こりあんだ〜

こりあんだ〜


 コリアンダー(セリ科コエンドロ(コリアンドルム)属)
  学名:Coriandrum.sativum
  別名:コエンドロ、カメムシソウ、シャンツァイ(香菜)、
     コズイシ(胡ずい子)、ニガナ(苦菜)、チャイニーズパセリ

 セリ科Umbelliferaeもハーブの宝庫ですね。
コリアンダーはこのセリ科コエンドロ(コリアンドルム)属Coriandrumに属するヨーロッパ,地中海沿岸を原産とする一年草。
 薬用,調味料として数千年もの昔から古代エジプトで用いられ、その後、ギリシャ、ローマ、インド、中国、ヨーロッパの各地に広まった世界で最も愛好されているハーブです。
コリアンダーという英名は、ギリシャ語のコリス(koris・虫の意)から出ていますが、この植物の葉がナンキン虫(カメムシ)の匂いに似ているところから、ローマの博物学者プリニーが「コリアンドラム」と命名したことに始まったそうです。
また「コエンドロ」は、ポルトガル語のコエントロ(coentro)が訛ったものです。
 このカメムシの香りは葉や未熟な実で発生し、実は熟すとややオレンジ・ピールに似た甘くスパイシーな香りに変わります。
 日本では、西暦927年編集の「延喜式」のなかで「胡ずい」と記されているから、中国から渡来していたものと思われますが、強い香りのせいか近頃まで食卓にのぼらなかったようです。
エスニック料理の普及により、日本での知名度は上がっています。
 カメムシの匂いですか...

栽培
 発芽適温は20℃〜25℃位で、真夏と真冬を除いた時期に種播きをします。 3月〜5月、9月〜10月が適期です。
しかし、秋播きのほうが大株となり収量が増えるので秋の方が良いでしょう。 移植を嫌うので、日当たりの良い、水はけの良い土に直播きするか、ポットに播き、あまり大きくなる前に、根についた土をくずさないようにそっと定植しましょう。
播く前に種を半分に割って、しばらく水に浸してから播くと発芽しやすくなります。
 直播で株間15cmほどに間引いて育てると、草丈20cmほどになるころには若葉を収穫して利用できるようになります。
2〜3ヶ月で開花し、秋には実が取れます。
殖やし方は、秋に結実した種子を採種しておき翌春以降播種します。

収穫
 葉は草丈20cm程度にのびた頃から順次若葉が利用でき、霧がおり始めるまで収穫できます。
又、葉は冷凍保存も可能です。
花が終わると、緑色の小さな丸い種をつけますが、そのまま採りこまないで茶色になるまで待ち(この時、不愉快な臭いが芳香に変わる)、落実する直前に花穂ごと採取して、風通しのよい場所で日陰干しにします。
十分に乾燥してから種だけを選別して、密封容器で保存します。

用途、効能
 薬用としては、発汗薬及び蕁麻疹に、又、消化器系に作用し食欲を刺激します。
身体を温める作用もあるので、風邪時の症状に有益です。
体液の毒素排出にも効果があります。
月経不順の改善にも役立ちます。
 古代エジプト時代から主に薬用として用いられていたのが、中国,ヨーロッパに伝わり、中国でも約2千年の歴史があります。
よって、中国では、粥に添え、この種子を食べると不老不死を招くという伝説があるほどで、種子は漢方でも健胃,駆風,去痰剤として使われています。
 又、紀元1世紀のローマ人は、薬用や調味料として使用しただけではなく、粉末にしたコリアンダーを防腐剤の一種として用いています。
面白いエピソードとしては、イギリス中世時代に「へそのまわりに生息する虫の駆除剤」「分娩中の妊婦安産のおまじない」など風変わりな用い方があったとか。
 料理用としては、葉は魚や肉料理の香りつけに、下葉はパセリと同じようにいろいろな料理に使います。
簡単なスープやサラダにちょっと添えるだけでも、気分はもうエスニックです。
チャイニーズパセリの別名のとおり、中国では葉や茎を魚や肉の臭みを消すための香味野菜として使っています。
 ヨーロッパではドライの果実が多く使われ、コショウのように肉、魚料理、ピクルスの風味づけに使われます。
完熟した種は甘く香ばしい風味がましてくるからです。種の粉末はカレー粉の主要な原料の一つとして有名です。
本場インドのカレーには、コリアンダーの種子はもちろんのこと、必ずといっていいくらいコリアンダーの葉も使われます。
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