■はじめに
最近は、アウトドアブームと言えるほど急速な勢いでキャンプに出かける人やトレッキングに出かける方が多くなりました。特に中高年の方々による登山やトレッキング人口の増加には目を見張るものがあります。
森林を歩き、森の雰囲気に浸りながら自然観察などをし、同時に健康づくりができるということで、森林浴という言葉も定着しています。
森の中に入ると、急に爽やかな気分になったり気持ちが落ち着いたり、それまでの疲れがとれ、なんか安らぎを感じられます。
■森林浴がよい理由
では、森林浴が健康によい理由を考えてみましょう。
まず、森の中が静かなことです。それは、木々の無数の葉が音を吸収することで森全体が騒音を和らげる働きがあるからです。都会の喧騒から逃れて森に入れば気分がリフレッシュするのはこのためかもしれません。また、木々の緑の色も、私たちの目によく映り疲れた目を休ませストレス解消に役立っていると言われています。
そして、なんといっても一番の理由が、その空気の違いです。自動車の排気ガスや工場が出す排煙が大量に混じった都会の空気に比べると、森の空気はおいしいですねぇ。それは、無数にある木々の葉が空気を汚している物質を吸い込んだり吸着したりして空気を浄化してるからなのです。そして暑い夏に森の入ると、森の中はひんやりしていることに気づいた事があると思います。これは、木が太陽に熱せられて自分自身の体温が必要以上に上昇することを防ぐため、葉の裏側から水蒸気を出し、水の放射熱を利用して冷却しているのです。(蒸散作用) ですから、夏の暑い日に木の下や森の中に入るとひんやりしているのはこのためです。
■フィトンチッドとは?
「森林浴といえばとフィチンチッド」と言われるくらい、最近ではポピュラーな言葉になったこの、「フィトンチッド」っていったいなんなのか。
それは、動植物から放出され他の生き物の生活に影響を与える物質、いわゆる生物活性物質の総称です。フィトンチッドの種類は多く、あるものは取り出され、医薬品や殺虫剤として利用されています。
私たちが森に入って直接効能を得ているものは、揮発性のもので、においの成分として空中に浮遊しているものがほとんどです。
森の中には多種多様な植物が多くフィトンチッドの種類もこれに比例して多種に及びます。どんなものが人間や動物にどんなふうに作用するのかは、本当の意味ではまだまだ謎だらけですが、木のにおいの成分(α−ピネン)がある部屋では、人の疲労回復が早まることがわかっています。
◆フィトンチッド普及センター(森林の不思議フィトンチッド)
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