「グロウ氏は12年ほどドイツでバイオダイナミック農業をCSA運動(コミュニティを支える農業運動)として実践し、8年前から東部アメリカでCSAの普及に務めてこられ、自分でも農場をやっている。・・・(中略)・・・グロウ氏の話から、彼はシュタイナーの直系の弟子だとわかった。彼はバイオダイナミック農業の3つの原則、10のステップということを述べている。
3つの原則とは『働きすぎるな』『物を買いすぎるな』『精神から出発せよ』というもので、農業は労働と工芸と芸術から成り立っているもので、自然の理解・観察に時間をさかないとダメだし、お金から問題を立てるのではなく、自分の哲学から問題を立てるべきで、そのためには、投資を最小限に抑えておく必要があるという。
10のステップは、『いっさいの化学物質を排除する』からはじまって、『家畜を飼うこと』『そのエサは有機農産物であること』『輪作混作をおこなうこと』『腐植の循環を理解すること』『微生物の活性化によりシリカの循環を強化すること』などをとおして、『土と植物と動物の調和あるバランスを作り上げること』としている。
つぎに、病害虫、雑草にたいしては、まず『周囲の環境、とりわけ森林・防風林・湿地・小川などの存在』を強調している。それを大前提にして『畑のなかの多様な植物の輪作、混作などによる病害虫の生物学的コントロール』が効果をあらわすという。
そして、最後のステップは『月・太陽・宇宙のリズムに注意を払う』こと、というシュタイナーの世界にたどりつく。」
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