ろ〜ぜる
ろ〜ぜる
ローゼル(アオイ科Malvaceaeハイビスカス(フヨウ)Hibiscus属)
学名:Hibiscus sabdariffa
ローゼルは、アフリカ北西部原産で世界的に利用されているハーブの一つです。
現在では、100種以上の改良品種があるとか。
一部ハイビスカスの食用品種との記載もありますが、同じハイビスカス(フヨウ)属の別種になります。
高さは150〜200cmで、クリーム色のハイビスカスと言うよりもむしろオクラに似た花を咲かせます。
主に利用されるのは、花後に出来る果実ですが、全草色々な用途に利用され、マルチハーブとも呼ばれています。
栽培や利用の歴史は古く、エジプトのミイラの防腐剤に使用されたり、クレオパトラがハーブティーを飲んだと言われています。
日本には100年ほど前に紹介されたようですが、東京オリンピックのマラソンで優勝したアベベ選手がスポーツドリンクとしてローゼルドリンクを飲んでいたことで脚光を浴びたようです。
現在は、南米や東南アジアなど、熱帯地方の多くの国で商用栽培されており、特にタイが主要生産国になっているそうです。
名前の「ローゼル」はバラの「ローズ」が由来のようですが、詳細は良くわかりませんでした。
栽培
非耐寒性多年草ですが、日本では一年草として取り扱います。
日本では暖かい時期に種播きから収穫まで終らせる必要がありますので、先ずは種播きの時期が重要となります。
種播きは3〜4月ですが、発芽には25℃以上が適温ですので25℃に満たない地域では、加温(温室や室内)する必要があります。
5〜6月に定植しますが、暖地以外は、10月以降室内や温室の暖かい場所で管理する必要がありますので、定植は鉢やプランターになります。
土質は特に選びませんが、肥沃で保水性に富んだ土壌が良く、また、酸性に弱いので、石灰などで酸性を中和します。
日当たりのよい場所で育て、真夏の生育期は肥料切れに注意し、2ヵ月に1回の割合で、有機質肥料などを与えます。
また、草丈が高くなってきたら支柱で補助します。
10月以降寒くなってきたら、室内や温室に取り込みますが、ローゼルは短日性植物なので、夜間電灯などの光が当たると花が咲きませんので注意して下さい。
10〜12月に花を咲かせ、その後、花びらが落ちた後の萼片が膨らみ20日ほどで肥大し熟します。
収穫
利用部位は、萼、果実、葉、花、茎と全草利用でき、最も利用し易いのは、果実で、成熟し肉厚化したものを天日乾燥します。
また、花びらも乾燥させて薬用利用するそうです。
若葉や若芽も食用に利用します。
用途、効能
赤い多肉質の果実(主に萼片が肉質になったもの)には、酸味がありクエン酸やリンゴ酸、ビタミンCやミネラルを豊富に含んでおり、強肝,強壮,健胃,利尿,代謝促進のどの効果があります。
具体的には、運動後の疲れ,便秘や美容に良いそうです。
また、ブルーベリーにも含まれるアントシアニンも含まれ、疲れ目にも良いそうです。
利用方法としては、乾燥させた果実にお湯を注ぐだけのハーブティーが最も一般的です。
また、乾燥した果実を荒く砕き、水で濃い紅色になるまで煮込み砂糖を加えるとジャムの出来上がりです。
生のままでも、砂糖漬けなどにして食べられます。
そしてこの独特の赤い色は天然着色剤としても利用され、ホワイトリカーでローゼル酒にすると鮮やかなルビー色のお酒が出来上がります。
次に種子ですが、これも煎ったり、油を取って食用にします。
さらに、商用で油を取られた粕は家畜の飼料にされているそうです。
そして、若葉や若芽にはクレソンに似た風味があり、サラダやおひたしとして食用にします。
最後に茎ですが、強靭な繊維質で工芸用としても利用出来ます。
はぁぶにもどる
はじめにもどる