「木は神


枯れは何が原因で起こるのか」

   は長寿の象徴として古くから日本人に親しまれてきましたが、最近では年間に100万m3、住宅三万軒分ものが枯れているのです。
   宮城県島では八年前から海岸沿いが枯れ始め、今では沖合いの島々までに被害がまっています。
   平成六年の枯損本数は前年度の二倍の1336本にも達しています。静岡県の三保の原でも七年前から枯れ始め、今まで日本の林の約1/4が被害に遭っています。
  
 枯れは昭和四十一年から始まりました。
    

カミキリムシ マツノザイセンチュウ(体長1mm)が樹木に侵入し、幹の軟らかい部分を食べ中で増殖し、
若枝を好んで食べる
マツノマダラカミキリによって松から松へと運ばれ、次々にを枯らすと言うので、
昭和四十六年枯れの原因はマツノザイセンチュウと断定され、
昭和五十二年には食虫特別防除法が制定されて駆除のための薬剤散布が行われてきました。

ところが、枯れが始まると周囲のが急激に枯れ始め数週間で集団的に枯れること、また、
道路沿いに多いことから枯れの原因の研究が始まりました。


1999/01/30 ヒゲナガカミキリとシラフヒゲナガカミキリ写真追加

 
   調査研究の結果マツノザイセンチュウが原因ではなく、大気汚染(二酸化窒素(NO2))が原因であることが分かりました。
  
   二酸化窒素がどうしてを枯らすのか電子顕微鏡での気孔の中を調べると、粒状の物質(ジベンアントラセン)という発癌性物質が詰まっており、
この影響で酸素や水の出し入れをしている気孔が詰まり、水分の調整が出来なくなり枯れることが解ったのです。

  
   ほかにも、酸性雨の影響も原因の一つとなっています。木が弱り、が腐ると細がなくなり、木は枯れてしまいます。
   酸性土壌を アルカリ性土壌に変えれば、は生き生きした緑色を取り戻し生まれ変わるのです。
  
  枯れの被害は昭和五十四年をピークに減少はしているものの、マツノザイセンチュウの駆除のため1000億円もの巨費が投じられたのは事実です。


脂で人もも健康に」

   は中国では古くから仙人の食べ物とされてきましてた。
  
   飽食の時代にまで食べなくてもと思われるかもしれませんが、・脂には健康によい成分が含まれています。
  
   天保の大飢饉(1833〜39年)ではの皮を食べて飢えを凌いだ記録が残っていますし、
 第二次世界大戦の食糧難の時代にはの皮を餅に入れた皮餅」を食べた記録もあります。

  
   は栄養的に見ると脂肪73.9%たんぱく質14.8%と栄養価の高い食品なのです。
 
   赤松ビタミンC脂が多く含まれており、脂の中にはテレペン・セキステルペンが含まれていて、腎臓の働きを促進したり、
血中のコレステロールを低下
させる働きがあります。

 
    また、強心・強壮・咳止め・神経痛・リウマチに効き目があり、あかぎれや肩凝りの外用薬にもなります。
   胃腸の疾患には、を煎じて飲むか、1〜2本生のまま噛んで汁を吸い粕を吐き出すのが一番効果があるとのことです。
 
    どうしても食べられない人は酒を造ってみてはいかがでしょうか?
 
   生の(特に新が良い)を洗い、一升瓶にかるく一杯詰め、白砂糖600gと三十五度の焼酎を入れ、
冷暗所に一月ほど置いて発酵した気泡がなくなれば飲みごろになります。
「良薬口に苦し」の諺があるように苦みがあるので飲むときは好みによって炭酸で割ったり、蜂蜜を入れると飲みやすくなります。

  昔から庭のの木や盆栽にビールや燗ざめの酒を与えるとが生き生きと蘇えり元気になるといわれていますが、人間がや脂で健康になるのなら、
一層酒を大量に造って、枯れかけたに施せば、1000億円もの費用をかけずに枯れが簡単に防止出来たかもしれませんね?

一人一人がもっとを守ろうとする気持ちが大切なのです。