| 嬉野自然観察会 第9回行動記録 平成12年 4月 9日 |
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| さあ、季節は躍動の4月を迎えました。 草木の芽がいっせいに芽吹いてきました。花もいっせいに咲き誇っています。
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| この兆しは先月の観察会でも「植物も昆虫たちも、日によっては温かい日差しに誘われるように動き出しています・・・」とあるように突然に現れたものではないのです。 それが私たちには見えなかっただけのことです。 |
| 入学式の4月。桜の花が満開に!新入生を歓迎しています。 「さあ、もう一度頑張り直そう」という気持ちにさせてくれる春なのです。(^-^) |
| 下見の観察の場所にて |
| 今日は、うす曇の暖かな日和になりました。お日様も雲間から日差しを見せてくれそうな様子です。定点観察のエリアでは、植物の躍動感に圧倒されそうです。 赤い瑞々しい新芽、青い新芽、緑色をした新芽、白い綿毛を被ったような新芽、蜜を出しているような新芽、黄色の新芽、花と一緒に出てきている新芽・・・・。 |
| *1: フィトンチッドは植物の自浄作用のことです。フィトンは植物、チッドは殺すとか殺菌するという意味です。つまり森林の木は自分で芳香性殺菌浄化力のある揮発性物質を出し(日光の影響を受ける10時以降が最高に力を発揮する)、自らを清めている作用の事を指して使われています。 |
| 須賀神社に向かいました。正面の案内版には、この神社のいわれと奉られてある神々が列記されています。これら7つの神々は産土神郷土の守り神として私たちを見守ってくれているのです。石段の間にミミズのフンを見つけました。周りに草木がないにもかかわらず。不思議です。 本殿の裏側に回ってみて、面白い素材を発見しました。今までに気づかなかったことですが、断層が剥き出しになっていて、大きな玉石が露出しています。 |
| 定点観測の場所にて |
| 雑木林の南端に集まり、自然観察が始まりました。 タンポポの花がいっせいに咲いています。 黄色のタンポポ。白いタンポポ。青いオオイヌノフグリの花。ヒサカキの白い目立たない花。ヤツデの花。色々な花が咲いています。 『ヤツデってどうして名前がついたのでしょう?』 「葉っぱが切れ込んでいて、八つになっているからでしょ。」 『じゃあ、ほんとに八つに分かれているか数えてみようか』 「どの葉っぱを数えても九つのが多いよね。変だなあ。」 『何事もモノを良く観るってことは、大切なことです。アオキの花がいっせいに元気良く咲いていますが、こちらの紅い実がついているアオキの花と見比べてみてください。』 「こちらのほうは花が目立たないね。オス木とメス木とがあるのね」 |
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| 2月の観察会のときに、ヤブニッケイの葉っぱに虫こぶが沢山ついていて、ネイチャースコープで観察しましたが、あれから2ヶ月が経っています。彼らは今、どのようになって生活しているのでしょう。 「うわあ、すごいすごい!これは怪獣だぞ。角(つの)もシッカリついていて、まるでカブトムシのさなぎのようだぞ。これは驚き!」 『ハイ、みなさん順番に覗いてみて下さい。虫こぶにはノイバラにつくバラタマバチやクヌギ(くぬぎちゃがまふしという虫こぶ)につく昆虫はクヌギハナワタタマバチの寄生したものです。』 |
| 有機農法の場所にて |
| 今日はジャガイモの種芋を植え付けましょう。』 今日の植え込みの前に、「浴光催芽」(*2)という方法を2週間前から施しておいたのでした。 |
| *2: 浴光催芽というのは極めて理にかなった自然力を利用した栽培方法ですが、残念ながら一般には普及されていない技術です。 日光を充分受け、光合成により澱粉や出芽に葉緑素の力を借りてパワーを蓄える技術をいいます。 ヨッコウサイガと読みます。 |
| 品種は「キタアカリ」で、この品種の特徴はビタミンCが非常に多く含まれて、粉質で美味しいものなのです。早生の品種で一年に2回収穫が可能となるものです。 「あらら、半分に割ってみたら緑色をしてるワ。」『芽は小さくて、芽の色も紫色みたいな黒っぽい色だけど、ここに秘密のパワーが蓄積されているんです。 光を十分に吸収した種芋は病気にかからないし、芽や茎を伸ばすパワーが強いから普通の種芋の植付け法よりも収穫量で2〜3割は増収が可能になるよ。』 |
タマネギが植えてある畝の近くにハタケネズミが出入りしていると思われる穴を見つけました。 そこで、この穴をスコップで掘り起こして、トンネルの中にいる生き物を発見しようということになりました。 なんと生き物にとっては迷惑な話ですよね。(^^;) どんどんと巣穴を掘り起こしていきますと、行き止まりになりました。 そこで今度は逆方向の向きに穴を追跡調査していきます。やがて穴はタマネギの植えてある畝の中に入って行ったので調査はここで打ち切りです。 生き物は何も出てきませんでしたが、面白い発見をすることができました。 |
| それはモグラの穴も地球の耕作者として大いに貢献しているのではないかと思われる点だったのです。もう一つの発見は仮穴は畝の方向に平行に、まるで畝の端っこに合わせるかのように形成されていたことです。モグラの仮穴はシッカリとした幹線通路の深いところの穴とは異なり、やがて見捨てられます。そこへハタケネズミが住み込みます。 このハタケネズミは植え付けた種芋などを根こそぎに食べ尽くしてしまうので畑では悪者扱いとなります。しかし、この捨てられたモグラの仮穴はミミズのそれと同様に、地球の耕作者としての役割を担っているのではないでしょうか。 |
| 穴の周り、つまり穴の縁周は草の根がビッシリと生えこんで、白い網状になっていたのです。
まるでガイアシンフォニーでみた、あの巨大なトマトの根っこ株のように思えたのです。 |
| それでは次回もまた、虫さんたちと楽しく語り合いましょう。 |