第87回目のご報告

☆日時・場所:10月15日(日)午前9時から午後3時まで。
        松阪市山室山字高峰 「ちとせの森」:生活環境保全林指定区域
☆目的:豊かなる生態系に囲まれて一日を楽しもう。

☆内容: 森林インストラクター、山際功氏による樹木ガイド
 第二環状線にある「本居宣長奥墓(オクツキ)」案内看板から駐車場へと進入する。
一本道を約4Kmで山室山の登り口に着く。山室山の登り口の石段をたどると右手に妙楽寺が見えてくる。妙楽寺の山門跡の石積みをあとに、山道を屈曲しながら登ること300m、ほぼ山頂近くに本居宣長奥墓(モトオリノリナガオクツキ)[国特別史跡]がある。
宣長は1801[享和元]年9月に妙楽寺を訪れ、墓地を選定し購入契約をしており、奥墓に対する周到な準備となみなみならぬ執着をうかがわせる。宣長の遺骸は夜中ひそかにこの地に埋葬されたという。
宣長の門人である平田篤胤は、忠実にこの傍に松と山桜を植えた。

宣長を語るとき、忘れてならないのは学問の尊さと学ぶ喜びであろう。
「花は桜、桜は、山桜の、葉赤く照りて、細きがまばらに雑じりて、花しげく咲きたるは、又たぐうべき物もなく、浮き世のものとは思われず・・・」
「山室に 千年の春の 宿しめて 風に知られぬ 花をこそ見め」
宣長を語るとき、また忘れてはならないものに「山桜」と「鈴」がある。奥墓周辺は昭和61年に131種、総計6224本もの樹木が植栽され、「松阪ちとせの森公園」として整備され、市民の憩いの場となっている。

今日、観察会で見られたものは
「アカガエル」「サワガニ」「シーボルトミミズ」「チョウセンカマキリ」、イノシシの足跡、毒キノコ類、「キチョウ」「テングチョウ」など多数のチョウ類、八条ヶ谷池でのカモ類、フサモ、そしてその周辺に見られるワレモコウ、フユノハナワラビなど多数の山野草類とネジキ、クロモジ、アスナロなどの多数の樹木等などその例を挙げるときりがなく、時間の経過を忘れさせてくれた。

本居宣長先生が、今の世を生きる我々に教えてくれたこと、古代人が持っていた、素直で、明光な心。
先生はこれらの「情」に感ずることを「阿波礼(あわれ)」といい、悲哀、歓喜、愛しい、愉快、滑稽など人間から発せられる、あるがままの情を認めて、ものの哀れとして後の世に残された。
ものの哀れこそ、混沌とした今の時代を生きるための最も大切な言葉である。
この言葉をもっと知るためにも自分の感受性を四季折々の自然観察会で深めていきましょう。






追録

南アルプスの主峰、白根三山が一望できる特別の舞台へとご案内します。
甲府駅前から出ている山梨交通バス、ここから夜叉神
(やしゃじん)峠行きのバスでおおよそ1時間半。
その終点地から一望できる南アルプスの高峰北岳は富士に次ぐ高峰である。
雪を冠する左から農鳥岳
(のうとりだけ)、間ノ岳(あいのだけ)、そして北岳と続く。
ヤマエンゴサク、ヒゲノワチガイソウ、キンポウゲなどが身近に見える夢の舞台。

40分程して同じバスで下り、日本秘湯の一つ「桃の木温泉」で人生の洗濯。
主要な登山基地でもある芦安温泉街はここからもう少し下にある。

適温のお湯は、無色透明で白い湯の花が時々、混じっているが飲用も可能。たまご味+石膏味と甘いイオウ臭+石膏臭があり、中程度のあわ付きもある。PHは9.5と強アルカリ性で炭酸イオンもしっかりあるのでヌルすべとキシキシが入り交じる面白い浴感である。分析表によるとアルカリ性単純温泉 (Na・Ca-SO4型) 42.0℃、pH=9.5、405L/min掘削揚湯、溶存計=698.7mg/kg、Na^+=140.0mg/kg (62.36mval%)、Ca^2+=73.0 (37.27)、Fe^2+=0.1、Cl^-=3.2 (0.93)、HS^-=0.1、SO_4^2-=425.1 (91.02)、HCO_3^-=7.7 (1.34)、CO_3^2-=16.6、陽イオン計=214.1 (9.77mval)、陰イオン計=455.9 (9.72mval)、硫化水素=痕跡 <H4.4.15分析>となっている。

閑静で素朴なかけ流しの秘湯「桃の木温泉=山和荘」は一軒だけの静かな秘湯宿です。

 



次回は「定点観察農園」で秋のつるかごつくりを楽しみます。
どうぞお楽しみに

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