「木と月
」
木と月との関係で一番最初に「花札」を思い出すのは私だけでしょうか?
「花札」は「花合わせ」「花かるた」「花」ともいいます。天正年間にオランダからキリスト教の伝来によって
持ち込まれた「うんすんかるた」から生まれました。
日本人は花鳥風月、木や花や鳥などを好み、自然の題材をもゲームに取り入れてしまったのです。
花札は一年十二ヶ月に花や鳥、木や自然を取り入れた札で、同じ種類の花を合わせて点数を競う遊びです。
一月から十二月までの各月の花や動物は、松に鶴
、梅に鶯
、桜
、藤に燕
、杜若、菖蒲、
牡丹に蝶
萩に猪
、薄に月、菊、紅葉に鹿
、柳に蛙
、桐
それぞれ四枚ずつ、四十八枚の札があり、図柄によって点数が決められています。
そのほか「猪・鹿・蝶」「赤短」「青短」「月見で一杯」「花見で一杯」等によって得点が決まります。
木と月は私達の生活と深い関係があるのです。
たとえば、正月の門松。
門松には松・竹を使い、地方によっては梅を加えるところもあり、「松竹梅」とおめでたい飾りとなるのです。
注連縄や御供えには、ウラジロ・ユズリハ・ダイダイなども使われます。
三重県では、門松にサカキやアセビを添えて、注連縄にもアセビの小枝を刺します。
| ユズリハ「譲葉」 暖地山中に生えるドウダイグサ科の常緑高木。 若い枝と葉柄は紅色、四月から五月頃黄色の小花を咲かす。 葉が三年目に落葉するため親から子へ、子から孫へ身代を譲る「譲り葉」から名前がつきました。 材は器具・くり物用材として使い、若葉は正月葉と呼ばれて食用に、また葉は煎じて駆虫剤に利用します。中国名 「交譲木」 右の写真は2001/05/10 近所の庭で撮影 |
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ダイダイ「橙・回青橙・臭橙・代代」
インド・中国南部・ヨーロッパに自生するミカン科の常緑高木。
果実は冬に熟して黄色になりますが、翌年の夏緑色に戻ります。一年から三年ものの果実が同じに木に付き、
ダイダイ色が美しく、代代続いて絶えないことから名前がつけられました。
果皮はマーマレードの原料、乾燥した皮は漢方薬で陳皮と呼ばれて健胃薬に、果汁は酸味が強いのでポンズとして![]()
に利用します。
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| アセビ(アシビ・アシミ・アセボ・アセミ)「馬酔木・毒紫」 山地に自生するツツジ科の常緑低木。 春先にスズランに似たつぼ状の白い花を咲かせます。葉や花には有毒成分(アセボトキシン)が含まれていて、呼吸中枢を麻痺させます。 馬や牛が木の葉を食べると麻痺するので、漢字で馬酔木(バイスイボク)と書くようになりました。 アセビの名前は葉を食べると酔って足がふらつくので、アシヒク(足痛)がアシビに変化し、アセビとなりました。 葉の煎じ汁は蝨の駆除や野菜の害虫の殺虫剤、皮膚病の治療薬に材は堅く薪炭材や細工物に利用します。 上の赤花アセビ 2001/03/23 藤沢台住宅で撮影 |
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以前友人が庭を造って泉水を作り高価な錦鯉を飼育していました。
春になると綺麗な花が咲くということで、片隅にアセビの木を植えていたのですが、
花が終わった頃庭の池を見ると鯉が腹を上にして浮かんでいたそうです。
馬や牛がしびれるだけでなく鯉も死ぬんです。「鯉死木」(コイシボク)?