ひろしま自然の会は,広島県やその周辺の自然・生物の調査研究,保護とその思想啓発をする任意団体です。
この写真の鳥は,アビ目アビ科の「アビ」です。 冬季に広島に渡ってきます。
「アビ」は1963年に県民の投票で,広島県の県鳥に指定されました,本当に広島県に多いのは同じアビ目アビ科の「オオハム」と「シロエりオオハム」という種類なのですが,これらの種類は本当によく似ているので,一般的には総称して「アビ」と呼んでいます。国の天然記念物にも指定されています。
昔は,豊田郡豊浜町周辺では,冬に渡来してくる「アビ」の習性を利用した「アビ漁」が行われていましたが,近年は渡来数が減少したのと,様々な環境の悪化で「アビ漁」は行われなくなりました。
1995年には地元の人たちや国の内外で自然保護に関心の高い人たちの声に応えて,広島県は,渡来してくる地域を「特別保護地区」と定め,渡来期間の遊漁船の航行を禁止しました。
「アビ漁」で暮らしている漁師の人たちは,アビを供養するための祠(ほこら)を祭っています。
これこそ,人間と自然との「共生」であり,自然と共に暮らしていくうえで「ひろしま」の人たちが世界に誇ってもよい一つのかたちだと思います。