木と日


キョウチクトウ「夾竹桃」

キョウチクトウ科の常緑木。

インド原産のキョウチクトウと地中海地方原産のキョウチクトウとその交配種の三つに
分かれています。日本へは鑑賞用として江戸時代に中国から渡来しました。

のような細いに似たピンクのが咲くので夾竹桃と名付けられました。
は細長く三つが輪生。夏から秋にかけて紅・紫紅・黄白色などのを咲かせます。
は強心剤・利尿剤に、枝やから出る白い汁は有毒です。


2000/07/07 観心寺で撮影
「・・・染めて燃えてる夕陽ケ丘よ・・・も茜のキョウチクトウ

2000/09/06 農林技術センターで撮影

POISON

キョウチクトウ
は注意・危険」

注意・危険は枝やから出る汁に有毒成分があることに由来しているようです。
1700年の初め、西仏戦争でマドリードに侵略したフランスの兵隊達がキョウチクトウ
枝をホーク代わりにして肉を焼いて食べたところ、中毒死をした話や、
明治十年の西南の役のとき、箸の替わりに使って多くの死者や中毒患者が出た話が伝えられています。
この毒のせいかどうかは解りませんが、イタリアやギリシャでは葬式のに利用されています。

ユリノキ(ハンテンボク・ヤッコダコノキ・グンバイノキ)「百合樹・半纏木」

北アメリカ原産のモクレン科の落高木。

ユリノキ
は学名リオデンドロンを訳した名前です。
の形が半纏に似ているのでハンテンボクとか相撲の行司の持っている軍配に似ているのでグンバイノキと呼ばれています。
五月頃にチューリップに似た蜜のたくさんあるを咲かせるのでチューリップの木 とも呼ばれています。
成長が速く、街路樹や庭木として栽培されています。材は器具・建築に利用されます。


カラタチ(キコク)「枳殻・枸橘・唐橘」

中国原産のミカン科。枝は刺が多く、は三枚の小からなり、春に白いを咲かせます。
熟していないは乾燥して健胃薬に使用します。漢方では枳殻(きこく)と呼ばれています。

「あぁ あの日は雨 雨の小径に 白い仄かな からたち カラタチ 
   枳殻・・・・・ さよなら初恋 からたちが散る夜でした・・・」
  


マルメロ(マルメ・マルメル・セイヨウカリン)「木瓜・榲 」

バラ科の高さ5〜8mにもなる中央アジア原産の木。

は卵型をしていて、薄紅色の五弁のが咲きます。果西洋梨のような形で、
ジャムや砂糖漬・ワインに利用します。

諏訪地方ではカリンと呼ばれています。
マルメロの名前はオランダ語のママレードが転化したもの。
ヨーロッパでは果嫁の部屋に飾り、永久の幸福を祈る習慣があります。


カリン(カラナシ・キボケ)「花梨・花櫚」

バラ科の落高木。中国原産秋にる大きな果は食べられそうですが、堅く酸っぱいので、
砂糖漬けや果酒にして咳止めに用います。

2000/09/05 自宅の畑で撮影


オレンジ  

ミカン科ミカン属の常緑小高木

ネーブル・温州蜜柑
などの甘橙および類のミカン科の果樹およびその果の総称。
特にインド原産ダイダイ類のネーブル‐オレンジ・バレンシア‐オレンジな どをいう。
は香が強く、果は香気があり甘味や酸味があり、生食、ジュースなどとする。

2000/09/08 アメリカオレンジ 購入追加


イチイ(アララギ・オンコ・オッコ・スダオノキ・キャラボク・スオウ・ヤマビャクシン・シャクノキ)「一位・紫松」


イチイ科の常緑針樹。

樹皮は赤褐色、は針形で尖り羽状に付きます。
は利尿剤や糖尿病の治療に利用されています。
材は建築用材や鉛筆の原料に使用します。
アイヌではこの木をクネニと呼んでおり、弓になる木を意味しています。
また、ラルマニとも呼ばれており、アララギの名前はラルマニ
転化したものと思われます。
昔貴族の持つ笏をこの木から作ったので仁徳天皇が正一位を授け、
一位の名前が付けられました。

岐阜県の木


イチイから抗ガン物質 2000/02/12 追加  森林サイエンスより抜粋

 イチイ科植物に含まれるタキソールが強力な抗ガン作用のあることがわかった。
 このためアメリカ等では、自然林の樹皮を剥ぎとって住民が製薬会社に販売するため、立ち枯れを起こし社会問題化した。

 イチイは成長が遅く10年で高さ70cm位にしかならない、栽培方法を確立すれば、安定的なタキソールが確保できるのだが、

 タキソールは現在子宮ガンを対象にアメリカなどで医薬品として認可されているが、乳ガンにも適用される予定。
 
 苗畑でイチイが簡単に生産可能になれば、製薬会社に原料供給産業として、新しい林業の方法の一つになるかもしれない?

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