| 今回は、これまで学んできた基礎知識編から一歩進み、現地実践を中心にした研修内容となっています。 それでは、海上釣り堀研修実践編のその2です。今回の研修内容は「ハリ」についてです。 釣りの「ハリ」は、古書文献によれば「鉤」と書くのが最も正しいようです。 さて、この鉤ですが、私はこれまでに磯釣りの経験から、たくさんの種類の鉤を使ってきました。今でも何十種類というハリが未使用のまま、道具箱の中に眠っております。釣具屋さんで、見るたびに「あれだ」「これだ」と自分で納得し、そして「あれはダメだった。」「これもダメ。」と後悔しているのが実状なのです。 それで、最近では釣れないことを理由に、「ひねくれ」て、がまかつの「ひねくれグレ」なんぞも買ってしまいました。この説明書きによれば、刺さり抜群で、鮎のハリ先に匹敵するほどの鋭敏さだとか。方向性を持つハリで、海流の流れを読んで、臨機応変に「左」、「右」「ストレート」を使い分けるのだとか。ありゃりゃ〜。この製品の面白いところは他にも色々とあって、ブイ・ヘッドという結び強度のアップ機能やハリの号数には、推薦ハリスの太さまで指示があるという点です。詳細は、先の「ひねくれグレ」下線表示のところをクリックの上、ご確認ください。私の好みのハリの一つに、光るハリ=ケミブライトというのがあります。チヌ用に1〜5号と、マダイ用に9〜13号までフルラインが整っています。団子をつける際でも、ふところの蛍光部分を少し残しておくと、食いに違いがあるように感じられるのですけど・・。まあ、今回の鉤についての考察はとにかく奥が深くて、私にはどのように学習を進めていけばよいのか、見当がつかないというのが正直なお話しなのです。 釣り鉤にも、重さの違いがあるっていうこと、ご存知ですか。チヌ鉤は軽くて、グレ鉤は重い。そしてハリの形状にもそれぞれ特長があるのです。 ハリス周辺の沈下完了時間の推測
海上釣り堀では、2号負荷のクッション付き錘を使って道糸とハリス周辺の仕掛を沈めることが多いです。 そしてハリスの長さを1.5〜2ヒロとって使っている場合を考えると、まずクッション付き錘の沈下が完了するのにおおよそですが6秒、その後、ハリス周りが線状に並んで、サシエサまでの沈下が終了するのに、これもおおよそですが10秒、つまり16秒間程度はかかるということを経験から感じられます。現場で実際に釣りをする場合、さらにハリスの影響を考えないといけません。同じ2ヒロのハリス長であってもガン玉を@中央に打った場合A矢引きに打った場合B均等に2段打ちにした場合。これらのケースにより念頭に入れておくことを整理すると 1.ハリスのカラミと仕掛全体の立ち時間 2.ハリスの比重と水中抵抗による沈み時間の増加 3.ハリスとガン玉との相互の緩衝力とハリス自体の張りなどが考えられます。 このことからもAのケースとBのケースとの仕掛の立ち時間はさほど違いはないのでは、と推測されます。 経験則として感じられることは、@のハリス中央にガン玉を打った場合には仕掛がからまりやすくなるということで、Aの矢引きの長さにガン玉を打つのが無難だと考えられます。この理由はハリスの比重がガン玉に比べてとても軽いということで、ガン玉だけが先行して沈下していき、その間、ハリスは軽いので、しかもハリス自体の張りと水中抵抗の影響を受け、丸まってしまったり、あるいは鋭角になったりしながら徐々に沈下していくものと思われます。このときにからまる確率が上がるのだと考えられます。Bの2段に分けて打たれたガン玉の場合は、まずクッション付き錘の部分が完全に下がりきり、その後で上段につけたガン玉が下がりきり、そして最後にようやく下段につけたガン玉の部分が沈みを開始するのだと考えられます。このことからもAのケースとBのケースとの仕掛の立ち時間はさほど違いはないのでは、と推測されます。 こうしたことを理解した上で、標準的な仕掛を想定してみました。上から 釣研チヌ2号 + クッション付き錘1.5号 + ガン玉BB + ガン玉3号 + チヌ鉤4号 + ダンゴエサ これらは全体で、どれほどの重さになるのでしょう? これらは全体で、投入時の動きはどのような動きをするのでしょう? 錘に釣研の弾丸水中を使用すると、どのような動きに変わるでしょう? 仕掛の投入は、道糸やハリス、錘などが互いに絡まることのないように留意すべきで、そのためには仕掛の動きは山形のカーブを描きながら、海面に着水する際には浮きが手前に、そしてクッション付き錘がその前面に、そしてやや置いてからハリスの部分がふわりとそのさらに前面に着水する。サシエサは最後に着水し、その場所は一直線状の一番先頭の部分。このような投入法はからまりを防ぎ、沈下に要する時間も最小になる方法だと考えられます。 使用する最適なるハリの大きさ選びはどうでしょうか? 大きなものをターゲットにする場合には、ハリの形状を大きなものとするのでしょうか? 釣ったマダイの口を開け、試みに釣りハリを差し込んで実験をしてみました。そのままの水平の角度で引き抜くと、ハリはタイの口内にはかからず、そのまま抜けてきます。何度やってみても同じです。これを直角方向の角度で引き抜くと、完全にハリがかりして、すっぽ抜けることもありません。一般に魚の大きさと口唇長との関係は比例しているとみてよさそうです。すると、大きなものを狙うには、大き目のハリを使えば良さそうですが、実際にはそう簡単にはいかないようです。重要な点は、魚がハリの付いたエサを食べた時に、違和感を感じないかということだろうと考えられるからです。当たりがあるのに、ハリがかりがしないとか、唇の先に少しだけハリがかりしていて、もう少しで外れそうだったなどということは何度も経験することだからです。胞卵グレの釣りをしていた時に、よく釣っている人のハリを見たことがありました。40cmほどの丸々と太った胞卵グレは、やはり口も大きいはずで、その口唇長に相応したハリを使うのが適当だと思っていた私は、その釣り人の使用していたハリを確認して仰天しました。何とそのハリはとてもとても小さなものだったのです。本日の研修はここまでとします。 どうもおつかれさまでした。 ありゃあ〜っ。
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