第64回目のご報告です。

「野生のマメ」を食してみよう。

1. ビールの友、枝豆はとても美味しい栄養豊かな健康野菜です。
  こうしたマメはどのように改良されてきたのでしょう?
  今から食を考える旅に「ふわふわ〜む農園」へ出かけましょう。


2.柿の木の株周りを掘り返しながら、土の中の小さな生き物を観察しました。
  するとピンク色をした粒が出てきました。
  
「おいおい、なんだこれは?」

  よく見ると、そのような粒は周りからドンドンと見つけられました。
  
「これって根粒菌じゃあないのか?」
  
『それにしても大きすぎないか?』
  1cmほどの粒には細いつるがついているものも見られます。
  つるをたどっていくと3枚の葉っぱがついていました。
  つるには豆のサヤもついていて、中に3個の黒っぽい豆が入っていました。
  そしてその観察から、これはやはり「野生のマメ」だろうと思われます。

3.
『「根粒菌だとすると、あまりにも数が多すぎるよな?』
  「自然には根粒菌とか放線菌なんかを持つ植物がたくさんあるからな。」
  
[これが根粒菌との共生による産物だとしても不思議ではないよな。]

4.そこで1cmほどの大きさをした粒の皮をめくってみると・・・
  「ななななんなんだ、これ  っ! ウズラ豆が出てきたぞ。」

 
  「ありがとう!ヤブマメさん」 


ヤブマメの不思議な秘密
地上部分 一つのサヤに3個の豆 アズキほどの大きさ 有性生殖
単為生殖
硬くて味は普通
地下部分 地下茎の先に1個の豆 地上の豆の2倍ほど 単為生殖 味は超美味しい



☆ アイヌに伝わる有用植物の一つで、地下の豆を採取してご飯に混ぜて炊いて食するとたいそう美味であるらしい。 → 確かに美味しかったです。

☆ 新宿御苑でも見つけることができるらしい。

☆ セイタカアワダチソウ等の間から薄紫色の清楚な花を咲かせるこの古来の植物は、やがてやってくる食料危機の救世主となる可能性もある?

☆ 地上でも実をつけるが、とても変わっているのは地中に閉鎖花をつけることです。

☆ 葉は互生で、3つの小葉からなる複葉で、両面には細かな毛がある。

☆ ヤブマメの素晴らしいところは
  ・生存戦略が素晴らしい。→ 3種類の遺伝的形質を持つ。
                地上では開花と閉鎖花を持ち、遺伝形質を変化させ環境適応化を図る。
                地下では閉鎖花というクローンを持ち、生存の安定化を図る。
                地上の種子は殻がはじけることで、数メートルほども移動させる。
  ・暗くても明るくてもけなげに生きる。
  ・人知れず、わが道を行く。
  ・やせた土地でも、自分で肥料を空気中から作り出すマジシャン。
  ・きれいな花を持つシャイな植物。
                
左端は袋を外した状態
ヤ ブ マ メ さ ん の 正 体
清楚な青紫色の花をつけて 瞬時にねじれることで、豆を飛ばす技 地中にできる袋つきの豆 地中の中にできた豆は大きい

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