第2章 流通関係
1.葉たばこ生産
たばこ製品の原料となる葉たばこは、国内生産分と輸入分とに分類される。国内での葉たばこ生産を買人数量の年次推移別(表
・・2−1(略))でみると,買人数量は、昭和40年の19万2418tを最高にして経年的にみると減少している。同時に耕
作者数も減少し、昭和61年には7万5654人となっている。
一方、葉たばこ輸入は、経年的にみて増加している。昭和60年では、葉たばこの輸入部分が占める割合は、約40%となって
いる。
表・・2―1 葉たばこ生産の推移(略)
2.たばこ生産,販売
たばこ製品の製造量は、昭和60年には3032億本であり、ここ10年間ほぼ同一の約3000億本である。たばこ販売量は、
経年的にみて少々の変動がみられるものの、販売額は一貫して増加している(表・・2−2(略))。昭和60年度の紙巻たばこ
販売額は3兆769億円、また、たばこの小売販売店は26万7千店となっている。また、外国たばこ製品は昭和60年で約75
億本であり、増加の傾向にある。
紙巻たばこの製造高を国際的にみると(表・・2−3(略))、1982(昭和57)年の国際比較では、日本の製造高は、中
国、米国、そしてソ連に次いで、世界第4位の生産高となっている。
表・・2―2 たばこ販売高、専売納付金等の推移(略)
表・・2―3 紙巻たばこ製造高(略)
3.たばこ製品の輸出入
葉たばこの輸出入(表・・2−4(略))の特徴は、輸出額に比べて輸入額がかなり多いことである。
たばこ製品の輸出入も葉たばこの輸出入と同様な傾向がみられる。たばこ製品の輸入は金額,量ともに昭和43年以降急増し、
昭和58年には、輸入金額が約254億円となっている。一方、輸出金額は同年次で、約57億円である。
表・・2―4 年次別葉たばこ輸入・輸出高の推移(略)
4.たばこ消費
たばこ消費の実態は、主に喫煙率と販売量で示されよう。1人当たりの紙巻たばこ消費量の経時変化(表・・2−5(略))を
みると、昭和50年以降1人当たりの年間紙巻たばこ消費量は約2600本でほぼ一定している。また喫煙者の1日平均喫煙本数
も、男で約25本、女で約16本でほぼ一定した傾向を示している。
表・・2―5 年次別,1人当たりシガレット消費量、販売店数等の推移(略)
表・・2―6 たばこ自動販売機数の推移(略)
表・・2−6(略)はたばこ自動販売機台数の年次推移をみたものである。昭和57年には30万台を超えている。
5.たばこ価格
主なたばこ価格の年次推移(表・・2−7(略))をみると、種々な消費者物価指数の年次推移に比較して、たばこの指数の伸
びが高いことが注目される。
表・・2―7 消費者物価指数(全国)(略)
6.たばこ税金
専売制廃止以前は、たばこに関する税金は、専売納付金と、地方財政源となるたばこ消費税とに大別されていた。昭和58年度
の専売納付金(特別納付金975億円を含む)は、1兆円を超え、国家一般会計歳入額の約2%を占めていた。一方、たばこ消費
税は、同年で約7781億円となり、地方歳入額の約1.5%を占めている(表・・2−8(略))。
表・・2―8 財政規模(略)
なお、昭和60年4月の専売改革に伴い、専売納付金制度に代えて、たばこ消費税制度が導入され、地方税制に基づくたばこ消
費税についても改正が行われた。