きんれんか

きんれんか


 キンレンカ(ノウゼンハレン科キンレンカ(トロパエオルム)属)
  学名:Tropaeolum.majus
  別名:ノウゼンハレン,ナスターチウム

 ノウゼンハレン科Tropaeolaceaeは中央・南アメリカに3属88種が分布します。
 キンレンカ(トロパエオルム)属Tropaeolumは南メキシコからブラジルに分布する宿根草で86種あります。
 キンレンカ(金蓮花)は、コロンビアからボリビアの南アメリカ原産の匍匐、つる性の一年草で、ハーブとしては主に花を食用にします。
 属名のTropaeolumは、葉が盾に似て花はヘルメットに似た形であるところから、ギリシャ語のトロフィーに因むそうです。
 金蓮花は、葉の形がハス(蓮)に似ている事からです。
 花は直径6cmほどで、色はオレンジ、黄、赤、ピンク色など多く、どちらかと言えば観賞用として多くの品種があります。
 八重、半八重咲きや、よく枝分かれし3mに生長するものや50cm〜1mくらいにしか生長しない矮性種など多岐にわたります。
 代表品種としては、
  「ホワリーバード」:矮性品種の代表種。
  「ティップトップ」:播種後70日で開花する一重咲きの早生極矮性種。
  「ジュエルミックス」:極矮性の中輪咲き混合種。花は八重咲き。
  「チェリー シリーズ」:矮性種、一重咲き。
  「ゴールデンキング」:匍匐性のつるが1m以上にもなる。一重咲き。

栽培
 発芽適温は、15〜25℃で春(3〜5月)又は秋(9月下旬)に種を播きます。
 発芽の揃いを良くするために、種皮をカッターなどで軽く切れ込みを入れ、一晩水に浸けおき、底に沈んだものを播きます。
覆土は1cmくらいです。
 直播きの場合は、肥えた土地でない方が花つきが良く、日当たりがよく水はけのいい土で、少し乾燥気味の場所に植えます。
 ビニールポット等から徐々に大きくして、定植する場合は、直根性なので、大きくなってからの移植は避けましょう。
 寒さには弱く、関西以西の平野地では、冬期、日出たりのよい暖かい場所で、なんとか冬越が出来ますが、霜にあたると一晩で枯れてしまいます。
 秋播きの場合、早春に開花させることができますが、冬季は室内で管理した方が無難で、よって、直播きが出来るのは春播きの場合ですね。
 キンレンカの葉は光合成作用が激しいので、日光に当たらないと葉が黄ばんできますので、日当たりには注意が必要ですが、日本の高温多湿は苦手で、遮光したり、鉢の場合は木陰に移します。
 梅雨前に伸びすぎた茎を半分に刈り込んだり、ハンギング仕立てにして風を通すなども夏越しの対策になります。
 花つきを良くするコツは窒素肥料と水やりを控えめにすることです。
 キンレンカは、窒素肥料が多すぎると、葉ばかりが繁って花がつきにくくなります。
 肥料は、株が大きくなるまでは液肥800〜1000倍液を1週間に1回。
 花期が近づいたら、リン酸、カリの多い開花促進液などを10日〜2週間に1回与えます。
 水は鉢土の表面が乾いてきたらたっぷり与えます、いつも鉢土が湿っているようでは、茎や葉ばかりが茂って花つきが悪くなります。
 春播きの場合は、約50日で開花し、真夏は冷涼地以外は花を休みますが、秋に再び花をつけます。
 種播き以外にも、挿し芽でも殖やす事が出来ます。
 真夏以外いつでも可能ですが、適期は10月です。
これを小鉢に仕立てて、窓辺に取り込むか、日当たりのよい軒下などで霜よけして越冬させると、翌年比較的早くから花を楽しむことができます。
 病害虫としては、アブラムシのほか、蝶が葉の裏に卵を産みつけるので、食害に要注意。

収穫
 利用部分は花、葉、種(実)で、花は当然開花期に、葉は花の咲く前の若い葉が最適です。

用途、効能
 花、葉、実には、ぴりっとした辛味があり、ミネラルやビタミンCを多く含んでいます。
 花はエディブルフラワー(食用花)として有名で、サラダやアイスクリーム、ケーキなどの飾り花や、料理の彩り花にも利用します。
 特に葉にはビタミンCがたくさん含まれており、サラダやサンドイッチにはさんでフレッシュのまま食べられます。
 フランスではペルークレソンと呼び、ピリッとした辛みと酸味のある若葉をクレソン代わりに利用しています。
 小指くらいの大きさになった実を青いうちに摘み取ってピクルスにすると、ケイパーの代わりになります。
 又、実をすりおろして西洋ワサビのように使うことも出来ます。

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