あにす

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アニス(セリ科Umbelliferaeミツバグサ属Pimpinella)
  学名:Pimpinella.anisum
    アニスは、エジプトやギリシアなど地中海沿岸東部が原産で、栽培の歴史も古く、ギリシャ、ローマ人たちが食欲を増進させるのに使っ ていたそうです。

 草丈30〜50cmで、葉は細くやわらかで、初夏から夏に、白色の小さい花を咲かせ、3〜5mmの小さな実を2つ1組で付けます。
この種子をアニシードと呼びます。
アニシードは、良い香りがして、強い甘みがあり、菓子類やリキュールの香り付けに利用します。
また、種子から抽出されるアニス油を医薬品や化粧品などにも利用されます。

栽培

 園芸分類は、非耐寒性1年草で、発芽適温は20〜25℃になります。
発芽適温を維持すれば、いつでも栽培できますが、秋播きは9〜10月、春播きは4〜6月が適期です。

 移植を嫌うので直播きしますが、日当たりと風通しが良く、水はけのよいアルカリ性の土質を好みますので、種播き前に、元肥と苦土石 灰などをすき込んで、5mmほどの覆土で種を播きます。
約2週間で発芽しますが、本葉が2〜3枚になった頃、間引きをして20〜30cmの間隔に間引きします。

 やや乾燥気味に育てた方が良く、また、肥料は生育が悪ければ化成肥料を与える程度にします。

収穫

 主に種子を利用しますが、根を含めた全草が利用出来ます。
葉は、大きくなったら、下の方から摘み取ります。
種子は、秋に熟して茶色になる前に、茎ごと刈り取り陰干しして追熟させます。

用途、効能

 種子には、アネトール、エストラゴールなどの精油成分を含み、薬用としては、去痰、駆風、利尿、消化促進、鎮咳、鎮痛などに効果が あるとされ、特に、腸内ガスを減らすは働きがあり、胃腸の膨満感をやわらげるために用いられます。
また、薬用ではないのですが、古くはクミンとともにエジプト王侯貴族の死体の防腐に使われていたそうです。

 具体的な利用方法は、種子は堅く、細かく砕いてから用いますが、ティーとしては、カップ1の熱湯に種子5グラムの割合で10分ほど蒸ら して飲みます。
また、ホワイトリカー1リットルに対して種子を40グラムほどの割合で入れ、2ヶ月ほど浸出し、ハチミツなどで甘味を付けたものでも良い ようです。

 注意点としては、幼児の腹痛や吐き気を鎮めたり、授乳中の母親の乳の出を良くする効果もあるそうですが、精油成分を抽出したものは 作用が強いので乳児、子供、妊婦は避けた方が良いとあります。
ティーや香り付け程度の使用は、問題ないと思います。

 最も一般的な利用方法は、菓子類やリキュールの香り付けや甘味付けで、これは、精油成分のアネトールによるものです。

 やはり主に利用するのは、砕いた種で、菓子類やパンの香り付けに加えます。
アルコールに溶けやすく、リキュールの香りづけにも利用します。
また、甘味とともに矯臭効果があり、肉や魚料理にも利用出来ます。

 変わった利用方法としては、甘味と矯臭効果を利用して、特に子供向けの飲み薬などに配合されていたそうです。

 また、若葉は刻んでサラダなどに入れたり、花もサラダやケーキの彩りに使え、さらに、根もスープやシチューに入れて利用出来ます。

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