くず

くず


クズ(マメ科Leguminosaeクズ属Pueraria)
  学名:Pueraria.lobata




 秋の七草の一つですが、薬用などにも利用されるため、このコーナーにて紹介します。

 クズ(葛)は、日本各地及び東〜東南アジアに広く分布します。
蔓(ツル)性植物で、他の樹木などに巻き付き10m以上になり、葛粉(クズコ)が取れる塊根は、長さ1m以上になります。
生育期には一日で1mも伸びると言われ、その旺盛な繁殖力から、近年は雑草として厄介物扱いされていますね。

 夏から秋に房状で赤紫色の花を咲かせますが、独特の芳香があり、大変美しいものです。
また、藤の花によく似ていることから、葛藤(クズフジ)と呼ばれることもあるそうです。

 名前の由来は、大和(奈良県)の国栖(クズ)が葛粉の産地であったことからと言われています。

栽培

 分類としては耐寒性多年草の落葉蔓性植物になります。
マメ科の植物ですので、痩せ地でも生育し、生育も非常に旺盛で、一般でクズを特別に栽培しているのは、あまり見かけませんね。

 表土が深く、日当たりと水はけの良い場所に、蔓が支持できるような支柱などを立てて栽培しますが、管理上気を付けなければならない ことは、むしろ生育し過ぎて他の植物の害にならないようにすることです。
一番の注意点は、地上にある蔓は節から根を出し、広範囲に繁殖を広げようとしますので、まめに処理します。

収穫

 葉や茎を利用する場合は、生育期にいつでも切り取って下さい。
根は、秋から冬に掘り上げます。

用途、効能

 近年は雑草化して厄介者扱いされていますが、かつては全草に利用価値があり重宝されていました。

 先ず葉は、良質の植物性たんぱく質を多く含んでおり、家畜の餌として利用されます。
また、若葉は茹でたり炒めることで人間の食用としても美味しいそうです。

 茎ですが、繊維は大変丈夫で、そのまま縄代わりに利用したり、民具を作るときの材料にします。
クズの繊維を横糸にし、木綿や麻などを縦糸にして織った布を葛布(クブス)と呼び、耐久性や防水性に優れていることから、江戸時代に は、はかまや雨具などに使われていました。
現在では、静岡県掛川の「掛川手織葛布」が有名ですね。

 花も酢の物などにして食用できます。
また、煎じて飲むと二日酔いの特効薬になるとか。

 大きく育った根(塊根)ですが、多量のデンプンを含み、葛澱粉(クズデンプン)=葛粉(クズコ)が出来ます。
葛粉は、クズきり、くず餅などのお菓子の材料として使われる他、生薬では滋養剤としても利用されています。
ただし、最近「葛粉」として出回っているほとんどが、ジャガイモデンプンたそうです。

 最後に、クズと言えば漢方薬「葛根湯(カッコントウ)」ですね。
「葛根湯」は、生薬の「葛根(カッコン)」を主成分とした薬ですが、「葛根」は、根の皮を剥いで乾燥したものです。
効果としては、発汗作用、解熱など風邪の諸症状の他、神経痛、結膜炎、大腸カタルなど様々上げられていますが、処方はお医者様に任せ た方がよさそうです。
ただし、藪医者のことを別名「葛根湯医者」と呼び、これはなんの病気でも葛根湯を処方することからだとか...

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