「月例自然観察会」行動記録    第119回   2009.05.17
今回は少しだけ変わった観察会です。でも、これがホントの自然観察会の本質だったりしてね。では、一緒に始めましょう。
今回のアクションプログラムは
1.地域に育つ里山の植物たちを見直しましょう。
2.生き物が生き続けるための最大の要素とは?
3.滅び行く動植物界の今後について考える
4.季節を感じる観察会

今日の会場
1.嬉野ふるさと会館多目的ホール
観察への入り口 会場内の右2列

会場内の正面 会場内の4列目

会場内の2列目と3列目 会場内の4列目

会場内の3列目 会場内の4列目

会場内の3列目 会場内の3列目

自然観察の解説
いかがでしたか? 全作品150点あまりをジックリと、見ていただきましたでしょうか?

山野草が最も盛んに花を咲かせている時期は5月の初旬で、そのころと比べると今は花物は少なく、新葉の展開とか葉の芸とかを対象にご覧いただければと思います。気づくのは白い花が多いことで、シライトソウとか、テイカカズラ、スイカズラなどが清い香りも放っています。最後の画像をクリックしていただくと大きな画像が見えます。青い釣鐘型の花はご存知のホタルブクロですね。ホタルをこの花の中にそっと入れて、幻想的な光を見てみたいと思うのは私だけではないのでは?
さて、この青花ホタルブクロの花は他の角度から撮ったものがあるのです。お気づきになられていましたか? 実は直前の画像がそれなんです。物事や事象なんかを見るってことは、一面だけをじっと見ているだけではホントのことは分かりません。見る角度を変えて色々な方向から、あるいはずっと近づいて100パーセントそのものが発している情報を捉えてあげてくださいね。長期間の推移観察なんかも不可欠なんです。色々な要素を掌握してやっとその「種」の存在が理解できます。いやそれだけではまだまだ実際、ホントの姿を知ったなんてことは言えないのでしょうネ。
絶滅寸前に追いやられた「種」、その復活と永続なんかを考える前に、これまでニンゲンが関わってきた行為そのものを深く反省することから始めないといけません。


2.わたしの作品
豆盆栽たちの集会所 豊かなる里山

自然観察の解説(その2)
今回、わたしは里山シリーズ作品として「豊穣の里山(1)〜(4)」の他、水盤に入れてある超ミニ鉢などを見ていただきましたが、みなさんはどのように感じ取っていただけたでしょうか?カエルさんとかメダカさんとかもいたでしょ?
「水盤からカエルが出てきたのかと思ってビックリしました。」「よく考えて見たらミニチュアに驚くなんて・・。なんででしょ?」といった声も聞かれましたが、罪な仕掛けでしたかと反省なんかもしております。
絵を大きくしてください。ネギもあるでしょ?ネギは古くから日本の野菜の代表格で、民間薬としても使われてきています。このネギは畑で育てている櫓ネギというユニークな種類なんです。春先になると、てっぺんにネギボウズを作り、その中で花芽を育てて、開花するころになると袋を破って沢山の花を一斉に咲かせますよね。そしてチョウやハチ類なんかに交配の手助けをしてもらう。そしてやがて小さな黒く光った種を作る・・というのがネギの本来の姿ですよね。ところがこのヤグラネギ、開花という本来の作業を省略して何を思ったのか、いきなりてっぺんに赤ちゃんネギをつくりだします。なんと根まで用意しているのですからまったく不思議としかいいようがありません。このネギのミニ鉢は3年前に植込みました。一度も植替えをしていませんがケナゲにも育ってくれています。
さて、この水盤の中に入っている植物たちですが、超ミニの姿と形、色合いなどから一体なんという草花なのかを推察してください。答えはのちほど・・・

もう一つ、見ていただきます。「豊穣の里山」と命名した作品の一つですが鉢の大きさは長径で88cmあります。この空間に昨年の秋、40種類の植物を植込みました。鱗茎で超夏するラッキョさんとか種子で繁殖するセツブンソウなんかは今は見ることができませんが、里山の草花たちをいくつ見つけていただけたでしょうか?
10種ほど?、20種ほど分りましたか?
もっとそばに近づいて見てくださいね。
ヤマブキ、タツナミソウ、スミレ、イタドリ、ホトトギス、キビシロタンポポ、キツネノボタン、ギボオシ、ユウスゲ、イ、ミズヒキ、アサマギク、ノカンゾウ、センリゴマ、ニオイハンゲなどがご覧いただけたでしょうか?色々な種を、このように限られた空間の鉢に植えてみたのですが、彼女たちは誰が暴れ出すでもなく、それなりに育っているように見えるのです。これは面白いですね。自然は実に多様なんですね。一緒に並んで育っていると気分が良くて、病気にもかからず元気なままでいられる「共栄作物」。でもね、自然の営みはそんなに簡単ではなくて、逆に他の作物を追い出そうとするものもあったりして、実に巧妙なんですね。今日のところは複雑で多様な営みの姿を少しだけでも感じ取っていただけましたらとても嬉しいです。

3.自然観察会(植物の名前を発表)
このような超ミニの育て方、「いったいどうやって育ててるの?」とかみなさん、聞かれるのですが生き物が生き続けるための最大の要素とは?、何だと思います。それは「水」でしょうね。だからミズゴケを一面に張った座布団のような上に載せて管理をしています。

それでは、
水盤に入っている草花たちの名前をネギのところから右周り・渦巻き方向に発表します。
ヤグラネギ、匂い楓、日本タンポポ、万年草、屋久島ススキと白花タツナミソウ、極姫ユキノシタ、斑入りつくしすみれ、朝霧草など、槇柏、ニレケヤキ、麝香草、姫キランソウ、ツワブキ、斑入りユキノシタ、ウンランカズラ

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