庭菜園では防虫ネットが効果的ですが、大面積で栽培するキャベツやダイコンでは粒剤等の農薬の利用もやむを得ません。こういった虫に対しては農薬は本当に頼りになります。
 ナシやモモを加害するモモシンクイガなどの「シンクイムシ」では、さらに一歩進んだ予防手段が開発されています。雄を呼ぶために雌の成虫が出す性フェロモンを化学的に合成して果樹園の至るところに設置し、雄が雌のところにたどり着けないようにする、フェロモンを利用する技術です。シンクイムシ達は交尾が出来なくて子孫を増やせなくなり、結果的に被害が軽減します。ただし、大面積に設置しなくてはなりません。
 このように、植物と害虫とのせめぎ合いの世界で、人間が植物側に味方してやることで、植物はすくすくと育つことが出来ます。作物は、結局、人間に食べられる運命ですけれども。


今年は害虫の被害が大きいと思うのだけど、よく畑全体を観察して見ると、虫の被害が集中する場所がある。その場所自体に害虫問題が含まれているということなのか、場所自体には問題はなくて、植えつけた苗自体に問題が含まれているのか。植えつけた苗を害虫被害にあわせないように効果的な劇薬剤(印鑑が必要)を正確に投薬していなかったということなのか。劇薬類ではない浸透移行性オルトランでは、メイガ幼虫への効果は期待できないのか。
とにかく購入した苗には、シンクイムシ被害があまり見られていないのである。そして大手種苗販売店で買ってきたキャベツ苗やブロッコリー苗についても同様に食害は少ないように思える(今のところは)のだが・・。


平成19年09月24日:シンクイムシの恐怖(続々々)

今、畑から帰ってきたところです。すぐにみなさまにご報告をしなければならないことがあり、書き込みます。私は今まで、畑の自然観察会、本気でやってきたのだろうか。何も観察をしていなかったのじゃないか、なんて思います。増田採種場さんから購入した苗には、まったく虫の害がみられませんが、他の自分で育てた苗には虫の害が目立っている。そして二日前には「市販されていたキャベツや白菜、ブロッコリーの苗はシンクイムシ(メイガの幼虫)の食害が少ない」と報告していました。ところが、今日のご報告は「市販されているキャベツや白菜、ブロッコリーの苗でもシンクイムシでズタズタにされて、同様に壊滅的な状態になっている。」ということです。
毎日のようにムシをとっていても虫はなくならない。地球が苦しみ、もがきだいた実感がする。

 ハエのウジムシに似ているハイマダラノメイガの幼虫(シンクイムシ)。
 忍法隠れだましの術を使っているヨトウガの幼虫(プチヴェールの大葉部分)
  

今日は肥料をやるために畑に入りました。二日前に食害が見られる苗については、葉を裏返したりして、虫を手取りしておきました。ですから今日は虫はいないものと思っていたのです。ところが虫はいたる所に潜んでいたのです。多いものは、1本の苗にシンクイムシが7匹もいたのです。
青色をしているヨトウガの幼虫や茶色をしているヨトウガの幼虫は大食漢で、フンも大きい。
黒味が強いカブラヤガの幼虫は指ではつぶれない。踏みつけないとつぶれないほど頑丈だ。
とにかくこういった虫は苗の初期成育に大打撃を与えてしまうし、これらの害虫がやたらと多いのである。
つくづく思うに、虫はとても賢いのではないかと思えるほどで、狙っている場所は新芽の部分だけではないようです。本葉が展開しているような大きな軸にも軸の途中から穴をあけて、軸の中心部へ潜りこみ、そして軸の芯果をかじっていました。ブロッコリーの苗は大きく育つので、軸の中に虫が入り込んだ状態であっても本葉が枯れることはありません。気づかなかっただけで、実際には今日、かなりの数を見つけました。そしてもっとよく観察すると、葉っぱの途中からしおれていたり、丸く巻きあがっているものをみつけることができます。しおれている部分は、シンクイムシが導管の部分をかじったからで、この部分では、浸透性の農薬と言えども薬の効果が発揮できないのでしょう。農薬の影響を遮断させておいて、秘密の部屋でサナギ化しようとしている賢いメイガだと言えるではないでしょうか。メイガは一度に何個も卵を産みつけていくようで、実際、新芽の柔らかい部分をていねいにめくっていくと、薄茶色をした幼虫を何匹も続けて捕獲することができました。ていねいに用心しながら作業をしないと、幼虫はすばやく地面に降りて逃げてしまいます。新芽の部分でたくさんの幼虫を捕獲し、やれやれだと安心してはいけません。虫たちは他の場所にも潜んでいました。本葉の一部分で丸くなっているものや本葉の太軸そのものにも隠れていたりするからです。上から見ているだけでは何ら変化が見られない正常な葉っぱであっても、決して安心してはなりません。試しに葉っぱをそっと裏返して葉の裏側をみてください。青い色の2〜3cmほどの幼虫とか、黒い斑点模様のある幼虫なんかが結構の数で見つかりました。これは青い色の虫はスズメガの幼虫に酷似しています。黒い斑点のある虫は、ハスモンヨトウなのでしょう。つい先日には見逃してしまったこれらの害虫。手取りで1本毎に捕殺していったら、腰が痛くなりました。農作業は腰に負担をかけるから職業病だと言えるのではなんて気が滅入ってしまいました。
これだけ多くの食害があるということは、購入したプチヴェール苗にも甚大なる被害があるにちがいない。今年の秋は残暑がきびしく、例年のように思っていたら大間違いだぞ、って自分に言い聞かせつつ、痛い腰をさすりながらじっくりと購入したプチヴェール苗を観察します。
すると、どうでしょう。やはり購入した苗には被害が見当たらないのです。苗は例年と同様に何ともなく、成長具合も良好のようなのです。
なぜでしょう?

営農ニュース(埼玉県)から見るメイガ対策法

【ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイムシ)の防除対策】

エルサン乳剤 1,000〜 2,000倍(収穫前21日まで/3回以内),ディプテレックス乳剤 800〜1,000倍(収穫前7日まで/5回以内),DDVP乳剤75 1,500〜 2,000倍(収穫前7日まで/5回以内),スピノエース顆粒水和剤 2,500〜 5,000倍(収穫前3日まで/3回以内),ハチハチ乳剤 1,000〜 2,000倍(収穫前14日まで/2回以内)などを散布します。

平成19年09月29日:シンクイムシの恐怖(続々々)
今、畑から帰ってきたところです。なぜにこんなに虫が多いんだろ?この世はまさに虫天国だ。
浸透性移行殺虫剤なるものでは、虫はしなないということが実感できた。虫はすごいな。

平成19年10月02日:シンクイムシの恐怖(続々々)
今、畑から帰ってきたところです。なぜにこんなに虫が多いのかがやっと分かった。
浸透性移行殺虫剤なるものでは、虫はしなないし、虫だって一種類ではなく、数種の虫が好みとする野菜目がけて殺到してくるのである。ダイコンの幼苗が大好きで集中してくる黒い虫、キャベツが大好きなモンシロチョウ、キャベツだろうがブロッコリーだろうが構わずに食い荒らす大食漢のネキリ虫といった具合に狙われる虫は野菜それぞれ、異なるのである。


        大切な卵たちを柔毛で覆う。
       いろいろな恐怖の虫類たち。
     

このように多くの虫類が野菜群を狙って押し寄せてくるのであるが、やわらかい葉っぱで、いかにも美味しそうだと思われるサラダ菜なんかは不思議と狙い撃ちにはされないから、これまた不思議だ。
例のごとく、一株ごとに、そして葉っぱを一枚ごとに丁寧に裏返して虫を見つける。必ず虫がいるものだと思って、調べたほうが良いと言うことも分かった。それほど、虫が多いということである。大きな黒い虫や大きな淡い青緑色の虫は恐怖で手が縮み上がる。小さな虫は、人差し指の腹でこすりとる。もっと小さな幼虫たちは、卵から孵化したばかりなのか、集団でうろうろしていたりする。指の腹でこすりとろうとしても、大半は細い糸をだしながら地面に着地して脱走を図るのである。よく見ているとアリやクモたちに食われてしまうのも見るけれど、皆殺しの挽歌じゃないけど、長靴の底で全員を踏みつけの処刑にしてやらなければ腹の虫が収まらないのは管理側の言い分だ。雨をはさんで2日経過だけなのに、葉裏に産卵している数の多いことも身震いする恐怖だ。
こういう作業、手取りが一番だと思うのだけど、農業は職業病として腰痛になる。わずか30株そこらだけであっても、もう大変な苦痛、腰痛で、この就業分野は漢難辛苦を乗り越える哲学も兼備する必要があるわけ。こういうことだったらいっそ、強烈な劇薬類の特効薬でも入手して、徹底的な葉裏農薬散布法を実行してやろうかいなあ、なあんて思って見たりもする。が、かたくなな信念が邪魔をするのかな。
ということでやっとひとまわり、虫の手取り作戦は終了。所要時間は2時間ほど。
さて、今日のご報告は肝心なところはここからなのであります。
別の畑でクリが今年は沢山採れ(わずか1本の木なのですが)、イチジクや柿も収穫。
そのあとで、もう一度、プチヴェール畑に立ち寄って、念には念を入れて、もう一度、アオムシの取り残しがないかを探ることにしました。
すると、なんということでしょう。オーマイガット!
見る視線の角度が変わるのか、あるいは虫自体が移動して発見されやすい位置になったためなのか、理由はともかく虫はまだまだ残っていたのでした。そして腰痛をこらえながら、またまた青虫たちの手取り作戦。そして驚くのは産卵の数々。わずか2時間足らず、この畑から遠ざかっていただけなのに、虫たちは、いや正確には「蛾」たちは葉の裏側に卵塊を産みつけていたのであります。その数と量たるやオビタダシイ。産卵中の決定的な証拠に出合いましたのでご報告です。

蛾のつがいをみつけ、始末したら産んだばかりの卵塊がでてきた!(右の灰色のもの)

   

これでやっと虫のいなくならないわけが理解できました。捕れども捕れども沸いてくる虫たちの秘密。それは貪欲な産卵継続!


平成19年10月04日:シンクイムシの恐怖(続々々)

シンクイムシについて調べていたら、素晴らしいページを見つけた。
http://noguchiseed.com/hanashi/Muhiryou/muhiryou.html

被害にあっているのは「ダイコンシンクイムシ」と呼ばれるもので、それはアブラナ科全般につく「ハイマダラメイガ」の幼虫だという。以下は、野口の種ホームページから引用文です。

世にシンクイムシと呼ばれる虫の数は多い。なかでも秋野菜の白菜、大根、キャベツ、かぶ、菜っぱ等、アブラナ科野菜につくのが、この虫。 普通はダイコンシンクイムシと呼ばれるが、正確には図の蛾、ハイマダラノメイガの幼虫だ。

  ガの姿 蛹の姿 = 土の中      幼虫の姿  

 主に生育初期の葉の裏に卵が産みつけられ、孵化した幼虫は、上の写真のように中心の葉を綴じ合わせた中にいて芯部を食害する。 大きめに育った野菜につくと、葉柄に穴を開けて茎の中や、かぶなどでは根の中に侵入して、被害作物を食いつくしてしまう。そして、老齢幼虫は土中で蛹となり、1〜2 週間で羽化し、羽化後二日目ぐらいから、夜間、葉裏にまた点々と産卵する。
(一匹が一株の葉裏に数百粒まとめて産卵するヨトウムシやネキリムシと違い、数粒ずつ移動しながら産みつけるので、気が付いた時はすべての菜や大根類で大発生していることになる。また、夏〜秋が高温で雨の少ない年に大発生する)
 通常年間 4〜5 世代交代すると言われるが、秋野菜の蒔き時である8月下旬から10月の発生が最も多い。主要害虫のひとつと言える。

 埼玉県農林部の防除基準では、DDVP 乳剤(別名デス、ホスビットなど)、PAP 乳剤(エルサンなど)、サイアノックス乳剤の3種の有機リン系殺虫剤が適用を受けているが、綴じ合わせた葉の内側に潜むこの虫には、接触毒だけのDDVP より数日間の食毒効果も合わせ持つサイアノックスのほうが効果的だろう。(劇物扱いの前2種と違い、普通物なので専門店以外でも手に入れやすい)

 予防薬としてはオルトラン粒剤が良い。播種時、および定植時に株元に撒いておいた白菜には、上記写真撮影の時もダイコンシンクイムシは発生していなかった。(根や葉から吸収されて、約3週間作物体内に残留して予防効果を発揮するので、その期間中は間引き菜など食べないようにするのは、言うまでも無い)

さて、シンクイムシの正体が判明したところで遅くなりましたが本日のご報告です。
生育状況を全体にながめた感じでは落ち着いた生育をしているようにみえる。二日前に手取り作業を行った成果なのだろうか。
ところが、やはり葉っぱの裏側を一つ一つめくっていくと、やはり出てきたぞ。青い虫がけっこうの数でみられる。そして卵胞が次々にみつかる。やはり産卵は継続されていたのだ。まさに恐怖であり、脅威でもある。連日のように卵を手取りしていても今日も12個の卵を手でつぶしたわけ。12個といっても、1個の卵塊には200〜400個ほどの数の集合体であるから、全部で400×12=約5000匹もの幼虫を手取りして捕殺できたことになるわけ。う〜ん、今日はいい仕事ができたなあ。
こういう旅立ち寸前の状態で捕殺できたのもあったよ。
画像の右下の灰色の丸い粒は卵で、他はアオムシの幼虫なんだよ。
かわいいいだろ?

  

平成19年10月06日:シンクイムシの恐怖(続々々)

今日もやはり虫が多かった。シンクイムシ(ハイマダラノメイガの幼虫)は影を潜めたが、青色をしたネキリムシ(ヨトウムシの幼虫)がやたらに多い。小さな幼虫が見つかるのはわけがわかるけど、かなりの大きさ(2cm)のものが見つかるというのがなぜだか、わからない。見逃しているということなのか、二日ほどで大きく成長するのであろうか。不思議である。2時間ほどでやっと手取り作業を終えたが、ムシもタマゴもなくならない。逆に今まではあまりいなかったモンシロチョウの幼虫がキャベツにたくさんいてこれまたビックリした。もう体力も限界で、DDVP乳剤でも買ってきて、皆殺しの挽歌でも実行してやろうか、なんか思ってしまう。

平成19年11月10日:シンクイムシはいなくなったが虫たちの恐怖(続々々)

今日もやはり虫が多かった。一番多いのがモンシロチョウの幼虫、アオムシである。そのほかにハスモンヨトウなどの10月2日の画像を入れた虫たちもあれからずっと存在する。もう、ここにいちいち書いていたってどうしようもないからやけっぱち、あきらめの境地という次第である。すこしばかりの虫でそんなにあわてなさんな、って言われてもこれがすごい被害なのであります。いつもならキャベツとかハクサイを収穫するとき、虫食い葉っぱをペラペラと数枚だけめくりとってやってきれいな中身だけを持ち帰ればいいのだけど、今年の被害はそんな小手先だけの工夫ではとてもおいつかないのである。そんなわけで自然農薬植物保護液、「アグリクール」を農協などで探しているのだけど今年は店に置いてない。これに替わる害虫忌避剤は見当たらないので腰をいたわりながらの「虫の手取り殺虫」をつづけている。しかしもう限界だ。

平成19年11月22日:虫たちの恐怖に加えて農薬の恐怖(続々々)


今日もやはり虫が多かった。今年はハクサイがことのほか大きいのができた。でも収穫して見ると黒っぽくて大きな虫がどっさりと巣食っていて、これまたすごい。葉っぱをめくってもめくってもまだまだ、中の葉っぱに巣食っている。で、持ちかえれる部分は半分にも満たない。ブロッコリーも大きなのが採れた。ところが必ず2〜3匹の黒っぽい例の虫が巣食っている。ブロッコリーの芽の裏側は居心地がいいのだろか。もう完全無農薬有機栽培野菜はお手上げである。地球温暖化で天敵のクモたちが全滅したのが何ともいたい。
ついでに痛いお話をもう一つ。今朝の新聞に有機栽培向け「植物保護液」に農薬取締法により禁止されている農薬が検出されたのだとか・・。昨年度まで喜々として使っていたアグリクールのことである。もう何にも心が許せません。

ところでHB101という何とも不思議なる妙薬を使用されている農家や家庭愛培家をよく見かけます。
そういう確たる「絶対に効く」という信念の元に「絶対に効く」その根拠は?を訊ねてみると、きまって回答は曖昧であるが、こういう一連の不思議現象はやはり科学では解明できない絶大なる効果が言わせる発言であろうか。

平成20年 5月10日:今年もプチヴェールの自家採種

今年もプチヴェールの自家採種を試みるために2畝をまるまる犠牲にしている。この試みのお陰でジャガイモの植え付けやら他の夏物の野菜たちが植えられない。
でも、そういうことは些細なことで、天下のプチヴェール、しかも種を蒔いて美味しいプチヴェールが育ち、立派なプチヴェールを収穫することができるのであれば、何にもことさら言うことはない。

平成20年10月 5日:今年はプチヴェールの自家採種に加えてもう一品!!

9月から嬉野ダイコンを蒔いた。このウレシノダイコンっていうのは、4年ほど前になるか、築地市場で一本が1000円という値段がついたそうだ。それからは嬉野ではダイコンほしい、ダイコン食べたいという人をよく見かけるようになったのだけど、別にそういう登録品種なんてありゃあしないんだ。当地のクロボクがダイコンを素晴らしい状態に育ててくれる・・。一言で言えばそう言うことなのである。そういうことを知ってもらったうえで、今年まいてみた品種は総太り系統のとにかく種袋の特長書きに「あまい」という字が書かれている4種を選んでみました。

そうした
菜っ葉に加えて、種から育てたプチヴェール。そして今年は新たな野菜「アイスプラント」に挑戦します。
アイスプラント

なんだか、とてもおもしろそうで、いっぺん作ってみようかな、ということでさっそくネット注文しました。増田採種場での説明ではこのようになります。

「今話題の葉肉吸塩植物「アイスプラント」。しっかりとした歯ごたえと天然の塩分の旨味が大人気!
葉や茎の表面にある液胞がきらきらしてまるで水晶のよう。葉は肉厚で、茎はシャキシャキとした食感です。そのまま生野菜でサラダとして。歯ごたえがなんとも言えません!他におひたしや天ぷらなどいろいろなお料理にご利用できます。

ああそうそう、ついでと言えば恥ずかしいですけど、新しいプチヴェールが発売されたので新もの食いとしてはさっそく注文していたものに新プチヴェール白と紫って言うのがあります。名付けてプレミアムプチヴェールなんだとか。
写真をみてください。
鉢植えにした写真です。


ちょっと窮屈そうな鉢植えですねえ。
今度はプレミアムプチヴェールを畑に植えた画像を見てもらいます。


ピーマンの間に紫と白とを交互に植えました。異種混植栽培なので何れもがすこぶる順調です。
ピーマンとアマトウガラシ、それに大好きなオカノリも元気に育っています。
列植のものは白菜苗です。自分で種蒔きして苗を育ててきたものを定植して、2週間が経過しました。




プレミアムプチヴェール(株間を十分に空けてある)を中心にして、手前方向にハクサイそしてうれしのダイコンが育ってきています。
そしてプレミアムプチヴェールの向こう側の畝にも別品種のうれしのダイコンが見えています。
画像では写っていませんが、さらにその向うの畝にはブロッコリーやプチヴェールから自家採種して育てた苗を植えています。
我が家のプチヴェールに由来する苗について、販売元の増田採種場さんに次のような質問をしましたところ、ご丁寧な回答をいただきました。ご紹介します。

質問:プチヴェールから種子はできないとのことですが、数年間、自家採種を続けているうちに良く似た株が育つようになってきたように感じます。これはプチヴェールではありませんが、種子で育てられるものでしょうか?

回答:ご質問いただいた件ですが、プチヴェールはF1品種になります。
F1品種から自家採種したものは、類似のものができる場合がありますが、同じF1品種(プチヴェール)にはなりません。
プチヴェールはケールと芽キャベツのかけ合わせにより誕生した野菜です(商標登録済み)。
よって、自家採種していただいたお野菜は類似商品ではありますが、
プチヴェールとして栽培・販売する事ができませんので、ご注意いただければと思います。

弊社でも採種はメンデルの法則にのっとり行っております。脇葉様に自家採種していただいた種子は、現在良い状態で生育されているとの事ですが、業界用語で「自殖弱生」と言いまして、採種を続ける事により突然に病気の苗ができたり、異型苗ができたりする場合があります。
お問い合わせいただき、ありがとうございました。


自家採種の方法については、自家採種ハンドブック―「たねとりくらぶ」を始めよう (単行本) などの書籍を参考にしてください。

平成20年10月22日:今年は新しい野菜、「アイスプラント」も栽培種に加えて

平成20年度は新規プレミアムプチヴェールの栽培に加えて、アイスプラントという野菜にも挑戦したいと思います。この新野菜も静岡の増田採種場 通販部さまにお世話になりました。



写真は本日、配達されたアイスプラント8本とそのアップの画像です。説明では南アフリカ原産のツルナ科の多肉植物で、ヘラ状の葉は地面を這う性質があり、葉や茎の表面には水晶のようなキラキラした液胞をつけます。独特な歯ざわりと天然塩分の旨味が感じられるそうです。
かわいそうですが、葉っぱの一部を少しだけ味実してみましたところ、しゃきしゃき感とともにさっぱりした薄い塩味みたいな感じがやはりしました。まったくやさいの味とは違うみたいで、何かのデザートを食しているみたいです。これは今後が楽しみです。

※ このアイスプラントは鉢植えと畑に定植の何れもがうまく育ちませんでした。


平成21年09月03日:今年も降雨が心配で

今年も雨が降らないのが心配である。天気予報のお姉さんはこの3日間、ずっとうそばっかり。
今朝も少しだけパラパラときたけど、これってまったく水の量には達していない。半時間ほどしただけでみんな蒸発したのか、パサパサの極乾燥状態。
やはり畑に直植えしたのは間違いだったか、おかげで朝と夕方の水やりに出かけることになった。これから以降の降雨予想もなくなってしまった。

                        つづく


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