キャンプ(野外生活)の勧め

●はじめに

 みなさんは、最近「キャンプ」と言えば、すぐに「オートキャンプ」を想像することと思います。オートキャンプを含め、キャンプ人口は、年々確実に増え続けています。お子さんが大きくなるに連れて、キャンプをする目的地も変わり、そして経験を増すごとにキャンプ用品もいろいろと揃ってきますよね。
 キャンプを通じて、自然を満喫し、いろんな経験をすることにより、新たな家族の絆が芽生えたり、友人相互が理解しあえるようになったりと、よいことずくめのキャンプです。

 しかしながら、ある一部の人たちの心ない野外活動のために、キャンプ場とその地域の市町村などのあいだで、トラブルなどが発生したり、キャンプ場でのルールを守らない方たちのために、同じように、そこに来た方たちが、とんだ迷惑を被ったりしていることも事実です。

 ウッディハウスでは、キャンプ場での最低限のマナーや、自然に配慮したキャンプを提唱しています。キャンプは、自宅にいる生活とは異なり、ある目的を持って自然の中で野宿することです。
 現代人が自然の中に入り、そこで生活をすれば、多かれ少なかれ自然になんらかのダメージを与えることになります。 ですがキャンプは楽しくてすばらしいものですから、自然の中で生活を営む(大げさかもしれませんが。)ためには、(1)まず、自然の営みの中で、自然にいろんなものを享受されてキャンプが出来るということ。(2)自然は人間だけのものではないし、自分だけのものでもないこと。(3)普段の生活をキャンプに持ち込もうとしない。とこの3点を十分に念頭に置いてキャンプを楽しんでほしいものです。それによって、親から子へと、自然に対する正しい考え方が伝承されていくものと考えます。


●キャンプの常識(初心者のための)

 何の予備知識もなく、いきなりキャンプを始めるのも、冒険心とか好奇心という意味では良いことかもしれませんが、キャンプに行った先で苦労するばかりか、子供達や家族と自然を楽しむ余裕などなくなってしまいます。これでは、貴重な休みも無駄になってしまい、キャンプを終えた後の充実感もなく、キャンプが楽しいものだ、という事すらわからない状態になりかねません。
 そんな事がないように、ここで少々予備知識としての常識を覚えておきましょう。

●キャンプ場にはどんな種類があるの

  1. オートキャンプ場
     現在、全国に3000あると言われているキャンプのうちの3分の1をしめています。最近のファミリーキャンプの主流です。キャンプサイト(テントなどを設営する場所)は、テント・タープ設営場場所に駐車スペースが隣接していて、サイトごとにきちんと区画されています。車からの荷物の出し入れも簡単で、小さいお子さん連れには最適でしょう。
    (利用料金) キャンプ場ごとにまちまちですが、概ね普通乗用車1台、家族4人までで、1サイト¥4000〜6000円くらいが相場のようです。
  2. キャンプ場(オートキャンプ場ではないもの)
     
    昔は、ほとんどがこの形式でした。きちんと区画されておらず、車で来た場合には、駐車場に車を置いて、そこから荷物を運ぶようになります。昔は、この様なところは主に山登りの人達が利用していたのですが、最近、この手のキャンプ場が減ってきています。
     しかし、この手のキャンプ場は、オートキャンプ場とは違い、直火が出来るところが多いので、たき火フリークには絶大な人気と支持を得ています。(家のパパもこのくちです。)
    (利用料金) キャンプ場ごとにまちまちですが、概ね駐車場台1台が1日400円、大人1人400円/
    日、子供1人200/日、くらいが相場のようです。オートキャンプ場に比べると格段に安あがりです。
  3. バンガロー
     
    テント嫌い(虫などが嫌いな人)の人用の宿泊施設で、バンガロー併設のキャンプ場はたくさんあります。でも、バンガローに泊まるくらいなら、旅館にでも泊まった方がいいかも・・・
     ただ、天気が急変して、豪雨や暴風雨になったりしたときのために、急遽借りることも出来るので、キャンプの際にはチェックしておくのも必要かも・・・
    (利用料金) 1棟に6人くらいが宿泊可能で、¥8000〜12000/棟くらいが目安です。
  4. トレーラーハウス
     
    トレーラーハウスは、アメリカ製のモーターホームを敷地に置いて宿泊する施設で、バンガローと同じく、キャンプ場に併設されているところが多いようです。内部は本当の家にいるのと同じような生活が可能ですが、「テントをもってキャンプとする。」というキャンピングの趣旨からだいぶ逸脱するように思えますが、参考に記載しておきました。
    (利用料金) 1ハウスが¥18000〜20000超と少々お高くなっています。
  5. 駅舎(季節はずれの田舎の駅舎)

  私(のんぶーOgawa)が昔(学生の頃)、バックパッキングをした当時に、よく利用した国営宿泊施設(当時はJRではなく国鉄)です。冬は東北地方では、寒いので駅舎の中にSolo用テントを張って夜を過ごしました。始発電車が来たのもわかりますし、終着駅=宿泊施設なので、大変便利です。
 ただし、宿泊の際には、最寄りの管理駅に電話連絡し許しを請うことをお忘れなく!
(利用料金) 無料ですが、駅を汚さないことと、始発電車が来るころにはテントをたたむというマナーをお忘れなく!

●キャンプ場を探す際の注意点

(1)ペットがいる場合には、ペットを入れることが出来るかどうか
(2)直火をしたいのなら直火が可能か否か
(3)宿泊の際に予約が必要か否か
(4)ロケーションとサイト敷地条件
(5)利用料金
(6)トイレやシャワーなどの施設の状況
(7)食料品の調達場所や観光名所や野外活動フィールド
(8)気候や気温
(9)安全体制
 などなど、事前に調査が必要なことは沢山あります。特に小さいお子さんをお連れになる場合には、これ以外にもいろんな確認が必要になります。

●キャンプでのマナー

 キャンプ場で、モラルとマナーを守ることは、キャンプを楽しむ上での最も大切なポイントです。
ここでは、キャンプ場で禁止されていることが多いものについて解説しています。

  1. 焚き火
     
    必ず、キャンプ場の指示やルールに従うこと。最近は、焚き火禁止のキャンプ場が多くなってきていますが、中には条件付きで許可しているところもありますが、あなたの焚き火のやり方が悪いことが原因で、焚き火禁止になったりしないように、日頃から焚き火のマナーなどをよく考えておいてください。

  2. 花火
     
    花火は原則禁止と考えてください。中には打ち上げ花火以外は許可しているキャンプ場もあるようですが、煙や音などの問題でトラブルになるケースもありますので、注意が必要です。

  3. カラオケ
     
    問題外です。町へ行ってやってください。

  4. 発電機
     
    これも問題外です。低騒音型で非常に静かなものがあることは確かですが、発電機を盛ってきてキャンプをするということは、自宅の生活を持ち込みたいということですから、即刻帰るべきです。

  5. ゴミの処理
     
    ゴミ処理はキャンプ場最大の問題点です。特にキャンプで賑わう夏は、どこのキャンプ場も処理しきれないほどのゴミが出ます。当然、キャンプ場ではこれを想定したシーズン料金(割増)で対応するのですが、キャンパーの出すゴミは減りません。私たちは、そこが美しいからキャンプをしに来るのですから、そこがいつまでも美しく快適なキャンプ場でいてくれるようにするための心遣いが必要ではないでしょうか。そのために、ゴミ処理は次の要領で行いましょう。
    (1)基本的自分の出したゴミは自分で持ち帰る。
    (2)ゴミ処理はキャンプ場の指示に従う。
    (3)缶のプルタブをはずし分別する。
    (4)ゴミ処理と平行して合成洗剤を出来るだけ使用しない。(石鹸などを使う)

  6. その他
     
    キャンプ場を使う際の注意事項はまだまだあります。自分だけが使うのではないことと、後から使う人が快く使えるように、共用施設としてのキャンプ場の使い方を考えてみましょう。
    (1)炊事場、トイレなどの共用施設は清潔に使い、汚したら掃除をしましょう。
    (2)他人のテントのそばを歩かないこと。
    (3)ペット連れのキャンパーは、ペットの管理をしっかりと責任をもってすること。

    ★ キャンプをするために、多くの人達が自然のフィールドで生活をすることになります。
     キャンプ場でのモラルやマナーも基本的には、都会での生活となんら変わりません。 ただ、自然のフィールドですから、都会にいるときよりも多くの自然に気を使って生活する必要があることを念頭に置いてください。

 

●キャンプの目的

 キャンプの目的には、大きく分けて2つの目的がありますが、目的を達成するためのフィールドと、目的を達成した後の充実感や爽快感、満足感には何ら変わりはありません。
 そういった意味合いでは、キャンピングはひとつの活動ですが、ここでは、あえて小さいお子さんを連れて行くキャンプとそれ以外のキャンプに分けて説明していきます。

(1)キャンプのためのキャンプ(小さいお子さんを連れて行くキャンプ)

 子供が小さいときは、とかくキャンプのためのキャンプになってしまいます。でもこれがけしてダメと言うことではなく、子供のためのキャンプとして、子供が野宿を体験しキャンプ生活を知るという目的と考えれば、子供達が小さいときには、自然に親しみ楽しめれば良いのです。ただあまりキャンプ道具や機材を持って行き過ぎて、かえって重労働になり、設営に時間がかかりすぎて、大変だったことだけが思い出になってしまっては、子供のためのキャンプではなくなってしまいますから、道具や機材の量や食事も簡単に出来るメニューを考えていくことと、ご夫婦でしっかりした計画を立てることが必要です。

(2)何かの目的のためにキャンプする。

 子供がある程度大きくなると、自分なりになにかやってみたいことも増えてきます。それが自然観察であったりマウンテンバイクや山登りであっても、しっかりとした目的のためにするキャンプの場合には特に、持っていくキャンプ道具や機材を選別し、出来る限り目的とする活動が出来るような計画が必要です。この場合には、家族全員が計画に参加して、みんなの意見を採り入れたキャンプにすることが大切です。
 大人だけで行くキャンプと同様に計画に全員が関わることが重要です。

★ キャンプ道具や機材が少なくても、自然のものを上手に利用して野外生活が出来るようになること は非常に重要なことです。この体験が、「阪神淡路大震災」の時のような災害時には、良い経験となって、仮に防災訓練をしていなくても、対応出来る知識と経験につながります。
10日の防災訓練よりも1泊のキャンプを!」はこれを意味しています。


●ミニマムインパクトCampの提唱

 ミニマムインパクト、そうです「ダメージを最小限に!」ということです。現代人が自然の中でキャンプをすれば、多かれ少なかれ、自然にダメージを与えることは間違えありません。しかし、そういった中で、どうせキャンプをするのなら、往復の路程から公共の交通機関(電車・バス)を利用して徒歩で行ったり、また自転車によるキャンプも非常に有意義な試みです。初めての方にはすぐにはお薦めできませんが、キャンプに慣れてきたら考えてみてください。
 電車やバスに乗って、途中の路程をハイキングしてみたりすると、自家用車では見ることのできない風景や人に出会うことが多々あります。キャンプ場でも、必要最小限の厳選された荷物と食料で数日間を暮らすことは、以外と楽しいものです。
 キャンプ地で、ザックから荷物を出し、小さなテントを張ることが以外と楽しい作業に思えてくるのです。そして夕食の準備も、オートキャンプで沢山の荷物を持って沢山の料理を作るときと同じで、楽しいものです。一人とか二人で静かに酒を酌み交わすのも、いいものです。
 私は、オートキャンプもしますが、小学4年の息子と二人でザックに荷物を詰めて出かけるキャンプが特に好きです。 将来は、娘が小学3年生になったら家族4人でバックパッキングで遠出してみたいと考えています。