森林破壊について
 現在、世界各地の熱帯林が急速に減少している。(毎年1130万ヘクタール減少していて、これは、日本の本州の約半分に匹敵する。)毎年これだけの熱帯林が地球上から消滅しているのである。

なぜ熱帯雨林は減少しているのか
 焼き畑農業というものが森林破壊の最大の原因といわれる。昔から行われていた伝統的な焼き畑農業にはさほど問題はなかった。(小さな面積の森林を伐採して焼き、2,3年耕作して移動するが、その土地は10から15年で回復するので、森林が減少し続けるということはなかった。)しかし、人口増加や大量移住政策など、新規参入者による焼き畑は、大きな森林破壊をもたらしている。
 商業伐採も大きな原因である。近年、東南アジア・南米では日本や欧米向け輸出用木材を確保するために、大量に切り出している。
伐採のために切り出される熱帯林は年間、ブラジルで148万ヘクタール、コロンビアで82万ヘクタール、インドネシアで60万ヘクタールに及ぶ。(これは実に、東京ドーム約60万倍の大きさに匹敵する。)熱帯林は破壊に非常に弱いため、一度破壊された森林は簡単には再生しない。熱帯林の土壌で栄養分を含んでいるのは、表面のわずか数センチにすぎず、この表土は乾燥に非常に弱いため 、伐採されて日光が当たっただけで木を育てる力を失う。さらに、雨が降れば栄養分を含んだ表面の土は流されてしまい、木は生えてこなくなる。

熱帯林が消えるとどうなるか  熱帯林は、その地方のひとの大切な食料源、燃料源であるためなくなると問題が起きる。
 植物は光合成で二酸化炭素を吸収する。特にアフリカ中央部、東南アジア、南米の熱帯雨林は、多量の二酸化炭素を吸収し酸素として送り出す働きをしている。熱帯雨林が減る一方で、産業活動によって出されるに酸化炭素が急激に増えたので、二酸化炭素が空気中に大量に取り残される結果となった。これが地球の温暖化に拍車をかけているのである。
 森林は、水を蓄える天然のダムであり、その根は土壌を安定させる力を持っている。故に、熱帯林が破壊されれば、洪水や土砂崩れが増加する。

 熱帯林がなくなれば、そこで生活していた生物が住みかを失なう。これによってたくさんの動植物が絶滅の危機に瀕する。

熱帯林を守るために
 これ以上の伐採をやめることが重要である。しかし発展途上国はこのことに反対をしている。それは、途上国にとって、林業は、外貨を稼ぐための重要な産業であるからだ。伐採をやめるということは貴重な収入源を失い、国民は仕事を失うということを意味するのである。このような理由で、環境対策に積極的な先進国と経済開発を優先したい途上国との間での意見の対立が激しいのである。熱帯雨林を伐採してはいけないなどという約束は、途上国の開発には大きな足かせになるのである。このため、先進国と途上国の間で利害が食い違い、積極的な対策が打ち出せないという状況になっている。
 熱帯雨林を守るためには個人個人の心がけが必要である。たとえば、熱帯材の製品を無駄に使わない、すぐに捨てない、公共物への熱帯材の使用に目を光らせていくことなどが、熱帯材の保護に欠かせないのである。また、国内林業を見直し国産材の利用を進めていくことで必要以上の熱帯材の輸入を減らすべきである。そして国内森林の保護も目指すことも必要である。 この知識だけは、絶対必要、森林破壊について

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