「木と草
」
「大きくなるのが木で、小さいものは草だ」と思っている方があるかもしれませんが、木のような草があります。
ウドは高さ2.5m以上にもなりますが、「ウドの大木柱に成らぬ」(身体ばかり大きくて役に立たない人の喩え)という諺のように、幹が軟らかくて柱に使うような木材にならないのです。
また、何年経っても10cm位の高さにしかならない小さな木もあります。高山植物の一種でコケのような小さなモモだということで、コケモモという名前が付きました。
このように大きさだけで木や草の区別をすることができないのです。
木は毎年毎年成長を続けて大きくなりますが、草はだいたいが一年や二年で枯れてしまい毎年太くなることはありません。
キイチゴは木の仲間として扱われていますが、茎は花が咲き実がなると二年目に枯れてしまいます。
| 木の幹を輪切りにすると良く解りますが、木の樹皮と木部の間に形成層があり、 この層の細胞が活発に分裂して外側に樹皮、内側に木部を円周状に形成し枚とし繰り返して太くなっていくのです。 細胞の分裂には周期があり、春から夏にかけて分裂し形成された部分を早材(春材・春目) 夏から秋に分裂した形成された部分を晩材(夏材・秋材・秋目)といい、年間に形成された早材と晩材を合わせて年輪といいます。 年輪は長い年月を生きて毎年太り続ける植物にしかできませんから、一年や二年で枯れる草と区別できるのです。でも、 熱帯地方のフィリヒ「ン・インド・ボルネオ等に生えているフタバガキ科のラワン等の木には年輪が無いのです。 年輪は日本のような四季のはっきりした地域ではできますが、季節の変化がはっきりしない熱帯地方ではできないのです。 |
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ウドノキ(オオクサボク)
オシロイバナ科の高木。沖縄・小笠原諸島に分布。
幹の直径は90cm以上にもなりますが、材は軟らかくて鎌で簡単に切れてしまいます。
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コケモモ(アカモモ・アカブドウ・ヤマモモ)「苔桃」 ツツジ科の常緑低木。 北半球の高山や極地周辺に分布しています。 日本では富士山でのハマナシの呼び名が有名です。 夏に淡紅または白色の小さな花を付け、実は甘酸っぱいですが食用にしたり塩漬けにします。 サハリン(樺太)ではフレップと呼び果実酒の材料になります。 「コケモモの果実酒」 コケモモの果実酒に含まれる甘味はブドウ糖・果糖など、酸味はリンゴ酸・クエン酸・ウルソー酸です。 ペクチン・ミルチリン・ビタミンCなどが含まれているので、疲労回復・不眠・整腸や病後の回復に用いられています。 また、利尿作用やリュウマチにも効果があります。 |
| モモ「桃」 バラ科の落葉小高木。 日本へは薬用として中国より渡来しました。 中国では陰暦の3月始めの巳の日に、桃花水((トウカスイ)桃の花びらが浮かんで流れている水)を飲んで 邪気を払ったことから、日本でも桃の節句に女の子の成長を願って飾るようになりました。 四月頃淡紅または白色の五弁の花を咲かせます。花は桃の節句に飾る鑑賞用として改良されてきました。 明治以降は上海水蜜桃を母種として白桃・白鳳・大久保などの品種が改良され、果樹として栽培されています。 |
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右のモモの花 2001/03/26 藤沢台住宅で撮影 |
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![]() モモの種で作ったペンタ゜ントとネクタイピン |
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「モモの薬効」
入浴の際に、モモの葉を湯に入れると湿疹に効果があるのでショウブとともに使用されました。
種子は桃仁といい漢方では浄血剤として利用されています。
ヨーロッパ各地でも癲癇はモモを食べると治るとか、パレスチナでは種子は眼病に、ドイツでは黄疸の治療に、フランスでは熱冷ましに効果があるとして利用されています。
「モモといえば桃太郎」
ポンポンポンポンポ〜ン「桃から生まれた桃太郎、この世の悪を退治・・・・・」と言う台詞は高橋英樹主演の桃太郎侍。
「桃太郎」は日本の代表的な昔話で、お婆さんが川で洗濯をしていると大きな桃が川上からドンブラコッツドンブラコッコと流れてきました。
その桃を持ち帰り割ったところ生まれたのが桃太郎。と話の内容はご存知でしょう。
大きな桃から生まれたと言う話ですが、桃のような小さな果物の中に入るくらいの子供が、
桃からの超能力を発揮して鬼を退治するまでに成長したことに桃の薬効があるとするのが本来の解釈みたいです。
ここでちょっと一休み!『桃太郎の話し』で御寛ぎ下さい。