下流に住む魚たち



ニゴイ(サイ)
(コイ科ニゴイ属)

35〜45cm 日本固有の亜種。本州と四国のほぼ全域、および九州北西部に分布する。川の中・下流域から汽水域、湖まで広く生息する。流れのゆるやかな川底、特に砂底を好み、雑食性で、カゲロウ類、トビケラ類、カワゲラ類、ユスリカ幼虫を主に、藻類や小魚も食べる。




メダカ
(メダカ科メダカ属)
4cm 全国で5000以上の違った名前が付けられている。淡水魚の中で、これほど呼び名が多い魚は他にいない。品質改良されて、観賞魚としても人気がある。動物プランクトンのほか、小さな落下昆虫などを食べる雑食性で、昼間岸辺近くの浅瀬で群泳し、夜間はそれより少し深い所や水草の中で過ごす。



ウナギ
(ウナギ科ウナギ属)

100cm 主として河川の中・下流域や河口域、湖にいるが、時には川の上流や内湾などにも生息する。日中は石垣、土手の穴、底の泥の中などにひそみ、夜間に、水生昆虫類、小型の魚、貝、エビ、カエル類を餌に成長する。川での生活期間は、5〜10数年で、天然ウナギは約4年で成熟する。




ナマズ
(ナマズ科ナマズ属)

60cm 日本のほぼ全土、台湾、朝鮮(東海岸を除く)及びアジア大陸の東部に広く分布する。流れのゆるやかな河川の中、下流域や湖沼の砂泥底にすみ、水面に水草の繁茂したところを好む。夜間または濁水時に、小魚、カエル、エビ類などの小動物を餌にする。肉はやや泥臭いが、白味でほどよく脂肪を含み、味噌煮や蒲焼き、天ぷらは美味。




ギンブナ(マブナ)
(コイカ科フナ属)

25cm 日本全国、アジア大陸東部の湿地帯に広く分布する。川の下流のよどみや支流の合流点に近い水域、平地の低湿地帯や沼地に生息する。雑食性で底生動物や藻類などのほかに動物プランクトンなども食べる。ギンブナには雄が少なく、特に関東地方には不思議なことに雄がほとんどいない。ギンブナ雌はコイ等の雄と受精し、ギンブナになることが実験的にわかっている。




ゲンゴロウブナ(ヘラブナ)
(コイ科フナ属)

40cm もとは琵琶湖原産であるが、今では日本各地に放流されて、ほぼ全国に分布している。河川の下流のよどみや湖や湖沼などに生息し、群れをつくって遊泳しながら主に動物プランクトンを餌とする。




コイ
(コイ科コイ属)

60cm 移植により、ほぼ全世界の温帯と熱帯に分布する重要な食用魚の一つ。中・下流域から汽水域・湖、池沼の、流れのゆるやかな淵や落ち込みの低層部、砂泥底を主な生息場所とする。暖かい水を好み、冬には深いよどみに多数集まって越冬する。淡水魚としては寿命が長く20年位生きる。




タナゴ
(コイ科タナゴ属)

6〜10cm 日本固有種で、関東地方と東北地方に分布する。下流域の流れのおだやかな場所や湖沼や池などに生息する。食性は藻類や小動物などを食う雑食性。




タモロコ(クチボソ)
(コイ科タモロコ属)

10cm 本州、四国、九州の一部に分布。中・下流や湖沼、池などのよどんだ所の中層や低層を主な生息場所とする。雑食性だが、ユスリカ幼虫、イトミミズ、水草などのほか、ヨシノボリ類の幼魚といった動物食を好む。




カムルチー(ライギョ)
(タイワンドジョウ科タイワンドジョウ属)

30〜80cm 原産地はアジア大陸東部。日本へは1923〜4年に朝鮮半島から奈良県へ移入されたのが最初らしい。きわめて激しい性質を持ち、繁殖力も強い。泥底の水草や浮き草の茂った浅い所を好み、魚やエビ、カエルなどを食べる。




ドジョウ
(ドジョウ科ドジョウ属)

12cm ほぼ日本全国に分布するが、北海道と琉球列島のものは移植されたものらしい。下流部の小川や水田、湿地に生息し、雑食性である。

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