酸性雨について
今世界中で降っている雨はただの水ではなく、有害な酸を含んでいる。これが酸性雨であり、塩酸や、硫酸といった劇薬と同じような成分である。そして世界各地で様々な被害をもたらしている。
酸性雨とは
雨水の水素イオン指数phが5.6以下になった雨のことである。
酸性雨による被害
酸性雨は、石造りやコンクリートの建造物を溶かしてしまう。ロ−マの凱旋門やアテネのパルテノン神殿、エジプトのピラミッドなどが崩れだしているのである。
酸性雨は、植物に影響を与える。葉の気孔を侵し、植物の呼吸を困難にして、枯らしてしまうのである。これによって森林は破壊される。
酸性雨は、土壌をじわじわとむしばむ。土壌は、多少の酸性雨なら中和させることができるが、酸性雨が降り続くと土が死んでしまうのである。死んでしまった土壌には、もはや木々をはぐくむ力はなく、次に雨が降ったとき、森は枯れてしまうのである。このような被害は、見た目ではわからないので、ある日突然森が枯れてしまうということにもなりかねない。
酸性雨は川や湖に流れ込み、酸性化させる。正常な川や湖はPH7程度であるが、酸性化してPH6.3以下になるとサケやイワナがいなくなる。酸性化した、川や湖に適応できない生物は滅んでしまうのである。
酸性雨の原因
雨が酸性化する自然の要因としては、火山から出る硫黄酸化物がある。しかし近年は大気汚染物質による要因が大きくなっている。工場、自動車、ゴミ焼却場、火力発電所などの排煙、排ガスに含まれる硫黄酸化物や窒素酸化物が、大気中で硫酸や硝酸に変化し、雨や霧に吸収され酸性化し酸性雨や酸性霧になるのである。
石油や石炭には硫黄が含まれており、燃やすことで硫黄酸化物が発生する。また、空気中の窒素が高温で燃焼されることによっても窒素酸化物が発生する。
硫黄酸化物(SOx)→硫酸(H2SO4)→雨に溶ける→酸性雨
窒素酸化物(NOx)→硝酸(HNO3)→雨に溶ける→酸性雨
酸性雨に対する対策
酸性雨という問題は、その国が大気を汚さないようにするだけではだめなのである。なぜならば、硫黄酸化物や、窒素酸化物を含んだ雨雲は、国家間を越えてしまうからである。例えば、酸性雨対策について世界でトップクラスである日本にも各地で強い酸性雨が降っている原因は、中国大陸の工場から排出される硫黄酸化物、窒素酸化物を含んだ雨雲が日本海をわたり、日本列島で雨を降らせているためである。このように酸性雨の被害は国境を軽く越えてしまうのである。したがって、酸性雨に対して国際的な取り組みが必要となる。
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