お屠蘇にも木が使われています。
元旦にお屠蘇を飲むと、一年間の邪気が払われ寿命が延びると言われています。
お屠蘇は屠蘇散の入った酒のことで、平安時代に元旦の儀式として中国から伝わりました。年始の風習として一般に普及したのは江戸時代。
お屠蘇散には、山椒・肉桂・桔梗・防風・白朮・蜜柑皮が配合されており、山椒と肉桂は体を暖め、桔梗は除痰作用、防風は風邪の薬、白朮は健胃利尿作用があり、
香料としての蜜柑皮の入った薬用酒なのです。
屠蘇散 魏の名医華佗が処方したと言われる年始に飲む薬。屠蘇袋に入れて酒・みりんに浸して飲む。
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屠蘇の語源
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サンショウ「山椒」 ミカン科の落葉低木。 日本各地の山地に生え、中国・朝鮮にも自生しています。高さ約3m。枝にとげが対生します。葉は小形の羽状複葉。 春に小枝の先端に五弁で淡黄緑色の小花を多数密生してつけます。雌雄異株。秋には球形の刮ハが赤く熟します。 葉と果実には香りと辛味があり、若葉は木の芽和えや木の芽田楽の材料として、果実は香味料および健胃・回虫駆除薬に、 材はすりこぎに使用します。 古称、はじかみ。漢名、蜀椒。
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イヌザンショウ「犬山椒」
ミカン科の落葉低木。
原野・川端に自生。サンショウに似ていますが葉の香りなども悪く、役立たないのでイヌザンショウの名前がつけられました。
刮ハは煎じて咳止めの薬や乳房のはれものの湿布用としました。また、葉の粉末は打撲傷に外用薬に使用します。
トゲが互生するのでサンショウと簡単に見分けられます。 結構役にたってるジャ〜ン!
山椒は小粒(こつぶ)でもぴりりと辛い
山椒の実は小さいが非常に辛いところから、からだは小さくても、気性や才能が非常にすぐれている人のことを言うたとえ。
ニッケイ(ニッキ・シナモン)「肉桂」
クスノキ科の常緑高木。
インドシナ原産の香辛料植物で中国の雲南省、ベトナムなどに自生し、享保(1716〜1736)年間に、中国から輸入されました。
高さ約10m。樹皮は緑黒色で芳香と辛味があります。古来から香料として使われてきました。
夏に葉腋から長い花柄を伸ばし、黄緑色の小さい花をつけます。葉は対生し、革質で厚く、長楕円形三本の目立った葉脈があります。
果実は長楕円形で黒く熟します。 ニッケイの樹皮(桂皮)・根皮を乾燥したものを肉桂皮といい。
香辛料・健胃薬・矯味矯臭薬に利用、また、樹皮から油も採取されました。
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羽根つきの羽根にも木の種 正月の遊びといえば、花札、「赤短、青短みんなコイコイ」や百人一首、最近ではマイコンゲーム? 伝統的な遊びといえば、男の子は凧揚げや独楽回し、女の子は羽根つき。 いまの羽子板には表に絵が書かれたり、役者絵などの装飾が施されていますが、このような形になったのは文化文政の頃、 それ以前は羽子板のことをコキイタ(胡鬼板)羽根のことを(コキノコ)と呼んでおり、竹を裂いたものや、竹筒に紙を刺した物で遊んでいました。 羽根の黒い玉にはムクロジの果実が使われています。 |
ムクロジ(ムク・ツブ)「無患子・木ミ樹」
ムクロジ科の落葉高木。
本州の中部・南部、四国、九州の山地に自生。
高さ約10〜15m。6月頃、淡緑色の5弁の小さな花を大きな円錐状につけます。
果実は直径約2cmの扁球形で黄褐色に熟し、内部に黒い種子が一個含まれています。
種子は黒色で固く羽子板の羽根の球に使用され、果皮はサポニンを含むので石鹸の代用としました。
和名は、古くモクゲンジの漢名 木欒子がこの木の名前に当てられていました。