つわぶき

つわぶき


ツワブキ(キク科Compositaeツワブキ(ファルフギウム)属Farfugium)
  学名:Farfugium japonicum


  ツワブキは、朝鮮半島から中国の東アジアに分布し、日本では関東地方以西の暖かい海岸沿いに自生する、常緑の多年草です。

 根茎は太く、草丈は30〜70cmで、濃緑色で艶のある幅30cm前後にもなる腎臓形の葉を付けます。
10〜11月に太い花茎を出し、花径5cm前後の黄色い舌状花を咲かせます。
花後には、タンポポのような毛が生えた種ができます。

 耐陰性があり、花の少ない秋から冬にかけて花を咲かせることから、江戸時代から庭園の下草用などとして広く栽培されています。

名前の由来ですが、「ツワブキ」の「ブキ」は、「フキ(蕗)」に似ていることからですが、「ツワ」は、「葉に光沢がある事から」と「葉が厚く「厚葉ブキ」が変化したもの」の2説あるようです。

 ツワブキの園芸品種としては、黄色の斑入が入る「キフツワブキ」などがあります。
変種としては、九州西部に自生するオオツワブキ、南西諸島のリュウキュウツワブキなど、また、同じツワブキ属としては、種子島と屋久島に自生する力ンツワプキ(Farfugium hiberniflorum)があります。

栽培

  丈夫な植物で、地植えにすれば特別な管理も必要なく育ちます。
耐寒性も強く、極寒地以外は地植え可能です。
植付けは3月頃が適期で、耐陰性も強く半日陰を好みますが、花を楽しむ場合は、ある程度日照がないと花付きが悪くなります。
ただし、真夏の直射日光は、50%程度遮光したほうが良いでしょう。

 土質は特に選びませんが、やや湿り気のある保水性のある土を好み、水切れによる乾燥には注意しましょう。
肥料は特に必要ありません。
逆に与え過ぎると、葉が大きくなり過ぎ鑑賞価値が下がりますので注意して下さい。

 殖やし方は、種播きまたは株分けが出来ます。種は、採って直ぐに播いて下さい。
株分けは植付け時期と同じ3月頃が適期で、葉を傷つけないよう一芽ずつに丁寧に株分して下さい。

収穫

 葉茎は周年、食用には春先に若い葉柄を、根は秋に採取します。

用途、効能

 先ず食用ですが、春先にやわらかい若い葉柄を採取し、煮物、おひたし、佃煮、あえもの、天ぷら、塩漬け、などにします。
利用部位は主に柄の部分で、皮をむき、熱湯で茹でて水にさらしてアク抜きしてから利用します。

 また、佃煮の「キャラブキ」ですが、近年「フキ」で作られているものもありますが、本来はこのツワブキで作るものだそうです。

 次に薬用ですが、葉には抗菌作用のある「ヘキセナール」と言う成分が含まれており、外用として打撲,できもの,切り傷,湿疹など、根茎を煎じたものは内服すると健胃,食あたり,下痢に効果があるそうです。

 外用としては、葉を火にあぶって柔らかくし細かく刻んでたり、青汁が出る程よくもんだりして、幹部に付けます。

 内服としては、根茎を10月頃に採取し、刻んで日干したものを、生薬「たく吾(タクゴ)」と呼び、15g前後の量を0.4Lほどの水で半量になるまで煎じて飲むと良いそうです。

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