このページは、日本中の自然を愛して止まない、釣りを愛する皆さまのためのものです。

この釣堀り日記は、毎月毎に1回、定期的に更新しているもので、今回はその2回目研修会です。

第2回目研修:平成19年2月15日

釣り堀りの本体用具などについて

竿    :ガマカツのマダイスペシャル 3.5m およびガマカツの青物スペシャル 3.5m
リール :シマノのBB-X XT3000(入院中) およびシマノのBB-X XT5000
道糸  :釣堀用PEライン3号50m巻き(1m毎にマーク付き) および釣堀用PEライン4号50m(1m毎にマーク付き)
ハリス :フロロカーボンジョイナーV2 3号から5号、6号、8号。(水中で糸が見えず、平行巻きでクセ・糸つぶれがない。)
     その他、海藻ハリス 2.5号。(魚は青色を認識しないとのコンセプトからの開発。しなやかさがありながらも比重が1.81)
釣鈎  :究極の形状は太軸、短軸、鋭刺、軽堅。
水汲桶 :折りたたみ式
受網  :直径が45cmの折りたたみ式。魚を入れたまま、生かし網の中に入れられるものが便利。
      枠周囲はテトロン太糸でスレ切れ防止、網目を25mm・20mm・15mmと変化させてあるもの。
竿入れ :外筒が堅固で、十分に外圧に対する保護ができるもの。
竿受け :海上釣堀用。
当浮き :マダイなど=0.5〜2号が中心。潮流が強い場合には3〜5号。青物=2号〜5号。
沈め錘 :釣研の瞬降水中(−0.5〜2号)。
浮き箱 :棒浮きやドングリ浮きのケース
衣服等 :ビニスターマリン、フリースウオーマー、防寒・防湿服、フィッシングジャケット
小物類 :ハサミ(シーメガプライヤー=鈎外し・割りビシ開き・ナット回し・カッター機能を備えたオールステンレス製)
      ナイフ、バンドエイド、仕掛け巻きなど。
これらを用意して、狙う魚種に応じて用具のコンビネーションを使い分けます。
例えば、マダイ 30〜50cmを釣魚対象種にするのであれば、上記の中から竿はマダイスペシャル 3.5mを選び、リールをレバーブレーキ付き3000として、そのスプールに釣堀用PEライン3号50m程度巻いた道具仕立てとします。この両者のコンビネーションが正しい選択であるかどうかはシリーズ後半で判明することでしょう。

釣掘りのエサについて
 エサについては前回の釣行時から、ずいぶんと勉強したつもりなんです。だって、釣り堀りの色々な分野の研究の中でも、エサの検討が一番だって思えるのです。昨年末にはガックリのマダイ、丸ボウズだったし、先月には心機一転、場所を変えての「釣り堀り」でもマダイが4匹だけ。青物を狙おうと「生きアジ」も用意したけど全くダメだった。何でだろ?、とか考えましたよ。竿が悪いのか、やはり腕も悪いし、顔も悪い。でなきゃ、そこそこは釣れるはずだろ?てな調子。
一般に
市販されている練り餌の団子。これなんか、もう大変な種類があって、それこそ、どうだ、これでもか、ってな相当の数。もう、わけがわかんない。ここで、「ええい、エサなんかどうでもいいや。要は腕なんだからな。」とかって、勝手に思ってしまったら、そこで終了否台。ここんとこ、踏ん張らないとイケン。自作エサ案も作りながら、季節に応じて、そのタイミングに最適な実績の高い市販の練り餌も使い分ける。こういうオーソドックスな対応を目指そうと考えました。    当たりエサより 当たり場所?   
自作がなぜか?というと、たとえうまく当たりエサにならなかったとしても、その次の3月には、それこそ素晴らしい当たりエサになるのかも知れないという夢があります。3月にうまくいかなかったら、今度は4月に夢が夢ではなくなる。・・・かも知れません。例えば「Kだんご」と呼ばれている(らしい)手製の団子。どうやら、カボチャで作るらしい。ねっとり・もっちりタイプの品種のカボチャ。皮を丁寧に取り除いてからレンジで「チン」して、生にんにくのすりおろしを混ぜてから、グルテンを入れたり、ジックリと20分以上も練り上げる。それからさらに秘密の爆釣材を足してさらにこねあげる(らしい)。それにイカの油を添加。魚類のはらわたの紛材ならまだいいかも知れないけど、イカの油は、昔からの集魚効果、抜群で、ただ、漁師さんたちの話によると「臭いが鼻について、食べられるってモンじゃなくなっちゃちゃって終えんわな。」
どうも「油を使う」、これだけはみなさま、やめておきましょうね。
この「カボチャ団子」と、よくは分からないけど、「自作のアマエビのニンニク・蜂蜜漬け」を期待を込めながら持参しました。マダイは甘党みたいだからな。あ、それから「牡蠣の剥き身」と「小さなイカ」などもスーパーで前夜に購入しておきました。他には道中の専門エサ屋さんで「生ミック」「エビ団子の素
(新製品の茶色)」「オキアミ」、それと店員さんのお薦めで「ウタセエビ」。青物用のエサについては先月の絶不調なる理由から対象外。さあ、どうなりますやら。
    エサセットに期待を込めて、イザ、釣行。

と、ところがですね。
紀伊長島のビデオでも有名な「海上釣り堀屋さんでは、自作エサは一切、使ってはいけない」ということなのです。なぜだかは不明です。が、みなさん、注意しましょう。
メールで問い合わせました経緯をコピーして、みなさまにお知らせをしておきます。
問合せのメール:
海上釣り堀の人気はうなぎのぼりで、大盛況のこと、お喜び申し上げます。正徳丸さまのルールについて、内容を拝見しますと「手作りのエサ」を禁止する、とあります。
となりますと、鯛釣り用の特効えさでありますエサの自作で前日にスーパーで「お刺身用のアマエビ」を購入してきて、ニンニク漬けなんかや、いわゆる「カボチャだんご」なんかはすべてご法度となりますでしょうか?以上、疑問点につき、よろしくご回答をお願いします。
回答のメール:
ご質問いただきありがとうございます。えさに、ついてのご質問ですが、手作りのだんごえさは、使用できません。よろしくお願いいたします。


どうでしょうか?まさに「晴天の霹靂」と言えるでしょうが、管理者の設定ルールはきっちりと守りましょうネ。


釣行の結果とネット学習について
 前日の2月14日は「春一番」という厳しい条件だったようです。そこで予約の方に問合わせました。三角波とも呼ばれる特別の衝撃波で、波に飲まれた経験がある身なので、その恐ろしさはよく認識しているつもりです。既に26年前になりますが、このことは項を改めてお話をしようと思います。さて、前回の釣行では、人指し指一本で、ストッパーのON/OFF操作ができるツインレバー方式、ローターの逆転やセーフテイストッパーの
ONにおける逆転を音で知らせるアラーム機能がありながら、ロータリー本体のトラブルで泣きをみました。もっとも、3000がダメなら5000があるさ、と即、青物用のリールと交換・装着すれば対応ができたはずだ、なんて後悔しても、済んでしまったことは「それがダメだったんだ!」ってことで・・。
さて、チャレンジャーとしての姿勢として大切なこと、それは先人の教えから学ぶこと。
そこで、魚と会話されてこられた先輩諸兄からの金科玉条の数々をまとめてみると
・大きな魚ほど、すぐにはエサに近づかない
・大きな魚は、エンジン音のする船に警戒して、船下まで近づかない
・フィッシュイーターの魚は、弱っている小魚をターゲットにしている
・普段からなじんだエサに食いつく
・魚は、エサをくわえて、違和感がないものを反転しながら鈎がかりする
・自然に落下してくるエサに対して興味を示す
・サシエは意図的に動かしてやると食い気を示す
・魚は流木とか流れ藻、遮蔽物の陰に集まる
・自然に漂うエサや自然に落ちてくるエサには条件反射が働く
・摂取動作には4動作が考えられる。つまり
 「エサの存在を認識」「エサの位置関係を認識」「口腔内に取り込み」「エサの摂取」の4つ
・味覚だけでなく、水中の溶存物質を臭覚で感知する
・何かに沿いながら群れ行動をしている
・極端に明るい場所を嫌い、厳冬期であっても同様。暑さの夏季は日影に集まる。
・外敵を恐れて、影地や陰地に避難する
・流れの上流側を向きながら泳ぐ
・ブリは、釣られた魚の後を追う
・水温が安定して一定であるか、上昇傾向で活性化
・光に集まる
・泳ぐための泳層と水色を選択している
・マダイはシモリと潮目に居る
・潮の速い時に潮目ができて、その潮目の流れるところにシモリがある時とか、
 潮の流れが緩んできた時に、その流れる方向にシモリがある時が地合いである
・外海で釣る場合には、グレは、こませの中のさしエサを喰う。
 マダイは、マキエサの外で拾い喰いをするのでハリスが長いほうが有利。
 これが磯釣りと管理釣り場との大きな違い
・マダイの場合には、大合わせをしないことで、理想は向こう合わせで、一気に走らせない
・マダイは陰部の隅に集まるので、生簀の場合では隅角部に集まる
・マダイは、真夏はザリガニ、秋はサワガニ、晩秋からはカキを好む
・水深が深くて、影になる場所に逃れる
・青物は、夏は生きアジ、冬場は匂いに誘われる
・釣った黒鯛を開くと、コマセ材だけを食べていたり、貝だけがでてきたりする
・釣座によって、釣果にムラができるのは「太陽の角度
(による影)」「風向き(によるフケ)
 
そして「潮の流れ(によるサシエの移動)」の3つの要因に集約され、つまりはその釣り堀屋によ
 り決まっている。

前置きは、ほどほどにして、結論から先に言いますと「マダイを釣ることはできませんでした。」
なぜ、マダイがダメで、青物が良かったのか、急に寒さがもどったのか、春の一番の襲来で、海水の温度が一気に下がったのか、そうした傾向を知るには伝八屋さんのページから釣果情報を得ることができます。三重県で人気の高い釣り堀屋さんにもう一つ「べん屋」さんがあり、日々の釣果が掲載されています。それらのページを見てもすぐわかるように1月はマダイ日和、2月は青物日和だったのデシタ。ザンネン!
1月25日ではマダイが56匹、青物が23匹。そして2月15日にはマダイが26匹、青物が58匹と釣果の傾向が逆転しています。前月は1号筏で今月は5号筏。釣果の一覧表に書かれてあるお名前を見ると、私と同じ5号筏の方であろうと推量できます。左に構えておられた方のクーラーには垣内と大きく書かれてありました。その方のお仲間さんが私の右側で、私は角隅で小さくなっていました。
(悲) 垣内さんの左隣で、テントに近い位置に構えておられた方は、なんと最初からトップギアでアクセル踏みっぱなしで、マダイをバンバン。エサは甘エビの黄色漬けだとか。
(今日もマダイ日和で、平和なイチニチ)、なあんて思っていたのがそもそもの間違い、場違いだったのでした。そして、ややあってから、攻守、いや赤青が逆転しました。それからというもの青物の連発、「あおで〜っすっ。」「アオっス。」「青です。」などと一日中、続いてました。
デス
でも実際、現場でしか分からない情報って確かにあって、この生の観察力もとても重要なのだ、ってことがよく理解できました。ですから、今日はダメだったけど、次回につなげるための手がかりを沢山つかめたことは、とても有意義な1日だったと思えるのです。例えば一例をあげると、ネットには青物の当たりエサが「ハゼ」と一言で書かれてあるのですが、この方は、その時には生簀の外側で釣った「トラギス」を使われ、背掛けにしての泳がせ釣りだったと思います。そして今、思えば、5号筏の14名のうちマダイ狙いの釣り人は自分だけだったようです。(悲)怯え惑っているマダイを追っかけ、底近くを丹念に探りながら・・。行きつくところは網がかり也。
冷え切ったお弁当も、よけいに「ボウズ臭さ」が滲みていました。
青ものがかかり、ばらしがなければ活性化が高まる。やがてそのことで目先を変えての「生きエサ」でなくても十分に当たりが出てくる。それでイワシなどの冷凍ものであっても、立派な当たりエサになってくる。こうして連鎖的に青ものラッシュが続く。その結果は、赤ものの釣る時間は消滅する。(悲)
絶好調だとかで、早帰りをされたテント側の2名さんの席が空き、私もその近くに竿を出してみることにしました。それまでマダイ用の仕立て道具が、リールの修理で間に合わず、3メートル竿の代替具を使っていたのでしたが下のものに替えてみました。ハリス周りも見直しです。市販の釣堀用赤糸の水中での動きをみたら丸くなってとぐろを巻いていました。使用意図の適用ミスと言えるでしょう。きっと比重が軽いことで小さなサシエサの重さでは思い描いていたような正確なタナ取りができていなかったようです。
竿:ガマカツの青物スペシャル 3.5m に リール :シマノのBB-X XT5000
つまり、早い話が青物の仕立て道具にハリス周りをマダイ用にと、にわか仕立てで臨みました。
どうしてもレバーブレーキなるものの感触を味わいたかったからなのですが・・・。
すると、釣り人って、その心理は不思議なもので、場所が変わったことで何か釣れるような気分になってくるから、これまたどうなんでしょうかね?  残り時間はあと一時間半ほど。
タナのセットは喰わせエサまで8m、クッション付き錘は1号、浮きはチヌ用棒浮き。そしてエサは他の全員の方が青狙いのエサに対し、団子の生ミックで奇跡の赤狙い。
ややあって、繊細な棒浮きに変化が現れた。
さそいをソッとかけてみたら、少し間をおいて  す、すす〜っと水中にもぐっていく。レバーに人差し指を掛けて竿をあおった。ら、グググ〜っと水中から重みが伝わってきた。本日初めての「返信」であった。「あ
お、で〜っすっ。」
青物SP 3.5mとレバーブレーキ仕様、シマノのBB-X XT5000初下ろしの初釣りものはやはり青物と呼ばれる50cmほどの「シオ」でした。こういう条件になってくると条件が条件を呼び起こす、っていうのか、連続してシオが当たり、今度は「青です。」と冷静にアピールできたのだけど、やはり当たり席というか、当たりを呼び起こす場所というのが確かにある、と思うのです。そうでないとすれば、なぜに超ベテランの面々はいち早く「当たり場所」目がけて運動会をされるのでしょうかね? そこに、やはり理由がはるはずだと研習生は感じました。そしてベテランのかたのことですが、このパワーの凄さはスゴイです。全国津々浦々から早朝にもかかわらず全員の方が遅刻なしで集合できる!何と大勢の方とホントに仰天していたら、「今日は120名だけどもっと多い日があるわさ」だって。そして、参加される皆さんのほとんどがベテランの域の「経験年数極大」の方々である点です。釣堀業界を健全なスポーツ活動として、今後も発展化していってほしいと誰しもが願っているはずだと思うのですが、釣道のスタイルを貫いていってほしいものです。そしてそのためには忘れないでもらいたいこと、それは「若手の育成」もその一つだと考えてもらえれば幸いです。
勉学したいことが山ほどあって、この日、マダイはどうしても釣ることができませんでした。



これから海上釣り堀について、色々と研修を進めていくにあたり、基礎的な事項をここにまとめてみたいと思います。順次、内容を更新していきます。
ヒラマサ釣りの歴史はとても古いらしい。日本書紀に事代主神(コトシロヌシノカミ)が三保崎(出雲の国)で魚釣りに興じたなどの記載があるというし、はりは「鉤」が正字であり、ちもとはすなわち「鉤本(ちもと)」であるという。
ま、そういう文学者的なことはともかく、釣りとは、とにかく身分の上下なく、自然体で楽しめる健全なるスポーツなのである。決して、一部の特権階級の独壇場であってはならないという意味で、立派な「釣道(ちょうどう)」を目指していきたいものである。

【イサキ】上層から中層。力関係が一番弱く、一番かしこい魚。目も良い。潮上の網隅に集まることが多いので、錘をつけずにゆっくりと当たりエサを落とす。大型では50cm近くまで成長する。日本で最長の釣り上げ拓寸は70.2cmだというが、私が早田磯に通っていたころの記録はこれをはるかに超える大物であることを知っている。側線のすぐ下から背中にかけて茶色の縦ジマが3本ある。中・小型はとくに縞が鮮明だが、大型になると目立たなくなる。本州中部以南に分布し、初夏に産卵のため岸近くにやってくる。産卵を控えたイサキは大群で押し寄せ、根の中層を占拠するが、その場所は毎年決まっているという。中層に密な魚群を形成するため、船からサビキ、カラバリ、コマセ釣りなどで釣るのが一般的だが、接岸中は磯からも釣れる。これを狙った結果が、日本記録となったのかと言うと、そうでもないらしい。渡船に乗り遅れ、通称、「ロープ下」でしかたなく釣りを開始することになったのが幸運をもたらしたと聞く。食べてもたいへんおいしい魚であるため、各地でイサキ釣りは人気がある。群れで行動し、コマセによく集まる。このためイサキ釣りはコマセの使い方が重要とされる。沖釣りではシャベルカゴ、ビシを使った釣りで、コマセ、付けエサはオキアミを使う。小型が多い群れではウイリーやスキンのバケもいい。ちなみに私の記録は、梶賀の大黒「65cm」である。

【イシダイ】
本州中部以南の黒潮が流れる磯に生息。全長は80cmを越え、10kg級になると言われる。頭から尾にかけて7本の黒い横ジマがある。このシマは成魚になると体全体が黒ずんで明確でなくなる、いわゆる「としなし」である。イシダイの歯は大変強く、サザエなどをかみ砕く力をもち、エサは丈夫な歯でエビや貝類を食べている。 磯にいる魚としては抜群の力持ちで、ハリに掛けても釣り上げるのが大変らしい。だからイシダイを手にするのには長い時間と執念を要する難しい釣り魚であることは確かなようだ。しかし、激しい引きに魅せられたイシダイマンは多く、幻に終わることを覚悟しながらも挑戦している。めったにアタリはないのだが、もしアタリがあったら十分に送り込んでから、大きく力一杯アワセる。イシダイのアタリは三段引きといって、最初はコツンとくるが、このとき十分送り込み、3回目に竿先が海中に引き込まれるほどになった時強くアワセる。こうした底物と呼ばれる魚でも、ある条件で釣れるときには爆発的に釣れる。その様子を目の前にしたことがある。入れ食いの状態であったが、その潮はイサギにも通じるようで、カゴ釣りをしていた私もイサギの入れ食いを味わった。こうした幻の魚の釣果は、私は100%の確率である。一度、友人に誘われてイシダイを狙って、イシガキダイを釣り上げた。この記録を壊さないために、底物釣りには二度と行く気持ちは今はない。

【カンパチ、ヒラマサ、メジロ】中層から下層を群泳。生き魚のえさが一番いいはずだけど、海上釣り堀のものは養殖で飼育されているのでイワシ系の解凍ものでも可。青物は、いったんくわえたものは吐き出すことがないので、十二分に喰わせてからシッカリとあわせる。こういった青物は、群泳しているタナの1〜2メートル下を狙うのが良い。カンパチは特に放流直後が狙い目となるらしい。

【クエ】
 関東以南の太平洋沿岸から東シナ海沿岸に分布し、メーター超の60s級にも達する大型根魚の代表格。秋から冬にかけてが旬だが、ほぼ周年釣ることができ、船釣り、磯釣りのほか、バーチカルジギングでも可能だ。ハリ掛かりした後、比類のないほど強烈な引きを見せるため、大物釣りのターゲットとしての人気が高いが、巨体と大きな口にもかかわらず餌を食うのは意外と不器用でそのうえ臆病。昼間は巣穴の中にじっとしていて、目の前を小魚が通り過ぎると食欲をそそられて出てくることもある。その反面、夜は帝王と呼ばれるほど活発に活動し、磯際の数m近くまで寄ってきて餌をあさることが多い。不器用なため活きの良い生き餌より死に餌に分があるが、いったん餌をくわえたらその瞬間、度肝を抜かれるほど強烈な瞬発力を発揮して巣穴に戻る。ここが勝負どころでこの釣りの醍醐味。クエのペースで道糸を引っ張り出されて巣穴に潜り込まれたら万事休す。死んでも出てこないといわれるほど頑固にへばりつき、99%は釣り師の負けとなる。竿先が海面に突き刺さるまで食い込ませたら、強引に締め上げる。

【シマアジ】中層。水深3〜4メートル付近のタイより少し上のタナを群れることが多い。放流から10分ほどすると生け簀の中で在位に縄張りを形成する群に集団で入り込むので、シマアジの居着く場所は特定できる。錘をつけずに群の先頭にシラサエビや青虫・生ミックを沈め、見釣りをする。群泳層よりも少し上を狙って、竿の感触でなく、エサをくわえるのを見たら0.5秒後に小さく合わせるのがコツ。

【ソイ】
メバルに近い魚で主に北日本の海に生息する。ソイの仲間は多く、クロソイ、ムラソイ、ゴマソイ、シマソイ、キツネメバルなどと呼ばれるものがいるほか、クロメヌケ(アオソイ)とかヤナギメバル(アカゾイ)もこの仲間である。クロメヌケ、やヤナギメバルは深い海にいるが、そのほかは沿岸の比較的浅い岩礁帯の根に群れを作って生息する。普段はこうした岩陰などに潜んでいてエサを見つけると飛び出して、くわえるとすかさず巣に戻ろうとする。従って強烈なアタリがあったらただちに根から離さないと、潜られてしまう。サオの反発力を利用して根に潜られないようにするといいだろう。ソイがつく根はきわめて狭い。船釣りではこうした根を釣らせるには船頭の腕がものを言う。沖では海底から比較的高いタナまでいるので胴突き仕掛けが有利。深場では夜光のタコベイトや夜光玉をハリにつけておく。エサは生きたイワシが最高だが、冷凍イワシの1尾付けや、サバ、サンマの切り身でもいい。

【マダイ】中層から下層。甘エビや団子を主体にえさの種類をローテーションさせ、その時の当たりえさを的確に探っていく。最初は釣り堀の半分ほどのタナから狙い、釣り上げるほどに浮き下を下げていく。喰い渋りの時は、浮きが充分に沈み込んでからあわさないと、ばらしの原因になる。急激な引き込みは、魚をかけた直後と、中層での引き込みの2回ほどあるが、水面近くになれば取り込める確率が高い。タイノエ(ユムシ)は漁師が使う特効エサであり、タイの大好物で、ほとんどタイの釣り餌とするのでタイノエの名前がついた模様である。産地は矢作川下流の汽水域。ミミズは釣り餌にする種類が多い。東京の方言だけでも大マエサ、小マエサ、バカエサ、ムグリエサ、キジエサ、アヅキエサ、ドバエサ、ムラサキエサ、ハマエサなどがあるという。最も興味がある特効エサの中に「イカ油」と言うのがあるが、この製法を調べているがよくわからない。イカを日光にさらしておき、6〜7割ほど乾燥させ、指で押したときに後が残る程度にしたものを油で漬け込むのだという。他の魚まで腐敗がはげしかったりして、使用禁止にしているところもあるという。水深30〜150mの潮通しのいい海域で、砂礫と岩礁が混じったような場所に好んで生息する。最大では10kgを越えるが、通常のサイズは1〜2kgくらいである。古くから全国的に様々な釣り方が開発されていたが、基本的には生きたエビを餌にしたもので、オモリのついたテンヤバリとかカブラバリという独特のハリを使う。このハリにエビを付け、所定のタナでハリを上下にシャクルと、エビが逃げまどうように見え、タイが食いついてくるのである。テンヤによるシャクリは正確なタナを取る必要があり、初心者には比較的むずかしい。最近のタイ釣りはオキアミのコマセを使った置き竿釣法で、これは初心者にも楽しめるし、釣果も期待できる。この釣法は船縁に竿を固定し、波の上下動でコマセが少しずつ出ていくようにしている。波の動きに対して竿がちょうどいい具合にしなり、コマセを最適な量で出していく。だから竿の調子が非常に重要な意味を持ってくるのである。

【ヒラメ】底の網、又は中層の網にもへばりついている。元気のよいアジや鰯、ドジョウを顎かけにしてむこうあわせで待つ。ヒラメは下腹部に歯をたてて、魚が死ぬのを待ってから飲み込むので時間がかかる。

【ヒラマサ】
ブリに体型がきわめて酷似するが、脂の多いブリより身ははるかに淡白。旬も夏と冬と正反対である。秋口の爆発的なワラサ釣りでは本種が混じることもあるが、同じサイズならヒラマサの引きのほうが2倍くらい強烈である。このほか両者の識別法はいろいろあり、黄色の縦帯が鮮明だとか、体形がスマートだとか、ヒレが黄色いなどといわれるが、こうした特徴は並べて比較しないと判然としない。明確に判断するには上アゴの後角で見るのが確実。角張っているのがブリで、角が取れて丸みを帯びているのがヒラマサである。もう一つの顕著な差異は胸ビレの長さ。ヒラマサのそれは腹ビレより短く、ブリは両方が同じ長さをしている。スプリンターといわれるほど鮮烈な疾走で釣り人を魅了するヒラマサは、最大体長が1.5mを超え、重量は35sにも及ぶ。獰猛なフィッシュイーターであるとともにコマセにも敏感に反応。

【ブリ】
温帯性の回遊魚で、日本全域の沿岸に広く分布するため、地方名や方言がきわめて多い。本州の中部以南で産卵するが、もっとも盛んなのは東シナ海一帯。海域によって2月から7月ごろまでと時期にばらつきがある。春から夏にかけて北上。最北端はオホーツク海に達し、秋から冬にかけて南下する。流れ藻に付く雑魚ということで稚魚はモジャコと呼ばれ、「ひと潮1寸」といわれるほど成長が早い。成長に応じて呼び名が変わる出世魚の代表格として知られ、東京では当歳のワカシが体長15p前後、2歳のイナダが40p前後、3、4歳で60p級に達するとワラサ、5歳魚になり、2貫目、7.5sを超すとはじめて一人前のブリとして扱われる。大阪ではツバス、ハマチ、メジロ、ブリ、富山ではツバエソ、フクラギ、ニマイズル、ブリまたはサンカ、高知ではハマチ、ブリ、オオイナと変化する。関東海域では8月にワカシ釣りがスタートし、9月から年内いっぱいくらいがイナダ釣りのシーズン。これとオーバーラップしてワラサ釣りがはじまる。いずれも大群で押し寄せる魚群を求めて集結する釣り船の数はおびただしく、ときには数100隻が一団となって異様なまでの壮観を呈する。その後、晩秋から真冬にかけてブリが食い出し、寒ブリとして珍重される1月から節分にかけての旬を迎える。

【メジナ】
磯の上物釣りの代表的な対象魚だが、釣り場は関東以西で、日本海側は比較的釣り場が少ない。最大70cmを越えるが、通常は30〜40cmくらいが釣られている。引きが強く、ある程度数が釣れ、しかも食べてもおいしいことから非常に人気が高い釣り物である。とくに西日本ではグレと言って、盛んである。潮通しのいい磯や防波堤の先端がポイント。釣り方はコマセを使ったフカセ釣りで、最近の傾向としてウキは円錐型のものに統一されつつある。小さくて感度がいいウキで餌を潮の流れに自然に入れていき、メジナの食いを誘う。コマセのまき方がとくに重要。餌とりをうまく避け、ポイントに魚が寄ってくるようにコマセをまいていく。潮の流れがなければコマセは効かないし、川のように早く流れすぎても良くない。ある程度流れてしかも魚がとどまるような潮を選ぶ。コマセはオキアミで、これに配合餌を混ぜる。付けエサもオキアミ。オモリは潮の流れをみて0〜3個ほど付ける。

【エサについて】
養殖の魚は餌の形状にはとらわれずに口にする。昔はイワシのミンチを主体に飼っていたが、今はモイストペレットと呼ばれる生魚と粉末の配合飼料が主体です。人工加工エサに慣れているので、自然に落ちてくるえさに反応する。見た目、味覚・触感・臭いで興味を引かせるような動きをさせるため、誘いをかけたり、あるいはエサ自体を丸状ではなく、突起をつけたり、やわらかくしたりすると効果がある。青物のエサは、生きエサという本能に訴えるものが最高で、生きの良い、元気に泳ぐのが良いが、編み目をくぐらせないために尻尾を少し切り取ったりして遊泳力を加減する。錘で動きを制御する方法は荷重の分散方法で、例えば5号の負荷浮きを使用するのであれば、クッション付き3号錘と、ハリスの3分の1辺りに1号の錘をはさみこむ。最高の生き餌は、現地の釣り堀の外側で調達するのが良いが、採れなければイワシ系の冷凍青物を中心に工夫して使い分ける。エサに近づき、口でくわえながら、危険がないかを判断している。錘の抵抗があったり、硬さなどに違和感を感じると吐き出す。口にくわえ、やや後ろにさがりながら飲み込もうとする時に魚体を下に向けて潜るという一連の動作をしている。青物は、生きエサであろうと解凍ものの丸イワシ1匹であろうと、ただ、くわえているだけなので、マダイのように歯形がつかない。食い気がしぶく、警戒していると針やハリスの硬さを認識して吐き出すので、その考えから針は強度さえ充分であれば、できるだけ小さいものが食い込みは良くなる。

【道具などの扱い方について】
道糸には、危険タナと当たりタナが一目で確認できるようにしておくと非常に便利である。通常は、道糸にオレンジや赤色をした蛍光色の糸止めをして、当たりタナの浮き固定をしているが、このほかに生け簀内の底網の水深となる危険タナを道糸にセットしておくと便利である。また、魚が当たっている当日の当たりタナについても、リールを巻き込んだすぐ上位の箇所に糸止めしておくと糸止めの位置が移動してしまった場合にもチェックすることができる。ハリスの素材やガン玉、エサなどの水中の仕掛けを新しいものに使い変えた場合には、海水の見える範囲でその動き方をチェックしてみることが大事で、実際、比重の軽いハリスであった場合などにはとんでもない動き方をしている場合もあったりする。ネットへのひっかかりを防止するには、ハリスの途中に5pほどの間隔のガン玉を2個つけると軽減できる。魚はなわばりを基本的に形成している。青物は争いの上位にいて、はりがかりなどで生け簀内が撹乱されるとイサギやマダイなどの群れている層(深さと平面的位置)等が変わる場合もあるが、それらは一次的で、やがて時間的経過とともに潮の動きや日陰条件などの自然条件に支配されるようになる。そういった理由で、釣り人の場所むらが発生するし、釣り人の視角によっても水中の魚の見える度合いにも大きく影響している。青物のさそいのかけ方は、だいたいハリスの長さぶんをたぐりあげるような要領で、道糸につけられてある糸止めで確認しながらするとよい。


 
第3回、3月研修(鈎)につづく 


   現地実践編(其の壱)につづく   現地実践編(其の弐)につづく

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