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大分きのこ会会報No14
<<マイタケについて記載されている部分があるが詳細不明>> 省
印象に残っているキノコ 首藤和男
私は、キノコ観察会には特別の用事がない限り、参加するようにしています。
春のゼンマイ採り、秋の山芋掘りなども、キノコ観察会と同じように、私の年中行事の一つとして定着したようです。な
かでも、キノコのそれぞれの名前を覚える楽しみはもちろんのこと、これを料理して晩酌の盃を傾けながらの一家団欒 は格別です。さらに家族と共にキノコを食べ、キノコ話に花を咲かせる時は、何とも言えない最高のご馳走です。さて、 これまでに参加したキノコ観察会で、特に印象に残っているキノコを挙げてみますとそれはハルシメジ(シメジモドキ)で す。私が入会して初めての観察会場であった吉野梅林内のあちこちに群生しているハルシメジを先生に教えていただ いたのです。最初はこんな季節に、またこんな場所にキノコがあるのだろうかと半信半疑でいた私でしたが教わったと おり下草を掻き分けて探すうちに、目当てのキノコがありました。それも、かさの直径が5〜10センチ位のものがひと かたまりになって群生していました。持ち帰って卵とじにして食べてみたら、まろやかな味と舌ざわりはまた格別なもの でした。また、ある年の10月に、宇佐郡安心院の雑木林にきのこ会の皆さんと同行し、ここでもいろんなキノコを見つ けました。その中でもシロシメジ、ウズハツ、クサウラベニタケ(有毒)、トキイロラッパタケなどが印象に残っています。 シロシメジは、全体が白色でかさの中央部が薄い褐色を帯びており、食べてみるとやや苦味がありました。ウズハツ は、クヌギ林で見つけたキノコでしたが食べると少し辛味を感じました。そのほかにラッパ状をした小さなキノコがマツ林 の地面にぎっしり敷き詰めたように生えているトキイロラッパタケには驚きました。虫のついていないものを根気良く集 めて酢の物や油いためで食べましたが大変おいしいものでした。このほかに毒タケで知られるクサウラベニタケも沢山 見ました。また、同じ毒タケのツキヨタケを黒岳で見てヒラタケに良く似ており、立ち枯れに重なり合って生えていたので 驚きました。一昨年の9月には、黒岳の山麓でムラサキフウセンタケや赤いかさをつけた色鮮やかなタマゴタケなどを 見たことは、今も記憶に新しいキノコ観察会です。新しいキノコの発見の喜びもさることながら食卓を飾る新鮮な味覚と キノコの世界の広さを知って今後もあちらの山こちらの野辺をと歩き回り大いに勉強したいと思っています。観察会で 見たもの、直接採取したものなど数多くありますが最後の印象に残っている主なキノコを次に挙げてみます。 タマゴテ ングタケ(毒)、ニガクリタケ(毒)、ハナホウキタケ、アカヤマタケ、アカアザタケ、スギヒラタケ、ナラタケ、ヒラタケ、ツエ タケ、ツルタケ、ショウゲンジ、オウギタケ、シロハツ、チチタケ、ツチカブリ、ハツタケ、ヤマドリタケ、ムラサキヤマドリタ ケ、アンズタケ、ウスタケ、マスタケ、マイタケ、クチベニタケ、ヒイロチャワンタケ、アカカバイロタケ、カエンタケ、ルリハ ツタケ、オオワライタケ等
昭和60年度きのこ観察会の報告
第35回 5月3日大分市の天満社の駐車場に10時集合。
参加者19名。観察上の諸注意の後、園内を探索する。入り口近くでシメジモドキ(ハルシメジ)の小さな群生に出合
い、さいさき良しとする。それから15分もすると、あちこちで「あった」「大きなものが群がってる」「ここにもあった」と声 が飛び交う。ホンシメジに似た形のものやヒダの白っぽいものからピンク色のもの、かさの色も白っぽいものから灰褐 色のものまで様々である。これまでになく大量に発生していた。雨が多かったせいかきのこの豊作を告げてくれるよう だ。でも、ウメの木に農薬が散布されていることを知ってちょっと考えさせられる。シメジモドキの話を最後に11時30分 閉会。
第36回 7月7日 晴天だが蒸し暑い観察会になった。臼杵市畑の駐車場に集まった者5名。手入れの行き届いたモ
ウソウチク林内は、急斜面が多いが林内の見通しはよい。足元に丸っこい石の頭のような卵を見つけ一同集まって、 掘り出してみるとどうやらキヌガサタケの卵らしい。勢いを得て探すと足元に次々と出てくる。踏みつけられたレースが のぞいているものもある。分散し探し始めたらあちこちに白いレースのマントを広げたものや、開き始めたもの、朽ちか けたものなどが次々と見つかる。「わぁすごい。こんなのははじめてだ」「写真ではみたことがるが大物ははじめてだ。」 と林内に感動の言葉が響く。かごや袋にあふれるほど採集している人もいる。広場に引き返すと別な場所で観察採集 している会員5名と出会った。総勢10名でキヌガサタケを前にキヌガサ談義。「食べられるというが臭いねえ。」「いやは やなんとも臭いねえ。ハエが寄ってるよ。折角だから試食してみよう。」など様々。竹林のきのこの話や近刊のきのこの ほんの紹介などをしたのち、弁当を食べて正午過ぎ解散。
第37回 大分市西寒田神社に9時30分集合。大分生物談話会との共催による観察会であったが大部分は本会会
員。総勢14名。イチイガシを中心とした森の動植物・きのこの観察を行い昼食を取って解散。観察されたきのこはツル タケ、アカカバイロタケ、ヘビキノコモドキ、カレバキツネタケ、ミヤマオチバタケなど24種。
第38回 9月15日10時黒岳の白泉荘入り口三叉路に集合した会員は20名余。白水一帯の森林と、男池の森林な
どできのこ観察をおこなった。きのこの発生量はそれほど多くなかったが、種類は多かった。確認できた種類は32種 であった。主なきのこ名を挙げると次のとおりである。ムラサキヤマドリタケ、オオキツネタケ、サクラタケ、モリノカレバ タケ、カバイロツルタケ、シワチャヤマイグチ、ツチカブリ、クロハツ、クサウラベニタケ、チチタケ、コガネヤマドリ、ニセ クロハツ、ワサビカレバタケ、ツルタケ、アイゾメイグチ、イロガワリベニタケ、ツキヨタケ、フクロツルタケ、ミヤマイロガ ワリ、ケシロハツ この日採集したきのこの中に県内では初と考えられるカエンタケが含まれていた。採集者は会員の 小野崎正博氏(臼杵市深田)である。
第39回10月13日10時、速見郡山香町浄土寺大交バス停に集合した参加者は約50名。本日は会員以外の人も含
まれ大変な人数になった。会としては初めての観察地であったため、副会長の平嶋関一氏や会員の桂太郎氏(杵築市 煙硝倉)をはじめ、いろんな方の下調査や地元の方などのご協力で実施にこぎつけた。雲が低くなり空模様を気にしな がら10時過ぎにバス停を出発して日指ダムサイトに着いた。折悪しくこのころから雨が降り始め身動きがならなくなっ た。でも幸いにキャンプ場ヒュッテの管理者や地元の方の計らいでヒュッテに雨宿りすることができた。しかし雨もやみ そうに無く、きのこ観察会もあきらめようとしていた。すると、これまた幸いに参加者が事前に採集し持ち寄ったきのこ や日指ダム周辺のきのこがかなり多量に集められていた。そこで、遠藤会長を中心に観察と鑑定会をすることとなっ た。そして、12時前に昼食をして解散した。この日持ち寄ったきのこの中にルリハツタケがあり、採集者の松尾一則氏 の案内で現地調査を行った。
第40回10月20日豊後高田市両田(ふただ)のアラカシ・アカマツなどの林で観察会を行った。参加者30名余。この
日のめぼしいきのこはハツタケ、シロオニタケ、シロカノシタ、チチアワタケ、キヌガサタケ、トキイロラッパタケ、クサウ ラベニタケ、カキシメジ、キシメジ、シロハツ、キニガイグチ、アシボソノボリリュウタケ、コナカブリテングタケなどであ る。しかし遠藤正喜氏がみつけたカブラマツタケは県内第二の産地、根元が球根状の大形きのこのカブラテングタケ は県内では初めての珍品である。この会が開けたのは桂太郎氏を中心とした地元の久保真勇氏ほかのご協力の賜物 で改めて感謝申し上げたい。
第41回10月27日に大分市柞原八幡宮の森で本年度最後の観察会を行った。この日は大分生物談話会との共催で
あったが本会会員が主力であった。イカリテクノスの菊屋奈良義氏のジョロウグモの三層の網、アゲハチョウの越冬、 アカネズミの話を興味深く聞くことができた。きのこはオオワライタケ、ウラベニホテイシメジ、ニガクリタケ、コテングタ ケモドキなどが姿をみせた。会としては午前中で終わり午後は希望者のみで大分市丸尾山公園一帯を歩き数種のき のこ観察をした。
受贈誌・会員異動等 省略
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