オゾン層の破壊について
オゾン層とは、高度15から30kmの成層圏にあるオゾンが集中している層のことであり、太陽からふりそそぐ有害な紫外線を吸収することで私たちを守ってくれていた。しかし1985年、このオゾン層が各地で薄くなっているという報告がされた。また、南極上空ではその厚さが半分になっていて、オゾンホールができたという事実も明らかにされた。
オゾンホールについて
オゾンホールとは、オゾン層の穴のことである。南極では、毎年春にオゾンが極端に少なくなるオゾンホールと呼ばれる現象が起きている。(1996年の時点では、オゾンホールは2600万kuという値を記録している。)
オゾン層破壊による被害
オゾンが1%減ると地上に届く有害な紫外線は2%増える。オゾン層が1%減るごとに、世界で15万人が白内障で失明し、3万人が皮膚癌になるといわれている。また、農作物の収穫が減少したり、浅海のプランクトンが絶滅したりという動植物への被害なども予測されている。
フロンとは
正式には「クロロフルオロカーボン(CFC)」という。これは、60年程前、アメリカで開発され、デュポン社から「フレオン」の商品名で売り出されたものである。フロンは安定した物質でそれ故に人間に害をもたらさないという優れた性質を持ち、様々なものに広く使われている。(スプレー、冷蔵庫の冷媒、クーラーの冷媒、発泡スチロールの発泡剤など)。1986年には、世界で115万トンものフロンが生産された。現在では、生産が中止されているがフロン含有危機からの放出で、フロンは増加し続けている。
フロンを全廃しても、オゾンは破壊され続けるわけ
フロンは、数10年かかって成層圏に到達するので、今までにオゾン層を破壊してきたフロンは、数10年前に放出されたフロンである。故に、1995年に特定フロンは全廃されたわけであるが、その後もオゾン層の破壊は進むということになる。
フロンはどのようにしてオゾン層を破壊するのか
まず、オゾン層のある成層圏に達したフロンは紫外線によって分解され、塩素原子が生まれる。
塩素原子はオゾン分子の酸素原子と結びつき一酸化塩素と酸素分子ができる。
一酸化塩素は成層圏にある酸素原子と結びつき、塩素原子と酸素分子ができる。
このようにしてできた塩素原子は再び最初の反応を繰り返し、このような連鎖反応で、一個のフロンが、数万個のオゾンを破壊するということになる。
国際的な対策
1992年モントリオール議定書締約国会議で、特定フロンの1995年末全廃が決まった。これによって各メーカーは特定フロンの使用をやめたり、代替フロンの切り替えを進めた。しかし、代替フロンの中にも問題は多い。
代替フロン(HFC134)・・・オゾン層を破壊することはないが、二酸化炭素の3000倍もの温室効果を持っている。塩素原子を含んでいない。
代替フロン(HCFC22)・・・オゾン層を破壊する力が弱いだけであってオゾン層を破壊することには変わりない。2020年に全廃が決まっている。特定フロンよりオゾン層を破壊する能力が20分の1程度である。
これからは、フロンや代替フロンを回収し、捨てる(大気中に放出する)のではなくもう一度利用する。すなわちリサイクルする必要がある。
この知識だけは、絶対必要、オゾン層破壊について
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