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イラク攻撃について知るためのブックリスト私が読んだ本のうち、多くの人に読んでもらいたいものを紹介します。 専門書ではないので、少しでも多くの本を手にとってもらえればと思います。 1冊だけではわけがわからない、ということもあるかもしれません。 そういうときは、ぜひ他の本も読んでみてください。 いろいろな視点で問題に触れることで、ぼんやりと問題の輪郭が見えてきます。 ■イラク戦争〜ブッシュ政権が隠したい事実 スコット・リッター他著、星川淳訳、 合同出版、定価1200円+税 かつて国連査察団の一員としてイラクで活動していた人による、 アメリカのイラク攻撃の欺瞞の告発です。 査察団へのアメリカの圧力、また査察を利用してのスパイ活動など 「正義の戦争」の裏側での悪質な駆け引きが見えてきます。 ■9.11〜アメリカに報復する資格はない! ノーム・チョムスキー著、山崎淳訳、 文春文庫、定価562円+税 ベトナム戦争以来、一貫してアメリカの外交・軍事戦略に対して 批判的な言論を行っている言語学者の、キレの良い主張です。 彼の執筆本は難解ですが、これはインタビュー形式なので、とても 読みやすい。しかも薄くて、安いので買いやすいのがグーです(笑) アメリカの近代史について、さまざまな例を引きながら話している ので、そちらの知識がある人ほど、おもしろく読めるでしょう。 私は読んでいませんが、「Noam Chomsky ノーム・チョムスキー」 (鶴見俊輔との対談、リトルモア刊、定価1000円)も同様の内容と 思われます。こちらも読みやすそうです。 ■戦争とプロパガンダ3〜イスラエル、イラク、アメリカ エドワード・E・サイード著、中野真紀子訳、 みすず書房、定価1600円+税 アメリカで活躍するアラブ人社会学者。日本でも、知る人ぞ知るの 存在です。この本は、新聞に掲載された評論をまとめたもの。 もともとは、アメリカのパレスチナ対応への批判が中心でしたが 最近は、イラク問題も視野に入ってきています。 イラクやイスラエルについて基本的な地理・歴史がわかってきた、と いう人におすすめです。 ■いま、なぜ「戦争」なのか?〜謎解き世界同時多発戦争 宮田律著、新潮社、定価1300円+税 国際政治や中東情勢をよく知らない人には、9.11のテロが突然行わ れ、危険な世界が出現したように感じられているかもしれません。 でも、あのテロは、国際政治や中東情勢をウォッチングしてきた者 には、「いつか起きるはずだったこと」です。 それはなぜか。 中東、中央アジアにおける政治の流れ、アメリカの政策を見渡して テロ戦争の裏側をていねいに解説しています。 ■核戦争を待望する人たち〜聖書根本主義派潜入記 グレース・ハルセル著、越智道雄訳、 朝日新聞社、定価1320円+税 ブッシュ大統領は、保守的なキリスト教勢力から支持を受けている こと、また本人も宗教的な発言をすることで知られています。 この「保守的なキリスト教主義」=キリスト教原理主義の人たちは どんなことを考えているのか。アメリカを知るには重要なことです。 著者は、原理主義者のふりをして原理主義者のグループに潜入し 本音を聞き出します。 宗教的な信念、の恐ろしさを感じさせてくれます。 少し古い本(1989年)ですが、内容は十分今に役立つものです。 ぜひ図書館で探してみてください。 ■不思議の国のブッシュ〜合衆国大統領迷語録 ダグラス・ラミス監修、テリー・マクミラン解説、 平野すみれ訳、光文社、本体1000円+税 9.11の前は、彼の言葉を馬鹿にするのがニューヨークのインテリの 証、なんて話があったほどのブッシュ大統領の迷発言の数々。 笑えます。友達に話すと絶対ウケます(経験済み) でも、「この人に戦争を宣言する権利を与えていいのか?」と 読む人を、モノスゴク不安にさせてくれる本でもあります。 ■アホでマヌケなアメリカ白人 マイケル・ムーア著、松田和也訳、 柏書房、本体1600円+税 「ロジャー&ミー」という映画の監督として有名なムーア君は、 これ以上ないくらい白人らしい白人(の外見)。 そして、とても愛国者です。 ブッシュ大統領当選にまつわる選挙疑惑、彼の大統領としての資質 への疑問、そしてそんな大統領を選んでしまう自国民への批判を コミカルにシニカルに斬りまくり。 おかしくて、でもとても考えさせられる本。ベストセラー♪ ■戦争プロパガンダ10の法則 アンヌ・モレリ著、永田千奈訳、草思社、本体1500円+税 国民が力を持ち、メディアが発達した現代では、いかに国民を誘導し 戦争を遂行するかが、戦争をする政府にとって重要になっています。 戦争を起こすとき、国はどのようなPRをするのか。 中学生でも分かるほど、やさしく丁寧に説明してくれている本です。 政府の声明や政治家の発言を、つい素直に受け取ってしまう人に 最適な本です。 ■ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 高木徹著、講談社、本体1800円+税 この10年ほどの間に、戦争のプロパガンダ活動を広告代理店が行う ことが珍しくなくなりました。 湾岸戦争でも、アメリカの大手広告代理店が、デマも含めて さまざまなPR活動を行い、国民を誘導しました。 今や、外交や戦争は、ハンバーガーやコンピュータのテレビCMと 同じ扱いで、都合のいいことだけが流されているというわけです。 この本の著者はNHKのディレクター。ボスニア紛争において、 国際社会を見方につけるため、アメリカの広告代理店がいかに 手腕を発揮したかを追いかけています。 テレビや新聞の報道は中立で真実だと信じている人にはショックな 内容ですが、ぜひ知ってもらいたいと思います。 <政治・ジャーナリズム>に戻る |