第61回目のご報告です。

「光れドロダンゴ」をつくろう。

1.どろだんごをつくるのはとてもかんたんです。だれだってすぐにできます。土に水をたしてからドロドロにこねまわします。それを手にとり、丸めます。
すると、ハイ! どろだんごのできあがりです。

2.とてもかんたんですが、「光る」どろだんごをつくるにはどうしたらいいのでしょう? これからいっしょに考えて見ましょう。

3.何回もダンゴにしているうちに「どろだんご」を作る時のコツが分かってきます。水を多く入れるとしっかりした丸い玉にはなりにくく、ぐにゃっと形がかわってしまいます。乾いた土に少しだけの水を入れてダンゴの土を作り、それを丸めるとうまく玉に固まることが分かります。

4.次にこの丸い固まりの土を光らせるにはどうしたら良いでしょうか?
水を少なくして固めた玉はくずれにくいのですが、まん丸な球にはなりにくくて、ジャガイモのようにデコボコしてしまいます。デコのところは親指の腹で押さえてやります。これをくり返すのですが大変な作業です。(本当はこの作業が一番、楽しいのですが)では、どうしたらすぐに光りだすまん丸な球をかんたんにつくることができるでしょうか?

5.どろだんごを光らせるには粘土(ねんど)
注1という土を使ってみましょう。
粘土をつくります。どろだんごを作った土にたくさんの水を入れて、それからよ〜くかきまぜましょう。そしてしばらくそっとしておきます。すると細かい土と砂やザラザラした土などが分かれてきます。重くてザラザラした土は下にしずんでいき、軽くてネバネバした土が上側にうすく残ってきます。これを「光る土」の元として使ってみましょう。バケツをそっとかたむけて、水だけを流しておきます。

6.3で作ったジャガイモのようなデコボコ玉を左の手にのせ、右手でバケツの中のどろをすくったら左の玉と右の粘土のどろとでよ〜く、こね回します。
しばらく両手の中でころころと回していると、あらふしぎ、いつのまにか「まん丸などろだんご」ができあがっていました。

7.このような方法で、いくつかの「光るどろだんごの玉の元」を作っているうちに、このどろだんごを「もっとまん丸などろだんご」にするウラワザを見つけました。6で作った玉をマウスパットのようなマットの上でころがすと、あらふしぎ、たちまちのうちにいくつもの「光るどろだんごの玉の元」ができあがっていきました。

8.ここまでできれば、両手の中でコロコロと転がしてやりましょう。どうですか、うまくできたでしょう?あとは静かに休ませながら水分が蒸発していくのを待つだけです。少しぐらいのひび割れがあっても休みの間につながっているはずです。大きなひびが入ったときでもだいじょうぶです。6の作業をしましょう。

9.もっと光らせるには、次の日にやわらかな布でそっと何回も何回もこすってやりましょう。そしてまた次の日には、さらに力を加えてこすってやることができるでしょう。ウラワザは机のような平らな場所にビニールを敷き、ビニールでこするのです。8の段階の玉はまだ表面が湿っていて水分を多く含んでいますが、クリーニングカバーのやわらかいビニール袋を利用すれば水分を早くとることができます。光る玉の元球をビニールで包み込み、こすっているとあら、ふしぎ、元球は汗をかいてきます。汗をふいてやりながらこの作業をくりかえせば「光るどろだんご」はまちがいなく、確実につくることが可能です。そしてこの方法ならボーリング球ほどの大きな玉も作ることが可能です。

10.さあ、この方法で
「光れ!どろだんご!」

 


注1  土性区分(日本農学会)とその簡易判別法
区分 記号 現地で粘土と砂との感じ方 分析による粘土の含有量(%) ナイフによる切断表面
砂土 S ざらざらとほとんど砂だけの感じ 12.5%以下 表面に砂がでて、ざらざらしている
砂礫土 SL 大部分(70〜80%)が砂の感じで、わずかに粘土を感じる程度 12.5
〜25.0%
同上
壌土 L 砂と粘土が半々の感じ 25.0
〜37.5%
平らになるが光がない
埴壌土 CL 粘土を多く感じるが、砂(20〜30%)も感じる 37.5
〜50.0%
壌土と埴土との中間な光
埴土 C ほとんど砂を感じないで、ぬるぬるした粘土の感じが強い 50.0%以上 なめらかな光沢の光が出ている
粘土の大きさってどれぐらいなの?

A:土壌の粒子は、その粒径の大きさにより、礫、砂、シルト、粘土に区分されますが、統一されたものではありません。粘土の粒径(mm)等は以下のように区分されています。
農学会法:0.01mm以下、 国際法:0.002mm以下、 USDA法:0.002mm以下
(シルトは0.05〜0.002)

どろだんごの故郷を当てられるかな?

Q:
さとるくんは、自分が作った5つの「光ダンゴ」を保管している間に、ごちゃごちゃになってしまって困っています。
みなさんで、助けてやってください。
1.山の赤土だけで作ったどろだんご
2.1と同じ山の赤土に、そのさらこで仕上げたどろだんご
3.普通の畑の土で作ったどろだんご
4.有機畑の土で作ったどろだんご
5.市販の「21世紀のどろだんご」

A:色で見分ける方法もあるけど、比重を計測してみたらどうだろう?
こういう面白いページもあるからちょっとのぞいてごらん。http://www.rd.mmtr.or.jp/~bunryu/kyuu1.shtml
比重は重さを体積で割った値なんだけど、まず球の体積を求めることからはじめよう。
大自然の月や太陽は丸い球だね。ガスタンクが丸い球形にしてあるのも、少ない材料で体積が一番大きくなるからなんだね。今、紹介したページにくわしく書いてあるけど、球の体積は4/3πr3で求められるんだ。これを発見したアルキメデスさんに感謝だね。
こうして求めた数字は小さな方から並べると1.62、 1.72、 1.96、 2.10、 2.38 となったよ。
さあ、これでごちゃごちゃになったどろだんごたちも整理ができちゃうね。

答えは 1→1.96 2→2.10 3→1.72 4→1.62 5→2.38

青汁の粉末は「さらこ」として使えるかな?
A:「さらこ」は細かな粘土質の粉末だよね。お父さんがジュースにして飲んでいる青汁の粉末も見た感じでは粘土の粉と同じなように見えるけどどうだろな?
→ 実際にみんなで試して見ましたが、土の球とジュースの粉とではなじみが悪く、うまくできませんでした。

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