2.真空鐘と音の伝導
真空鐘内を減圧していくと、ブザーやベルの音が聞こえなくなることから、空気の中を音が伝わることを知る、という実験があります。 しかしこの実験は真空鐘が厚いガラスでできているために、減圧していなくても音がほとんど聞こえないという難点があります。 私はこの実験を市販のブザーやベルを使って何回も試してみましたが、「聞こえにくい」という事実は変えられませんでした。 教材用のものでは充分な音量がないのです。
ある日、近所の何でも屋(○イワールド、○イクマ etc)に買い物をしにいったとき、防犯ブザー(痴漢よけ)を買っているお母さんと娘さんが、いくつかのブザーを実際に鳴らしてその音を聞き比べている場面にぶつかったのです。そのときまでこんなに大きな音がするとは知らなかった私は、かなりびっくりすると同時に、頭の中で「ピンポン!」と鳴ったのです。
そうなんです! 「この防犯ブザーを使えば、あの厚い真空鐘の中からでも聞こえるのではないだろうか。」とひらめいたのです。
早速一番大きな音がするものを買い求め、実験室で図のように上のゴム栓から糸ゴムでつるし、スイッチを入れて真空鐘を伏せたところ、大成功!結構大きな音が確認できるのです。 しかも防犯ブザーそのものが小型で軽いので扱いやすさもなかなかです。 欠点といえるのは、いちいちスイッチを入れたり切ったりするのが面倒なことと、スイッチ以外に本体をぶら下げるところがないので、つり下げるための糸ゴムを引っかける場所を作らなければならないことです。