環境ホルモンについて
 オスのワニのペニスが以上に小さくなり、魚のオスがメス化し、巻き貝のメスがオス化し、人間の精子が減少している。
 これは、体内に入った化学物質が、女性ホルモンのような働きをし、正常なホルモンの働きをかく乱しているからである。

環境ホルモンによってみられる異変
 日本の海岸で、イボニシという巻き貝のメスがオス化している。この原因は有機スズとされている。
 フロリダのアポプカ湖のワニのペニスが小さくなっている。原因は化学工場から流れ出しているDDTなどであるとしている。
 五大湖のセグロカモメの甲状腺が異常である。原因はPCBによる汚染とされている。
 カナダのセントローレンス川のイルカが減少している。また、フロリダ沿岸、メキシコ湾、地中海のイルカが大量に死んでいる。原因はPCBによる汚染とされている。


環境ホルモンによって予想される異変
 現在、環境ホルモンによって人間の男性の精子が確実に減っている。実に、昔に比べて約半分になったとも言われている。もちろん精子の数が少なくなりすぎると生殖機能を発揮できないので、このままでは、人類に未来はないかもしれない。
 この他にも、環境ホルモン物質による人体の影響については、乳ガン、子宮ガン、前立腺ガンなどとの発ガンとの関連や子宮内膜症、免疫以上、生殖器の異常、性的早熟、神経系などとの関連が予想されている。


環境ホルモンといわれる物質  環境ホルモン(外因性内分泌攪乱物質)と思われる化学物質は実に70種類近くある。代表的なものに、ダイオキシン、PCB、DDTなどがありすでにしよう禁止になっている。しかし、まだ多くは環境に残留しているのである。また、こういった毒性の強い化学物質だけではなく、身の回りのプラスチックなどからとけ出すものもある。


環境ホルモンはどのように作用するか
 ホルモンは通常情報伝達物質で生体の状態を一定のバランスに保つ働きをしている。このホルモンが目的とする器官の細胞の核の中のレセプター(受容体)と結合して初めてホルモンの効果を発揮するのである。(細胞の中にはいくつものレセプターがあり、特定の化学信号を受け取る仕組みになっている。ホルモンとレセプターは鍵と鍵穴のように一致するのである)。環境ホルモンは、体内で分泌されるホルモンと大変に通った形をしていて、レセプターが誤認して結合してしまい、意図しないのにホルモンの効果を発揮してしまうのである。


  対策
   ホルモンは、10億分の1から1兆分の1という低濃度で働くので環境ホルモン物質もほんのわずかな量でホルモンかく乱を起こさせることになる。故に、この環境ホルモン物質については、とてつもなく微量なレベルでの規制が必要になってくるのである。さらに、身近な物質から溶けだしていることを考えると大変な問題である。
 環境ホルモンについては、まだまだ未解明な部分が多いので、我々は、危険とされている物質をできるだけ使わないという心がけが大切である。

この知識だけは、絶対必要、環境ホルモンについて

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