でぃる

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 ディル(セリ科Umbelliferaeイノンド(アネツム)属Anethum)
  学名:Anethum graveolens
  別名:イノンド、蒔蘿(ジイラ)
 先週のチャービルに続きセリ科ですね。
 草丈100〜150cmの一年草で、原産地は南ヨーロッパ、西アジア。
 ディルの歴史は大変古く、紀元前3000年頃メソポタミアのスメル人が残した粘土版に薬用,香料植物約200種の一つとして刻まれているそうです。
 中世のヨーロッパでは食用以外に魔術師や魔女のまじないの材料や戦いで傷ついた騎士の治療として活躍したそうです。
 日本には江戸中期に伝わり、現小石川植物園の前身である麻布御薬園(1638年創始)でも栽培されていたことがわかっています。
 ディルの語源は古代ノルウェー語のジーラ(Dilla=なだめる、和らげるの意)に由来し、効能の鎮痛,安眠(夜泣きの赤ちゃん等をなだめて眠らせた)から来ています。
 又、別名のイノンドは、この植物のスペイン語イネルド(eneldo)が由来。
栽培  耐寒性の丈夫な植物なので、世界各地で栽培できます。
 発芽適温が15〜20℃なので春(4〜5月)と秋(9〜10月)に種蒔きができます。
 移植にはあまり適していないので、日当たりがよくて、水はけのよい場所に直播にします。
 10〜14日で発芽しますが、発芽後草丈が8cmくらいまでに、最終株間が約30cmになるように間引をして下さい。
 又、草丈が高くなるので育ってきたら支柱が必要です。
 花期は6〜7月になります。
 殖やし方も種蒔きのみで、次年度からはこぼれ種からでも自然に生えて来るでしょう。

収穫
 花、茎、葉は適宜摘み取って下さい。
 種子は黄褐色に色づきはじめる頃、茎ごとに刈り採り、日に干して乾燥したのち脱穀して収穫します。

用途、効能
 ミネラル、カリウム、ナトリウムなどに富み、安眠,鎮静,健胃,頭痛,口臭予防,動脈硬化防止にも効果があるといわれています。
 日本では、比較的なじみの薄いスパイスですが、例えば北欧では魚料理に必ず添えられていたり、インドでは、カレー粉の原料にするほか、一般的調味料として使用しているそうです。
 葉はサラダやスープ、ドレッシング、魚介料理などのスパイスとして使い、薬効があってさわやかな香りがする種はピクルスやビネガーに最適です。
 黄色の花は切り花としてアレンジの花材に使えます。
 又、安眠,鎮静効果を利用した安眠枕はいかがですか。
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