● 5月 『東京新聞』石川徹也記者が山形県の朝日連峰山麓で林野庁の外郭団体・森林開発公団(現・緑資源公団)が建設中の大規模林道真室川・小国線の取材に現地を訪れ、同林道の反対運動を展開していた「葉山の自然を守る会」の原敬一代表らと出会い、「無用の長物、大規模林道」と題した記事を執筆、ジャーナリズムにおける大規模林道批判の先鞭となる。同じ時期、『毎日新聞』米沢通信部に着任した臺宏士記者もこの問題と正面から取り組み始める。
● 6月 初めての大規模林道問題全国大会が山形県長井市で開催され(葉山の自然を守る会主催)、初めて顔を合わせた石川記者と臺記者が懇親会で意気投合する。
● 6月 第2回大規模林道問題全国大会が福島県会津若松市で開催、第3回大会の東京開催が決まる。
● 6月 第3回大規模林道問題全国大会が東京・代々木で開催され、大規模林道問題全国ネットワークが正式に発足。ダムと共に不必要な公共事業問題の象徴としての大規模林道事業が全国に知られる。
● 8月 石川・臺両記者が米沢市で懇談。大規模林道問題を掘り下げた本の制作について話し合う。
●10月 本としては、大規模林道だけでは成立しにくいため、東北地方の自然保護問題全般を執筆対象にすることとする。構成は、第一部が大規模林道問題全般と、国有林野問題、第2部が福島県会津博士山山麓での大規模林道飯豊・檜枝岐線、岩手県国見リゾート開発、秋田県田沢湖町リゾート開発、山形県鳥海山山麓でのスキー場開発、青森県岩木山のスキー場開発を取り上げ、第3部で白神山地世界遺産登録地の入山規制問題について、青森・秋田両県から執筆することを決め、石川、臺両記者を中心に、5人の記者に執筆を依頼する。同時期に緑風出版と『ルポ・東北の山と森――自然破壊の現場から』の出版契約を結ぶ。
●12月 石川記者『森が滅びる――林道とダム開発現場を行く』(三一書房)出版。
● 7月 第4回大規模林道問題全国ネットワーク集会、北海道旭川市で開催。
● 7月 臺記者『検証・リゾート開発・東日本編』(リゾート・ゴルフ場問題全国連絡会編、緑風出版)に「破綻した蔵王・月山地域リゾート構想」執筆。
● 9月 本を出す主体として「山を考えるジャーナリストの会」が結成される。代表に石川記者、事務局長に臺記者。『ルポ・東北の山と森――自然破壊の現場から』出版。
●10月 『ルポ・東北の山と森』出版記念パーティー、東京・新宿で開き、自然保護、マスコミ関係者ら約100人が出席。
●12月 『東北の山と森』出版記念シンポジウム「大規模林道から日本が見える」を葉山の自然を守る会と山形県長井市で共催。基調講演は環境庁官を退任されたばかりの岩垂寿喜男氏、シンポジウムのパネラーに石川、臺、河北新報の佐藤昌明記者。
●8月 第5回大規模林道問題全国ネットワーク集会、富山市で開催。
● 5月 佐藤昌明記者、『白神山地ー森は蘇るか』(緑風出版)出版。
● 7月 石川記者、佐藤昌明記者、河北新報の阿部信男記者、白神山地の青森側の世界遺産核心登録地である赤石川の遡行登山に参加、入山規制問題の取材を行う。
● 9月 第6回大規模林道問題全国ネットワーク集会、福島県会津柳津町で開催。
●10月 長野県松本市で開かれた第11回森と自然を守る全国集会で、石川記者が基調講演。
●10月 山形県鶴岡市で開催された「東北自然保護の集い」で白神山地の入山規制問題で、対立していた青森・秋田両県の自然保護団体が和解に向けて動き出す。シンポジウムで佐藤昌記者がパネラーに。石川、臺、野呂、浦各記者取材。
●11月 松本市周辺の自然保護団体「砂防ダムいらない?渓流保護ネットワーク」結成視察会に、石川記者とフリーの浦壮一郎記者が参加。
●12月 林野庁、大規模林道真室川−小国線の「朝日−小国区間」の工事中止を決定。林野庁記者会見に石川記者、読売新聞の小林健記者が出席。
● 3月 「大規模林道闘争勝利報告会」が長井市で開催。東京新聞の野呂法夫記者、臺記者がシンポジウムのパネラーとして参加。
● 5月 松本市で開催された砂防ダムを問う第1回全国渓流保護シンポジウムで、石川記者がコーディネーターを務める。臺、浦各記者参加。
● 8月 第7回大規模林道問題全国ネットワーク集会、山形県小国町で開催。
● 9月 石川記者、『ルポ・日本の川』(緑風出版)出版。
●10月 山形県小国町で行われたブナ裁判勝利集会(小国の自然を守る会主催)に、石川記者、小林記者、浦記者、『週刊金曜日』編集部の伊田浩之記者が参加。
●10月 第1回東京湾開発現地視察会開催。野呂記者案内で、石川、臺、小林、毎日新聞の佐藤薫各記者が参加。埋め立て問題に揺れる千葉県の三番瀬と盤洲干潟を視察後、木更津市の民宿で懇親会。
●12月 第2回東京湾視察会として千葉県のラムサール登録地の谷津干潟を視察後、東京・新宿で忘年会。石川、臺、佐藤昌、野呂、小林、毎日新聞の横田信行、伊田、佐藤薫、浦各記者参加。
●12月 石川記者、『日本の山を殺すな!』(宝島社新書)出版。
● 1月 徳島県の吉野川第十堰改築計画を問う徳島市民の住民投票に、横田記者の案内で石川、臺、佐藤薫各記者が現地取材。
● 1月 石川記者、富士山クラブ主催の大阪でのシンポジウムにパネラーとして参加。
● 3月 東京湾有明北地区16万坪埋め立て問題で、地元釣り船組合などが主催した海上デモを、石川、野呂、浦、小林、佐藤薫各記者が取材。
● 3月 石川記者、岐阜県高山市で行われた「乗鞍の自然を守る会」の発足総会で記念講演。
● 3月 石川記者、東京・代々木で行われた日本トイレ協会主催のシンポジウム「山岳トイレを考える」で山岳地での自然保護問題について講演。
● 5月 第2回全国渓流保護シンポジウムで石川記者がコーディネーター務める。臺、浦各記者参加。
● 9月 第8回大規模林道問題全国ネットワーク集会、岩手県宮古市で開催。
●10月 青森県鰺ヶ沢町で開催された「東北自然保護の集い」に石川、佐藤昌、野呂、浦、阿部の各記者参加。白神山地の入山規制問題の取材を行う。
●12月 忘年会を東京・新宿で開催。
● 3月 長野県田中康夫知事の『脱ダム宣言』をめぐり、共同通信伊藤豪記者から現地状況を聞く。石川、浦各記者参加。
● 5月 山形県白鷹町で「葉山の自然を守る会」が開催した山菜会に、臺、小林、伊田、横田各記者参加し、大規模林道中止後のブナ林保護策について意見交換を行う。
● 6月 川崎市麻生区の小田急新百合ヶ丘駅前の万福寺の森住宅開発現場でホタル観察会を、野呂記者の案内で行う。石川、臺、伊田、佐藤薫各記者参加。
● 8月 山形県飯豊町で行われた「葉山の自然を守る会」の田尻宗昭賞受賞祝賀会に、石川、臺、小林、横田各記者が参加。
● 9月 「公害の原点」栃木県の足尾銅山で現地視察会。石川、臺、伊田各記者参加。
● 9月 石川記者、『日本の自然保護』(平凡社新書)出版。
●10月 第9回大規模林道問題全国ネットワーク集会、広島市で開催。石川、臺、小林、横田、伊田の各記者参加。
集会後、愛媛県別子銅山を伊田記者の案内で視察。
●11月 熊本県川辺川ダム計画地周辺での砂防ダム視察会(九州脊梁山地を守る会主催)に石川、浦記者が講師として参加。
「日本環境ジャーナリストの会10周年記念シンポジウム」(東京)に石川記者がパネリストとして出席。
●12月 忘年会を東京・新宿で開催。
●2月 新潟・八海山でスキー合宿を予定。