福田山
  塩 澤 寺
 甲府盆地に春を告げる「厄地蔵さん」で知られる寺である。
甲府湯村温泉郷の常葉ホテル前の信号を右折、温泉街を
通り抜け、左折した右手、湯村山のふもとにある。
 草創は古く、寺伝では弘法大師が諸国教化のとき開山し、
天暦9年(955)の空也上人が開基となって創立、のちに
蘭渓道隆が再興したと伝えられる。
 地蔵堂は室町末期の特徴を残しており、国の重要文化財。
堂内には本尊の石造地蔵菩薩座像が安置されている。
自然石の台座の上に座高1.52m、石彫の上に漆をかけ、
肉身部には金箔を押し、さらに一部に乾漆で仕上げた入念な
造り。
 このお地蔵さまは、2月13日から14日にかけて年1回だけ
耳が聞こえ、願い事を聞いてくれるといわれ、県内はもとより
近県からの参拝者も多く、毎年10数万人の人々でにぎわう。
 石段右手にある「舞鶴の松」(県指定天然記念物)
も見事だ。樹齢450年以上といわれ、東西におよそ
30mほどの広がりにを伸ばし、鶴が両翼を広げて
舞い上がろうとする姿に似ているところからこの名が
あるといわれている。
平成2年には、山門左手に八十八カ所お砂踏霊場が
建立された。
同行二人、弘法大師とともに四国八十八カ所の霊場
を巡ったのと同じご利益があるという。
案内図