まぁとる

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 マートル(フトモモ科ギンバイカ(ミルツス)属)
  学名:Myrtus communis
  別名:イワノキ、ギンバイカ
 フトモモ科Myrtaceaeはオーストラリアに多く分布し、コアラが食べるユーカリもフトモモ科です。
ギンバイカ(ミルツス)属Myrtusは、地中海,北アフリカ,南アメリカなどに2種類が分布します。
マートルの原産地は、地中海沿岸から南西ヨーロッパで、つやのある常緑の薬と、ウメのような白い花、発散する芳香をもつこの木は、ギリシャ,ローマ時代から栽培されており、古代エジプト時代から愛と歓喜、繁栄の象徴とされていました。
ギリシャでは、愛と美の女神アフロディーチェに捧げる物とされたり、アダムが地上に追放された時に食物の王の小麦、果物の王のナツメヤシと一緒に香りの良いマートルの枝を持っていたという伝説もあります。
古いイギリスでは、花嫁の花束にマートルの枝を入れ、嫁ぎ先で挿し木をして幸福を願う習慣があったそうです。
 樹高は通常5mに達しますが、1m前後の矮性種ドワーフマートル(M.communis subsp.tarentina)もあります。
又、様々な斑入り種も見られます。
和名のギンバイカは、花がウメの花に似ていることからです。

栽培
 半耐寒性の常緑樹ですが、茎が木質化するのは2年目からです。
特に1年目,若木の頃は寒さに弱いのですが、それ以外は土質も選ばず、比較的簡単に育てられます。
種子も売られており3月に播きますが、発芽率がよくないので、最初は苗を5月頃に求めて植えるのが無難です。
特に1年目が寒さに弱いと書きましたが、1年目は鉢で育て、木質化する2年目以降に露地植えにした方が良いでしょう。
 土質はあまり選びませんが、日当たりと水はけのいい、中性からアルカリ性の、土壌を好みます。
但し、強い霜に当たると枯れてしまいますので、露地植えに出きるのは、南関東以西が目安です。
暖地でも、寒さ対策として北風の当たらない南側の軒下などが良いでしょう。
又、斑入り種の方が寒さに弱いようです。
 春から夏にかけて、香りのよい白花を咲かせ、円形で黒い果実が取れます。
殖やし方は、挿し木ですが、斑入り以外ですと、秋に採った種子を保湿貯蔵しておき、3月に播く事も出来ます。

収穫
 葉は1年中いつでも摘めますが、成長した葉は硬いので、花が咲くまえの若い葉を摘みます。
花は開花したらすぐに摘み、実は黒く完熟したものを収穫します。
実はそのまま食用でも結構ですし、乾燥保存し料理に使うことも出来ます。

用途、効能
 葉のぴりっとした刺激的な風味は肉料理のスパイスとして利用します。
乾燥保存した実も、ひきつぶしたものを少量、においの強い肉の料理のスパイスとして使えます。
花や葉をフレッシュのままサラダや料理の彩り花にも用いてもOKです。
又、収斂性と殺菌性成分を含むので、浸出液を歯周病のマウスウォッシュなどにも利用出来ます。
さらに、枝はリース、花はポプリやリースにします。
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